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あざとい警察

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あざとい警察

1 - あざとい警察

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2025年03月07日

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これは俺が阿部ちゃんを意識し始める前のこと──。






🩷「阿部ちゃん!あざとい警察です!」


俺は勢いよく指を指した。

いつものことで、阿部ちゃんがあざといことをしたら、逮捕するのだ。


💚「え、俺まだ 何もしてなくない?」


🩷「今の動きは、絶対確信犯!」


💚「ははっ、佐久間といると自然にこうなるのかな」


🩷「ほら、そういうとこ!」


そう言いながらも、阿部は笑いながら俺の頭を撫でた。


💚「じゃぁ、あざといお詫びにカフェでも行く?」


🩷「え、行きたぁーい」






しばらくして、カフェに着き俺の分のドリンクまで注文をしてくれた。


窓際の席に並んで座った。


💚「佐久間、それ一口ちょうだい」


🩷「いいよん、は〜い」


カップごと差し出すと、阿部ちゃんは俺のストローを咥えて普通に飲む。


🩷「ねぇ、毎回思うけどさ」


💚「ん?」


🩷「自分の飲み物あるのに、なんで俺の飲みたいがんの〜?」


💚「えー? 佐久間の方が美味しそうに見えるから」


ケロッとした顔で言った。

ほんとこういうとこだよ阿部ちゃん!


💚「だめ?」


少し首をかしげて佐久間を見た。


🩷「あざと……っ」


阿部ちゃんは、またか笑と微笑みながら、今度は俺の方に身を寄せてきた。


🩷「どしたのぉ?」


💚「俺のも飲んでいいよ」


🩷「やったぁ〜!」


阿部ちゃんのカップを奪って、遠慮なくストローを咥える。


💚「ははっ、意外と乗り気じゃん笑 」


🩷「いや、こういうのは遠慮したら負けだかんねぇ〜」


軽口を叩きながらコーヒーを飲み、満足げに息をつくと、阿部ちゃんはクスクス笑いながら俺の肩にもたれかかってきた。


💚「ねぇ佐久間」


🩷「なにぃ〜?」


💚「俺たちさ、‪”‬共通点ゼロの両思い‪”って言われてるじゃん?‬ 」


🩷「そだね、実際にも仲良いしね」


💚「……このまま付き合っちゃえば、ファンも納得するかな?」


サラッとそんなことを言うから、一瞬だけ思考が止まる。


🩷「……もぉー、ドキッとしたじゃん笑  冗談やめてよ〜 」


💚「うーん、どうかな?」


阿部ちゃんは俺の手を軽く握りながら、俺をじっと見つめ微笑んだ。俺は、逮捕するよ!などツッコミを入れ誤魔化したが、その目は妙に本気だった──。











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