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第7話:狙われた未来
深夜の研究区画。
制服の上にドクターコートを纏った結城未来は、キツネ型AI「サラ」と共に医療データのチェックをしていた。
柔らかな黒髪ショートが蛍光灯の光を受ける。
「サラ……この都市の人たち、まだたくさん傷ついてる。私たちがもっと速く動ければ……」
サラが尾を揺らし、彼女を慰める。
だがその背後から、灰色のノイズが襲いかかった。
Ωシステムの尖兵――捕縛型ウイルス怪物。
無数の触手が未来とサラを絡め取り、データの檻に閉じ込めた。
「未来が拉致された!?」
緑のライトスーツを展開し、ホログラムの翼を広げた真城蓮が叫ぶ。
黒髪ショートにパーカー姿の少年の顔に焦りが走る。
セキセイインコ型AI「ピコ」が翼を震わせる。
緊急座標確定、転送準備完了!
「全員出撃だ!」
灰と赤のアーマースーツを纏った鳴海隼人が短髪の頭を振り、ポメ型AI「マル」が冷静に指示を送る。
赤とグレーのワークスーツ姿の秋月理央は丸眼鏡を押し上げ、工具ベルトを締め直す。リス型AI「チィ」が光を散らし、即席装備の設計図を生成。
「今回は絶対に時間をかけられない……!」
紫と墨染めのアート風スーツに身を包む天羽光が、肩までの茶髪を揺らして笑みを消した。
「未来を奪うなんて……舞台を荒らされたら、全力でやり返すしかない」
イルカ型AI「ルナ」が鋭い波紋を描いた。
敵のアジト、地下データ施設。
未来は台座に固定され、サラとのリンクを切り離す「AI分離手術」の準備が進められていた。
Ωシステムの声が響く。
人間とAIの共生は誤差。最適化のために切り離せ。
未来は必死に抗う。
「サラは……私の一部なんだ! そんなの絶対にさせない!」
轟音。
施設の壁が砕け、蓮が翼を広げて突入した。
「未来を返せ!」
ピコが未来視で敵の動きを読み、蓮の斬撃が触手を弾き飛ばす。
隼人が前に出て、拳に赤い光を集める。
「マル、プロンプト!《戦術殲滅》!」
アーマースーツの腕から衝撃波が放たれ、敵群体を吹き飛ばす。
理央が砲身を組み立て、チィが即席の「対ノイズフィールド砲」を完成させた。
「くらえっ!」
灰色の壁を撃ち抜き、手術装置の回路を破壊。
光とルナが共鳴し、感情波を放つ。
「お前らの“最適化”なんて嘘だ! 未来は仲間と共に生きる!」
波動が怪物の心核を揺らし、幻影の顔が次々と崩れ落ちる。
最後に、未来自身が立ち上がった。
ドクターコートが翻り、サラと再リンク。
「サラ、プロンプト!《治癒共鳴》!」
光が爆発的に広がり、仲間全員に活力を与える。
五人の力が重なり、AIネットワーク合体の光輪が施設全体を覆った。
圧倒的な輝きが捕縛型怪物を粉砕し、Ωシステムの影響を吹き飛ばした。
静寂。
未来は仲間に支えられ、涙を流した。
「……ありがとう。私、もう一人じゃない」
蓮が翼をたたみ、微笑む。
「そうだ。俺たちは五人で一つなんだ」
こうして、ホロ・ガーディアンズの絆はさらに深まり、Ωシステムとの戦いは新たな局面を迎えた。