『・・・---・・・?』
『ーー』
声が聞こえる…優しい声男の声
『あ、目覚めたね』
『……?』
声が出ない喋っているはずなのに喋られない……
男は、私の目の前に屈んで言葉を続けた
『初めまして、俺は、龍崎ナラ』
『……』
『Wolfっていうグループのメンバーです』
Wolf……聞いた事のあるグループだと思った。リーダーの、名前……
『龍崎ナイト』
『……!』
『リーダーの名前は、龍崎ナイト』
女性、男性、動物、無条件に生活、精神、友達関係が危うい子達を保護し育てるグループ私の国でもすごい話題に出されるくらいには、人気なグループ、しかもメンバーは、人間に恨みを持つ獣人族で形成されてる、
『良ければ君の名前を教えてくれないかな?紙とペンを渡すからさ』
『……』
私は、ナラという男の言葉に思いっきり頭を横に振った。その様子を見たナラは、驚いた顔で疑問を投げ掛けた
『なにか理由があるのかな?ゆっくりでいいから教えて欲しい』
《لا أفهم……》
文字を覚えたてで汚く原型を留めない文字をナラは、読み取り優しい顔つきで答えた
『分からない…そうか、それは、失礼な言葉をなげかけたね、ごめん』
『……』
首に違和感を感じ言葉も発せない違和感が抜けない……
ナラは、女の子の様子をみて悲しそうな顔をして女の子に言葉を投げた
『すまない、これでも最善は、尽くしたつもりだ君の喉は、治らなかった。声帯を思い切り傷つけられた状態で君は、見つかったんだ、生きてるだけ幸運だったよ』
『……』
私は、ただ呆然としたその反面私は、心の奥底で何故か嬉しい、そう思った。