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#鬱展開
Mist-404
1,165
mogyumogyuGemi
646
夕暮れ。
廃ビル街。
ソウヤたち能研と、マスタークラウンの幹部・ペインが対峙していた。
周囲には倒壊した建物。
一般人の避難は完了している。
静寂を破るように、ペインが笑った。
「やっと来たか。」
「待ちくたびれたぜ。」
イレイダが一歩前へ出る。
「今回の目的は何だ。」
ペインは肩をすくめる。
「試験。」
「ソウヤがどれくらい成長したか見に来ただけ。」
ソウヤは眉をひそめる。
「俺を試す……?」
「そう。」
「マランの命令だからな。」
その名前に、その場の空気が張り詰める。
惣一が静かに前へ出る。
「マランか……。」
ペインはニヤリと笑う。
「知ってるのか?」
「少しだけな。」
惣一の表情は変わらない。
しかしイレイダは、その横顔を見て何かを察していた。
結衣が小声で尋ねる。
「マランって……。」
イレイダが答える。
「マスタークラウン最強格。」
「グランと並ぶ危険人物だ。」
ソウヤは拳を握る。
(あいつが……。)
ペインは首を鳴らす。
「じゃあ始めようぜ。」
「I’ll send it to the world in an instant.」
次の瞬間。
姿が消えた。
「速い!」
ソウヤが反応するより先に、ペインの拳が迫る。
しかし――
ガキィン!
刹那が刀で受け止めた。
「ここは通しません。」
ペインは笑う。
「やるじゃん。」
一方で夢幻は呪符を展開し、周囲に結界を張る。
「一般人への被害は防ぎます!」
惣一は静かに頷いた。
「任せた。」
ソウヤも能力を発動する。
空間がわずかに歪む。
だが、まだ制御が甘い。
ペインは簡単にかわしてしまう。
「まだまだだな!」
一撃で吹き飛ばされるソウヤ。
「ぐっ!」
結衣が治癒能力を使おうとするが、その前にイレイダがソウヤを立たせる。
「立て。」
「戦いながら覚えろ。」
「……はい!」
ソウヤは再び前を向く。
その様子を、遠く離れた高層ビルの屋上から二人の人物が見つめていた。
一人はグラン。
もう一人は、黒いロングコートを羽織った青年。
マランだった。
マランは静かにソウヤを見つめる。
「あれが……。」
「レイを宿す器。」
グランが尋ねる。
「どう見る?」
マランは目を細めた。
「まだ未熟。」
「だが、放っておけば危険だ。」
その時。
マランの表情がわずかに変わる。
視線の先にはイレイダ。
「……やはり厄介だ。」
グランも頷く。
「能研最大の壁。」
マランは静かに踵を返した。
「今日は帰る。」
「ペインも十分役目を果たした。」
その頃、戦場では。
ペインが大きく後ろへ跳ぶ。
「今日はここまで!」
「ソウヤ!」
「次に会う時は、もっと強くなっとけ!」
煙幕が辺りを包む。
煙が晴れた時には、ペインの姿は消えていた。
静けさが戻る。
ソウヤは悔しそうに拳を握る。
「また逃げられた……。」
イレイダは空を見上げる。
「違う。」
「今日は向こうが確認しに来ただけだ。」
惣一も静かに付け加える。
「敵は、こちらの力を測っている。」
「そして我々も、敵の一端を知った。」
その夜。
マスタークラウン本部。
グランが円卓に着く。
「報告を。」
ペインは笑いながら椅子に座る。
「ソウヤはまだ弱い。」
「でも――」
その笑みが消える。
「イレイダは、やっぱり化け物だ。」
マランは静かに目を閉じた。
「なら。」
「次は私が動く。」
その一言に、部屋の空気が凍りつく。
グランだけが静かに笑った。
「ついに動くか。」
マランは窓の外を見つめ、小さく呟く。
「ソウヤ……。」
「君の運命は、もう動き始めている。」
コメント
1件
第22話、めっちゃ熱かったです……! ペインが「試験」って言ってソウヤを試す構図、マラン登場で一気に空気が変わったのがゾクッとしました。 刹那が刀で受け止めたシーン、かっこよすぎて声出ました。 イレイダの「戦いながら覚えろ」がもう、いい大人だなって。 何よりラストのマランの「次は私が動く」……重い。 これからどうなるんだろう。運命動き出した感じがすごく伝わってきました。 n217さん、続きが気になりすぎます!