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「全然違うんでしょ」
握られた手に、どちらともなく力が加えられる。
どっちともう一度問われて、有夏は視線を逸らせた。
目元が赤く染まっている。
「……ベッド、かな。いや、でも」
幾ヶ瀬は履きかけていた靴を脱いだ。
有夏の腰にスルリと手を回し、顔を近づける。
「ね、初チューのこと覚えてる?」
「なに言って……わ、忘れたよ」
視線が泳いでいる。
呼吸が早くなり、何かを期待しているのか、有夏の唇が微かに震えた。
「嘘。ちゃんと覚えてるくせに」
ゆっくり顔が近付き、唇が微かに触れ合う。
柔らかな果実をついばむように、幾ヶ瀬は何度も有夏の下唇にキスをする。
「ベッド、行く?」
「ん……」
言いながらも、2人はその場から動こうとしない。
何度も唇を重ね、互いの頭をかきいだくように抱きしめると舌を絡め合う。
「こんな……じゃ、なかった、かな」
「ん?」
「さいしょ……もっと、やさしかった……」
喘ぐように呼吸を繰り返して、有夏。
潤んだ双眸で目の前の男を見つめる。
「ちゃんと覚えてるじゃない」
「うるさ……んん」
有夏の頬をぺろりと舐めあげてから幾ヶ瀬は一瞬、手を放した。
その僅かな間に有夏の短パンを下着ごとずり下ろし、自分の前もはだける。
「有夏、足あげて」
「え……?」
彼の足の間に左手を差し込むと、有夏の右足を持ち上げた。
もちろんバランスを崩さないように、右手を腰に添えて支えてやる。
「大丈夫だよね?」
「なんで大丈夫って言える!? ちょっ……ムリムリ! ムリだっ……て」
語尾が掠れた。
熱い塊を圧し当てられ、有夏は息を詰まらせる。
小刻みに振動を加えるように亀頭が侵入を図る。
「ちょっ、いくせっ……やっぱベッド……」
片足を高くあげられ、背中は壁に押し付けられ。
かろうじて立っているものの、幾ヶ瀬のモノから液が溢れて、入り口に擦り付けられるたびに足は震える。
「俺につかまって」
ゆっくりと内部へ入って来る圧を感じながら、有夏は言われるがままに幾ヶ瀬にしがみついた。
「うぁ……へんなとこ、あたって……」
不自然な体勢での挿入だから、普段とは受ける刺激が違うのか。
しがみつく手がブルブル震える。
「いくせぇぇ……」
「ん、有夏可愛い……」
先走り液をとくとく溢れさせながら、幾ヶ瀬のモノは有夏の内壁をこじ開けて奥へと到達する。
「んんっ、いきなり……いれたら、イヤだってば。いくせっ」
僅かに視線を下へ転じれば、押し広げられて赤くなった入口が、太い肉棒を呑み込みきゅうきゅう締め付けている光景が見える。
一瞬、その様を見てしまい、有夏は慌てて目を逸らせた。
【つづきは明日更新します】