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五木友人
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才川奏美
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▓▓ ▓【偽名:畠中 幸人】/現在
空が黄昏時に染まった、入学式前の、ある日の夕方、ピリリと腕時計から刺激を感じる。一秒ごとにどんどん強くなる。かちりと、時計のすべてのボタンを同時に押すと、ピタリと電気が止まり、-・-- ・・- -・- ・- ・・ --・・ ・・ -・- ・ -・ -・と電気が流れる。-が少々強めの電気で、・は-に比べ少々弱い電気であらわされ、すべてモールス信号で送られる。ちなみに訓練をしないと、-と・は区別がつかないらしい。『誘拐事件』と言っているところから、誘拐事件が起きたのだろう。
僕らが呼び出されるのはテロの可能性が高いものだけ。誘拐事件の場合は30名以上の誘拐があった場合のみテロの可能性ありとして、呼び出される。
そして電気が流れなくなってから、右上のボタンを3回押し、少しだけ時間を空けて、右上のボタンを1回押し、右下を1回、右上をもう一回押して、5秒ほど待っていると、クローゼットがバンッと開かれ、中から〈白梟〉が出てきた。なぜ、クローゼットから出てきたかというと、僕の新しい制服に彼らの魔法陣をつけておいているからである。
「〈鴉〉と〈百舌鳥〉は?」
「隣の部屋だよ」
という前に、日向と優也が入ってきた。
「早く行くよ」
と〈白梟〉がせかす。こいつは昔からせっかちな性分なのである。
それぞれが〈白梟〉の手を握ると、ふわりと周りが霧に包まれ、霧が晴れたころには僕らはある部屋にいた。それから1分もしないうちに全員が集められた。そして、コピー機の中にある紙を取り、みんなに〈鴉〉が配る。パラパラと見て見ると、誘拐者数は32人 要求はいまだなし 誘拐されたこの特徴は男女に関係はなく、誘拐された人の住んでいるところは東北地方のみであるのと、小学校低学年であるという事。もう一つ付け足すとすれば、全員3月18日に誘拐されているという事。監視カメラはすべて破壊されている。
「おっしゃ、カスが!私に勝てるわけねーだろーが、ボケ」
片耳にだけイヤホンをして、スマホゲームをしているのは、〈カササギ〉見た目はかわいらしいが、何かを競ったり戦ったりするときは驚くほど怖くなる。だがしかし、彼女は戦闘要員ではない。彼女の仕事は主に芸能界の内部での情報収集を担当している。
「うるさい、このくそ騒音。」
彼の名前は〈オウム〉、声を自由に操ることができるのである。そして彼は耳がとてもいい。音からどこではどれくらいの高さで、何で出しているかが即座にわかる。そのため、〈カササギ〉のようなうるさいものを嫌う傾向がある。
「言ってくれんじゃんよ。この超有名引っ張りだこの女優様に対してよぉ」
「だまれ、自分で言う事じぇねぇからな。それ。」
「事実でーすー。事実言われてキレるのやめろー。」
「はいはい、黙れ、このバカップルども」
〈百舌鳥〉が間に仲裁に入ると、スパーン ゴンッと〈カササギ〉のハリセンと〈オウム〉のげんこつをくらっている。
まったく思っても言わぬが華であるというのに。まぁ、事実バカップルであるがな。だが、彼らはまだ付き合っていないそうである。くそ程どうでもいいが。
「人の命がかかっているんだよ。もっとまじめにやりなよ。」
〈鴉〉がそういうと、静かになり、パラパラと資料を見始めた。
「萩野さんからの命令で、今回は〈梟〉と〈鴉〉を中心に捜査を進めます」
「「了解」」
前のホワイトボードに情報を書き込む。
「まず、皆さん資料に目を通し終わりましたよね」
みんなが首を縦に振ったのを見て、共通点に『被害者は東北地方在住の小学校低学年』『要求はいまだなし』
「まず、ここからわかることは、犯人は集団の可能性が高いです。そして、監視カメラがすべて壊されている点から、入念に練っていた可能性が高いです。という事で、それぞれ一人ずつ調べてください。早く終わった人から次の作業に進んでください。」
