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会長に連れられて、生徒会室に入るとソファーに座るよう促される。
実際会長に会うと何故だろう
(あの澄ました顔を、ぐちゃぐちゃポイしてやる!!)
あれだけ意気込んでいた自分が、萎縮した。
言われた通りに革張りの黒い高級ソファーにドカッと座った。
生徒会室と言うより部屋みたいで、コーヒーメーカーまで完備されている。
落ち着かなくて、視線をキョロキョロし辺りを見渡した。
目の前のテーブルに、コトっとコーヒーカップが置かれた瞬間、芳醇な香りが漂うコーヒーがユラユラ揺らめいていた。
「これでも飲んで俺の話を聞け」
コーヒーカップの取っ手を掴み、ふぅーふうーと息を吹きかけ、コクリと口に含む。
最近コーヒーの苦味には慣れては来たが、「あっちぃ」猫舌のオレは熱さに勝てなかった。
「お前この程度熱いのかよ」
会長は呆れ顔を見せる。
「悪いかよっ。それよりさっさとほら要件言えよ」
「単刀直入に言うが、これからお前が着る姫衣装を決める」
「姫衣装?」
「そう、お前は姫になるんだから」
あー思い出した。
姫は生徒代表兼アイドル的役割だっけ……
「衣装なんて別にこの制服のままで良くねぇ?姫衣装って、ティアラ着けてフリフリドレスにハイヒールってか?動きにくいって」
「毎年、全校生徒に姫のお披露目会をしている、何百人の目の前で罵倒嘲笑されてもいいなら止めないがな」
ゔっ
「アイデアがあるなら、今のうちに言え」
「うーんスケバンとか?特攻服でもいいけど」
「却下」
「じゃあだったらオレの好きなアニメキャラの制服に似せたい、こんな感じで」
サラサラと紙に書いていく
「こんな感じでどーよ」
書いた紙を会長に手渡すと「地味だな」と嘲笑った。
「なぁ〜とりあえずさ、こんな感じでいいだろ?」
「このリボンだが、イエローでなくグリーンにしろ」
「仕方ないなお前…わーったよ」
「後は式典までスピーチと立ち振舞いの練習が必要だな」
「スピーチなんかすんのかよーっ」
(;´д`)
※イメージ図
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