ギルド登録が数日たったある日…
シュバルツ=シルト「そろそろ…依頼を受けるか…?」
シュバルツ=シルト「金も底をつきそうだしなあ…」
そう言って冒険者ギルドに歩みを進めた…
シュバルツ=シルト「さてと…何を受けるか…」
すぐさま掲示板に行き色々な依頼があって報酬や難易度様々書かれていた
シュバルツ=シルト「とりあえずCランクが受けれそうな依頼はっと…」
そう考えていると…
???「おい…」
シュバルツ=シルト「ん?」
後ろを振り返ったら…見た事ないケモ耳の男がいた
シュバルツ=シルト(獣人族ってやつか?)
獣人族…獣の耳と尻尾を生やした種族…人と似ているため獣人と名付けられた
獣人族の男「なんだよ…俺になにかついてんのか?」
おいって言ったのはお前だろ…
シュバルツ=シルト「いや?ただ獣人族なんて初めて見たなあって」
獣人族の男「そうかよ邪魔だ!」
思いっきり押された…
シュバルツ=シルト「おっとっとそれはすまないね」
???「ちょっと何してるの?カイン」
そっちを見ると同じくケモ耳を生やした女の獣人族がいた。
シュバルツ=シルト(この獣人の名前はカインと言うのか…)
獣人族の女「ごめんなさい!カインが失礼な事をしました…」
カイン「おい!マリアそんな奴に謝らなくていいんだよ!」
シュバルツ=シルト(マリアというのか女の方は
しかし…クエスト何を受けよう)
シュバルツはなんのクエストを受けるかで悩んでいた…
シュバルツ=シルト「そうだ…これにしよう」
それは…オークのクエストだった…
オーク…人より一回りでかく力が強い…ゴブリンと同じで頭がいい訳では無いが群れて少し重い武器でも軽々振り回す魔物
シュバルツ=シルト(報酬もちょうどいいしこれでいいか…)
カイン「おいアンタそれCランクのクエストだぞ」
シュバルツ=シルト「ん?CランクがCランクのクエスト受けちゃダメなのか?」
マリア「え!?Cランクなんですか!?」
シュバルツ=シルト(こいつら…何ランクだと思ってたんだ…)
シュバルツ=シルト「まあ一応な?ほれCランクの冒険者カード」
そう言ってCランクの証であるCと書かれた冒険者カードを出した…
シュバルツ=シルト(無くしたら手痛い…)
そう思っていると…
マリア「ほんとにごめんなさい!カインがCランクとは知らずに…!」
カイン「だからなんで謝るんだよ!Cランクがなんだ!」
マリア「まだ私達今日冒険者になったばかりなんだよ!Cランクなんて何年かかると思ってるの!?」
シュバルツ=シルト(ああ…見たことないと思ったらこいつら今日冒険者になったのか…)
そう言ってガミガミ喧嘩してる獣人はほっといて受付に行った…
受付嬢「あ!シルトさん!おはようございます!」
シュバルツ=シルト「ああおはよう…受付さんこれを受けたいんだけど…いいかな?」
受付嬢「はい!いいですよ!後…私のことは受付さんではなく…ソフィアと呼んでください!」
シュバルツ=シルト「それじゃあ…ソフィアさん行ってきます」
ソフィア「行ってらっしゃい!」
そして…クエストに行く
依頼場所まで数日かかった日…
シュバルツ=シルト「ここが…オークに困ってる村か…」
見た目は損害はなくとてもじゃないがオークに困ってる村とは思えない…
村長「おお!旅の方…私はこの村の村長です!」
村を歩いてたら村長が話しかけてきた…
シュバルツ=シルト「おお村長さん…今回の依頼はオークの討伐でしたが…よろしいですね?」
村長「はい…」
シュバルツ=シルト「しかし…オークに襲われてる割には村に損害があまりないですね」
村長「それは…理由がありまして…」
シュバルツ=シルト「では…その理由を話して貰えても?」
村長「はい…実は…」
どうやらこの村は畑の野菜や建物が壊れる訳ではないらしい…ただ村にいる女性が1週間に1回の頻度で消えるらしく不気味に思って依頼を出したらしい…
シュバルツ=シルト(オークは頭はそんなに良くないそんなことをする種族ではないと思うが…)
シュバルツ=シルト「なるほど…わかりました…では後はこちらで解決しますので…」
村長「はい!どうか!この村にいた娘や女性達をどうか取り返してください!」
シュバルツ=シルト(しかし…こうは言ったものの…難しいな)
シュバルツは考えに考えた…
シュバルツ=シルト「さてと…女性を襲うんだろ?なら女性を見とけばいいだけだ…」
そう言って女性がいる家の屋根の上に乗って監視していた…
すると…
シュバルツ=シルト「ビンゴ!数十体のオークがこちらに来るな…」
オークA「グフフフ…!」
オークB「ふぅーふぅー!」
シュバルツ=シルト「ざっと見た感じ13と言ったところかな?さてと…」タン
シュバルツは屋根の上から飛び降りた…
オークC「!?グオ!」
シュバルツ=シルト「さてと…オーク共死んでもらう」シュ
そう言って全力で走り10体のオークの首を斬り落とした…
