私は..
布団越しにギュッと抱きしめる。
「っはぁ…はは…美姫さんが…ここにいるなんてッ…俺天国にでも来ているのかと….ッはぁッ…ゴホッ…ゴホッ…ヴ…ゲホッゴホッゴホッ…」
苦しそうに噎せる、啓悟くん。
頬を撫でる。
『ここは…現実だよ…?』
そう言うと
啓悟くんはゆっくり、天井の方を見る。
「ッ…はぁ…ッはあ…俺はッ…..」
啓悟くんの目から涙が流れる。
『うん、生きてるよ…、
生き…てる』
そう言って私もまた、涙を流し
ギュッと啓悟くんの手を握った。
コメント
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つづきたのしみ!