「ぉい」
「おい」
目を開けると昔から思い続けた骨がこちらを見下ろしていた
ink「えっっエラー!どうしたの?いつも君からはこっちに来ないのに…」
エラー「どうしたの…っててめえが見せたいものがあるって誘ってきたんだろ」
ink「ああ…そうだったね…忘れてたや…」
エラー「お前は忘れてばっかりだな」
ink「ごめんね…覚えてようとは思ってるんだけど…」
エラー「知ってる、だから謝んな」
ink「ありがとう、エラー」
エラー「ところで…見せたいものってなんだ?」
ink「いいお店があるauを見つけたんだ!」
「しかも!エラーの好きな手芸店だよ!」
inkはエラーの手を取りポータルをくぐる
目の前には外装の可愛い手芸店があり中に入るとたくさんの種類のリボンや糸、綿などが揃っていた
ink「ね!素敵でしょ?」
エラー「ああ…そうだな」
素っ気ない返事でもテンションが上がっているのが読み取れる。本当に嬉しいのだろう
エラー「あ、そうだink俺もお前に見せたいものがあるんだ」
ink「え!本当?なんだろう楽しみだな〜!」
エラー「まあ着いてからのお楽しみな」
今度はエラーがinkの手を引きポータルをくぐるその先にあったのは満開に咲き乱れた桜と菜の花
ink「…!」
エラー「素敵だろ?ここの桜は」
ink「うん…キラキラしてるね!」
2人が桜を眺めていたその時
「お前!なんでここにいる!」
inkとエラーは驚き声の方に振り返る
ink「…!」
そこにはinkを罵倒してきたモンスターがいた
「また!俺たちを騙すのか!」
ink「あ…えっと…その…僕は… 」
「黙れ!」
モンスターの大声がinkの耳を貫く
ink「あ…う…ごめんなさい…」
エラー「おい…大丈夫か?」
エラーはとても困惑していた
「お前知らないのか?じゃあ教えてやるよ」
ink「待って!やめて!」
「ソイツはなあ」
「ソウルレスなんだよ!」
ink「あ…あ…」
inkは膝から崩れ落ちた。ソウルレスと知られてしまった今もうエラーも自分を嫌ってしまうかもしれないそんなことを思うinkの頬に涙が伝い溢れた
エラー「…それがなんだ」
エラー「それでもお前らを守っていたのはinkだろ…なのにそれを拒絶するのか」
エラーは自分の糸を指に絡めたと思うと
モンスターの首に糸が巻き付けられモンスターが宙吊りになった
「ぐっっあがっ」
エラー「お前のせいで最悪だ桜もinkの笑顔も汚れた」
エラー「さっさと死…」
ink「エラー!」
inkがエラーの手を引き寄せるモンスターの首から糸が離れ地面に打ち付けられた
ink「ダメだよ…!彼はこのauに必要な人間だ…」
エラー「ink…」
エラー「帰ろう…」
エラーはinkの手を強引に引きポータルをくぐった
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