シュバルツ=シルト「うん!Fランクの剣だから切り落とせるか分からなかったけど軽いから使いやすいな!」
駆け出しの剣…初心者が最初に使う武器NO.1
剣としては安いため他の武器に劣るが鉄で作られている割に軽く扱いやすいため初心者におすすめ
シュバルツ=シルト「さあてと…お前ら覚悟しろよ?」
オークA「ガタガタガタ」
オークB「グオ…」ガタガタガタ
オークC「グググ…」ガタガタガタ
シュバルツ=シルト「出来れば…女の人達の場所も教えてもらいたいんだが…」
オークA「!グオ!」
シュバルツ=シルト「一応一体だけにしといた」
オークA「…」クイクイ
着いてこいと言っているみたいだったのでついて行った
そして…森奥の洞窟に辿り着いた…
シュバルツ=シルト「ここにいるのか?」
オークA「(。’-‘)(。,_,)ウンウン」
頷いていたので入っていったら…
シュバルツ=シルト「うわあこりゃひどいな…」
沢山の女性が孕み袋にされていた…
シュバルツ=シルト「聞いていた数より半分いないな…残りは死んで餌か…」
シュバルツ=シルト「村長の娘もいるはずだけど…お!居たな」
村長の娘「…」
そこにはまだ腹が膨らんでいない女の人がいた
シュバルツ=シルト「まだ…1回もしていないな…服が破けてない」
そう言ってると
シュバルツ=シルト「ん?」
頭に衝撃が来たので振り返ると
オークA「……」ダラダラ
汗をかいているオークが居た…
シュバルツ=シルト「最後に殺そうと思ってたのか…無駄なことを…」
シュバルツ=シルト「Lv鑑定」
オークA「Lv25」
シュバルツ=シルト「まあ俺には勝てないな…」
シュバルツ=シルト「さてと!村の人たち呼んで運んでもらおう女の人達は…」
そう言って全力で走り出した…
村人A「大丈夫か!?」
村人B「良かった…!良かった…!」
沢山の村人がここに来て自分の妻や娘を運んでいた…
シュバルツ=シルト「まあ中には家族を失った人もいたがね」
村長「ありがとうございます!旅の方…!私の娘が…無事で…良かったです!」
泣きそうな声で村長が感謝していた
シュバルツ=シルト「いえいえ…冒険者として当然の事をしたので!」
村長「お礼と言ってはなんですが…これから宴をするんです!一緒にしませんか?」
シュバルツは少し悩んで…
シュバルツ=シルト「ええではお言葉に甘えて…」
村長「皆のもの!これが我らの村を救った英雄!シュバルツ様だ!」
村人A「ありがとうございます…シュバルツ様!」
村人B「我らが英雄シュバルツ様を祝い…!」
村人C「シュバルツ様!私の娘を貰ってください!」
村人D「いえいえ!私の娘を!」
シュバルツ=シルト「うわあ…大人気だなあ」
元々魔族はイケメンしかいなく毛穴ひとつ無い美貌なため女性には人気なのも無理は無い
それに…
シュバルツ=シルト「命の恩人だしな…」
女性A「シュバルツ様!シュバルツ様になら私…」
女性B「ずるいです!私はどうですか!シュバルツ様!」
そんな言葉があちこちだった…
シュバルツ=シルト「ハハハ…」
シュバルツ=シルト(こいつら…今日来たばかりの俺に馴染みすぎだろ…人間はみんなこうなのか?)
沢山飲み明かしたあとほとんどの奴らが酒場で寝ていた…
シュバルツ=シルト「さてと…」
村長「出かけるんですかい?」
シュバルツ=シルト「ああ…明日の朝な?報酬も受け取りたいし」
村長「貴方様がいてくれればみんな安心するんですがね…」
シュバルツ=シルト「まだまだ困ってる人がいると思うので…ひとつの村に集中する訳には行けませんよ」
そういうと…少し名残惜しそうに…
村長「そうですか…では我が家に置いてある剣を最後にお礼として持っていってください」
シュバルツ=シルト(剣か…どのくらいのランクだろうな)
村長「ではこちらに…着いてきてください」スタスタ
村長の家の前に来て…待っていたら
村長「これです…」
シュバルツ=シルト「これは…」
その剣は初心者がみてもランクの高い武器だとわかるほどの素材でできていた
村長「これは…昔の勇者様が打ったと言い伝えられた邪悪な龍の牙から作られたもので…その名は」
シュバルツ=シルト「片手剣か…」
剣はとても細く細剣と何ら変わらない細さだった…
シュバルツ=シルト(ランクはA級と言ったところか…俺のシルクと同じだな…無くしたが)
シュバルツ=シルト「スキル鑑定…」
竜牙刀…
特殊スキル.使用者に龍の力を宿らせる
効果.全ステータス120%上昇、暴走、再生、不死
シュバルツ=シルト(強いな…これは…)
恐らく何らかの代償があるのだろうしかしそれを抜かしてもその剣には価値がある…
シュバルツ=シルト「なるほど…貰っていこう」
村長「では…また明日…よく眠ってください」
シュバルツ=シルト「ああ…」
初めての依頼達成か…
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