そのあと暁人さんは、肉竿を受け入れた蜜壷が馴染むまで、私を愛撫してリラックスさせてくれた。
優しいキスをされたあと、乳房を揉まれ、掌でスリスリと撫でられると乳首が凝り立っていく。
「ん……っ、ん、あぁ……っ」
――やっぱり違う。
愛撫されながら、私は脳裏でウィルの事を思いだしていた。
彼に抱かれた時、こんなふうに胸で感じる事はなかった。
そもそも、優しい愛撫をされた事がなかった。
挿入できるように一応の愛撫はされたものの、彼は挿入して動く事を主軸にしていて、私が痛がっても見て見ぬふりをしていた。
だから本当はセックスにいい思い出がないのだけれど、暁人さんに抱かれて「すべてが違う」と思い、驚いている。
乳首を愛撫されると、そこから子宮にジィン……と甘い疼きが伝わっていく。
こんな感覚を味わうのも初めてだ。
「気持ちいい……っ、――ぁ、……きもち、……の……っ」
「ここが気持ちいい?」
暁人さんはそう尋ね、見せつけるように舌を出したかと思うと、じゅうっ……と乳首を吸い上げてきた。
「あぁあ……っ」
敏感になった場所を温かな口内に包まれ、さらに柔らかい舌にねっとりと舐められ、弾かれ、私は歓喜の声を上げる。
乳輪を辿るように舐められたかと思うと、ちゅぱ……っと音を立てて吸われ、もう片方の乳首も指で転がされ、先端のへこみを爪でカリカリと引っかかれる。
「お願い……っ、も、――駄目ぇ……っ! 動いてぇ……っ」
私は腰を突き上げ、身をよじらせて懇願する。
そうでもしないと、体の奥で渦を巻いている淫悦のせいで、どうにかなってしまいそうだった。
「分かった」
暁人さんはその言葉を待っていたうに、陶酔した笑みを浮かべると、少し腰を引いてからズチュンッと突き上げてきた。
「あぁあっ!」
瞬間、脳髄に響くような凄まじい喜悦が全身を駆け抜け、私は激しく身を震わせると、あっけなく絶頂を迎えてしまった。
「っく……っ」
膣肉がきつく屹立を吸い上げた瞬間、暁人さんは大きく息を吸い、射精感を必死に堪える。
「……っ、駄目だ……っ、我慢できない……っ」
彼はそう口走ったあと、私の脚を抱えてズンズンと容赦なく突き上げ始めた。
「んーっ、あぁあっ、んっ、――ふ、……うぅっ」
柔らかくほぐれた蜜壷を硬い肉棒で擦られ、私は目の前で光がチカチカ瞬いているような感覚を味わいながら善がる。
「ここも、気持ちいいだろ?」
「っんあぁああっ!」
親指でヌリュンッと濡れた蜜豆を擦られた瞬間、私は体を大きく跳ねさせ、脚をピンと伸ばしてまた達してしまう。
――気持ちいい……っ。
――気持ちいい!
ウィルとの気の進まないセックスが、暁人さんによって〝気持ちいい行為〟として塗り替えられていく。
こんな快楽を経験した事がない私は、身も心も暁人さんに満たされていた。
私は肉体の悦楽を味わうと共に、心の底から渇望するような欲を抱く。
――愛してほしい。
そう思った瞬間、この想いが本当の意味で成就する事はないと思い、ポロッと涙が零れる。
「ん……っ、んーっ、あぁああっ」
私は悲しみから流れた涙を、歓喜の涙に誤魔化し、喘ぎ続ける。
柔らかくぐずついた膣肉を何度も擦られ、下りてきた子宮口をドチュドチュと突き上げられた私は、汗だくになって乱れながら、暁人さんの愛を求めて涙を流す。
けれど彼は私の涙の本当の意味を知らず、私の腰を掴むと、最後の仕上げと言わんばかりに激しく腰を叩きつけてきた。
「あぁあっ、――も、……っ、駄目ぇ……っ」
何度も絶頂を味わった私の体は、限界を迎えつつあった。
「っんぁああ……っ!」
せり上がった法悦は、まるで白い炎のように私を包み込む。
私が激しく痙攣しても暁人さんは腰を叩きつけ、子宮口に何度も硬い亀頭が当たる。
力強い律動を肉体に刻まれ、寝室内には二人の荒い呼吸音や打擲音が響く。
「――――出る……っ、……っ、芳乃……っ」
最後に暁人さんは私の名前を呼んで胴震いし、ぐぅっと最奥まで突き上げると、溜め息混じりに切なげな息をついた。
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