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「田中と回った京都は楽しかった?」
傷つけたくないのに、彼女を傷つけるための言葉が次々と口をついて出てくる。
「楽しくないはずないよな。一花ちゃんが見たかった紅葉はちょうど見頃で綺麗だったし」
「……太一くん?」
戸惑っているような不安を孕んだ一花ちゃんの声がした。
だけどもう止まれない。
「俺とはぐれたことなんて気にならないくらい夢中になって楽しんで、自分の恋が上手くいくように願ったついでに俺にも、って?」
「え……、ちょっと待って。私は――」
「一花ちゃんは……ッ!」
「ッ」
「俺を振ったんだよ。そのこと忘れてないよね?」
「……」
「だったらもう……放っておいてくれないか?」
友達に戻れるならそれでもいいと、そう、思っていたはずなのに、友達では居られない程、君を好きになり過ぎたみたいだ。
もうずっと、胸が痛くて、呼吸の仕方も分からなくなってしまうほど苦しい*****************************
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