勝己)俺がもう1人っ…!?なにが起こって…
麗日)爆豪くん落ち着いて…
デク)ぐすっ…
爆豪)…俺は生きてる。だから泣くな。
デク)かっちゃんがぁ…っ生きてる…
爆豪)あんな針で死ぬような俺じゃねぇ。
デク)僕…お礼も言えてなかった…。君が命を賭けて僕を守ってくれた…。自分の身を犠牲にしてまで…動いてくれた…!
爆豪)…体が勝手に動いてた。
デク)え…?
爆豪)助けなきゃって、守らなきゃって
…俺の中にも、お前みたいな正義が
あったんだな。
“出久”
デク)っあ…あぁ…。
爆豪)ごめんな。
今は、休めよ。
朦朧とした意識の中、
そっと微笑む君のかをが忘れられない程、
綺麗だった。
麗日)爆豪くん…なんよな?
爆豪)あぁ、丸顔か。
麗日)まるがおっ…
スタスタ…
勝己)なんだよっ…
爆豪)出久には、優しくしてやれ。
勝己)は…?何言って…あんな無個性野郎に…
爆豪)…まだ、気づいてない頃の俺か。
勝己)気づいて…?なに言ってんだお前…
爆豪)忠告しといてやる。
“出久に手を出せば世界が終わる”
これだけはわかっておけ
勝己)…は?
そうの捨て台詞を言った俺は
その場を後にした。
(出久をどこに運べばいいのか…)
そう思いながら思い返す。
あいつの目の前に死柄木が立っていた時、
俺は無力感に襲われた。
今まで下だと思ってたやつが
最大の敵に立ち向かってる姿を見て
“俺は何やってんだ…”
そう、ずっと考えてた。
時間が経つにつれて
あいつの体がボロボロになって
俺だけが怪我をしていない状態だった。
エンデヴァーも、半分野郎も
最善を尽くして出久をサポートしてるのに
俺は何もしてなかった。
__その時にお前が
死柄木の”針”に刺されそうになった
俺にも見えないスピードで俺は動いていた。
…俺は焦ってた。
お前がいなくなったらって、
死んだらって。
オールマイトからもらった個性なのに
俺よりも努力して
下から上り詰めてきたお前が死ぬ。
そう考えたら
体が勝手に動いてた。
俺はおぶっていた出久を
屋根のある小さな小屋に降ろした。
『なぁ…出久、
お前はどれだけ無茶すれば
気が…済んでくれるんだ。』
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コメント
6件
面白かった!!続き待ってます!
気長に待つので、ゆっくりやっても大丈夫ですよ!頑張ってください