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「あっ……んんっ……」
快感に耐えきれず、ぐっと篤人の肩を押すと、上目遣いで私を見上げてくる。
「ほら、後ろ向いて」
くるんと体の向きを変えられて、壁に手をつかされる。腰をぐっと引かれると、硬いものが太腿に当たった。カチカチとベルトを緩める音が玄関に響く。
「ねぇ、|避妊具《ゴム》してね?」
「大丈夫」
ほら、ともうすでに破かれた袋を見せられた。それをつけているであろう雰囲気をなんとなく感じとる。
「いつか、全部俺のものにするから」
「えっ!?」
「なんでもない、よっ!!」
「……んんんんーーーーっ!!!」
いきなり奥を穿たれて、目の前がチカチカした。手で口をおおって、その律動を受け止めるので精一杯。
「んんっ、あっ……んんっ」
体のぶつかるいやらしい音が大きくなる。声を抑えるのはもう無理だ。というより、声を出して、篤人の存在を思いっきり感じたい。
「あつ、と……」
背中を反らせて振り返り、霞む篤人に懇願する。
「お願い、ここじゃ……声出せない」
「……出したいの?」
小さく頷くと、ぐんっと奥まで篤人が腰を打ち付ける。
「あああっ……!!」
「あんまりかわいいと止まんなくなる」
すっと漲りを引き抜いて、篤人は私を横抱きにする。寝室のベッドの前に下ろされると、篤人がどさっと腰掛けた。
「おいで」
服もまだ着たままだ。そっとショーツだけ剥ぎ取られると篤人が私の右手を引く。
「乗って?」
ごくんと唾を飲み込んで、ベッドに乗り、篤人に抱っこされるような姿勢になる。
「腰、落として? ゆっくり」
蜜口をすっと当て、ゆっくり腰を落とすと、その存在感をお腹の奥で感じた。
「んんんっ……!!」
「なか、あっつ」
奥まで突き上げられて、篤人にしがみつく。いやいやと首を振っているのに、彼はますます律動を激しくする。
「あああっ!! らめっそれ、深いっ……」
「ほら、もう声出していいよ?」
ベッドが軋む音と、快感のリズムが重なる。水音が混じると、目の前がチカチカした。
「だめ、これっ……すぐいっちゃうぅ」
「いいよ、イッて。見てあげる」
ぐりぐりと、胸をいじられて、あっという間に果てる。後ろに倒れそうになるのを支えられて、どさっと倒れ込む。
はあはあと肩で息をしているのに、くるんと四つん這いにされると、また篤人は漲りで私の脚の間をぬるぬると擦り上げる。
「イッたばっか、だからぁっ……」
「そうだね、すごいよここ」
脚の間の小さな蕾。指の腹で押されたり、つままれたり、それだけで叫びにも似た嬌声を上げた。
「んんんっ……あうっ!!」
「びしょびしょだね」
急に挿入されて小さく果てる。肩をつかまれて、体を起こされ、胸を突き出す姿勢になると奥を篤人が刺激する。
「あっ、これっだめっ……」
「服着たままだと、悪いことしてるみたい」
「何言って……ああああっ!!」
顎を上げて果てて、どさっとベッドに突っ伏す。篤人は律動を止めるはずもなく、何度も何度も続けて果てると、意識が遠くなってきた。「俺もイきそ……」
「あつ、とのイク顔、見た……い」
ぐるんと向きを変えられて仰向けになる。篤人の気持ちよさそうな顔が、激しく揺さぶられているせいで、どんどん霞んでくる。
「ああっ……またっ……!!」
「くっっ……!!!」
ほとんど同時に果てて、どさっと篤人が覆いかぶさってくる。はぁはぁと息を切らしているとずるんと漲りが引かれる。彼がどさっと隣に寝転んで、ぎゅっと抱き寄せられた。
「花音……かのん」
私の名前を呼ぶ甘い声。よしよしと頭を撫でられると幸せな気持ちでいっぱいになる。
しばらくそうして、彼の胸に収まっていると少しだけ息が整ってきた。
「喉、乾いてない? 飲み物取ってこようか」
うん……と小さく頷く。私も行くとふらふらと篤人の後ろをついていく。
「持っていくのに」
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出した篤人が私に目を遣る。ペッドボトルの蓋を開け、ごくごくと口に含んだ彼が私を抱きしめてキスを落とす。
「んんっ……んっんっ……」
口移しされて少し溢れた水が、首筋を伝って胸を濡らす。
お互い中途半端に服を着たままだ。篤人ははだけたワイシャツに脱げそうになったスラックス。私はカットソーを着てはいるが、下はカップを捲り上げられたブラジャー。下半身にいたっては|スカートのみ《ノーパン》だ。
キスの途中でそれを思い出して、猛烈に恥ずかしくなる。それなのに、お腹に篤人の硬いものが当たっていて、ドキドキと胸が鳴る。