それから15分して、〈鴉〉と〈百舌鳥〉がほぼ同時に報告書をまとめ、みんながどんどん終わらせていく。〈百舌鳥〉がなぜ早いかというと、動体視力の問題で映像を通常の16倍速でも理解できるほどなのである。〈鴉〉は4倍速が限界だが、そこから情報を得るのがとても速い。ちなみに僕は限界で7倍である。それに情報を得る量は圧倒的に〈鴉〉よりも少ない。〈鴉〉と〈百舌鳥〉が2つ目の中盤が終わるころに僕が終わり、〈鴉〉と〈百舌鳥〉が3つ目、僕が2つ目終わるころにみんな、1つ目が終わり始めるほどである。全てが終わり、犯人がどこに逃げたかについて調べている僕らのもとに、一つの情報が入ってきた。
『伊藤誠 酒川春来 など、32名の仲間を正義に返せ。さもなければ、天罰が下り、罪なき子供が死ぬであろう』
ギリリと歯を食いしばる者、眉間にしわを寄せる者、ガリっと爪を噛むもの、目を吊り上げる者、手のひらに爪痕が残りそうなほどに手を握るもの。
「ピエリストがっ‥‥」
誰が言ったかはわからない。だが同感だ。ピエリスト、主には、知られていない言い方であるが、右翼勢力の中でも、人を殺したり、テロリズムをしたり、暴力的なことをしている人たちをまとめてピエリストという。
もう一つ教えておくと。〈BIRDS〉に集められている人間は、身寄りのない子供の中から選ばれたので、なかにはピエリストに両親を殺された者も、何人かいるだろう。
「殺す以外方法がないようですね。伊藤誠 酒川春喜などは、全員拷問したりして殺したから。」
まぁ、家族を殺した犯人の仲間である。手加減して殺さないようにする方が難しいだろう。
『殺しました』などと奴らに言ったとしたら、32人の命はないだろう。
「まぁ、今はどこに逃げたかなどを調べないといけませんね。各々、他人の物を見て共通点を見つけて、犯人の逃走経路を探してください。」
15分ほどして、全員の報告書が出てきた。パラパラと見る限り、車でその場に行き、車の中に入れ込み誘拐。しかし、〈鴉〉の報告書だけ、車は囮で、通行人に紛れて犯人は、路地裏に入る。そして何かで気絶させて、マンホールの中に入り誘拐、のちに人目のつかないうえ、監視カメラも無いところ、もしくはマンホール内でキャリーケースなどに詰め込み、誘拐。可能性は高いがこれは完全犯罪、下水道内では地上に比べて監視カメラが少ない。そして、マンホールオープナーを使えば簡単に開けることができる。予想でしかない。しかし、十分にあり得る。
「全員近くにマンホールがあるかを確認のうえ、そこに通じているマンホールから大きい荷物を持っている人がいないかを確認してください。」
20分ほどして即座に情報が集まった。すべて、マンホールが人目のつきにくい場所にあり、そして誘拐予想時刻付近に人目のつきにくい通りから、子供が一人入れそうな大きなキャリーバックなどを持つ人間がそれぞれ確認された。
「今全員どこにいますか?」
「三沢漁港のマグロ漁船三艘の子供を入れられていると考えられるキャリーバックが入れられました。」
〈オウム〉が即座に調べ上げる。
「海外逃走の可能性が高いですね。どうします?残りは警察に任せますか?」
「いや、私達で行こうよ。」
〈鴉〉がそういった。
「みんな、マスクをつけて」
命令通りペストマスクのような鳥の形をしたマスクをみんながつけ、黒いジャケットを羽織、フードをかぶる。その上にバイクの乗って移動するため、くちばしが出るように設計されたヘルメットをかぶった。
「三沢漁港まで一番近い魔法陣は?」
「十和田市」
「了解。全員で飛ぶよ。みんな、〈白梟〉か〈鳩〉につかまって。」
「「「Let’s enjoy」」」
次の瞬間ふわりと、霧がかかり、次の瞬間僕らは家の一室にいた。一見特に何でもなさそうなマンションの1室である。
エレベーターで下に降りて駐車場にある、バイクにそれぞれが乗り走り出す。少々進むと、田んぼのあぜ道を、規制速度をゆうに超える速度で走る。数㎞進むと後ろから白バイがやってくるが、それを振り切る速度で走っていく。通常30分かかるところを15分もかからず到着し、白バイが来るよりも早く三艘の分かれて乗り込み、出発する。他の船より速い速度を出せるものであるが、その分操縦は結構難しく、一歩間違えると海に振り落とされ、衝撃でろっ骨が折れるようなものである。なぜ海に振り落とさ、ろっ骨が折れるかを知っているかについては‥‥。うん、知らぬが華だろう。〈オウム〉が、革製のポケットから対物レンズのようなものを取り出し、オウムの仮面の目の辺りにくっつけた。ちなみに、みんなの仮面の装飾や装備などを考えたのは、〈鴉〉と僕である。くっつけることにより中にプログラミングで勝手に、距離などがすべてわかるようになっている。しかし、これは〈オウム〉以外の人間は使えない。〈オウム〉は少々特殊な個体で、普通、度が高くなりすぎると、ぼやける。が、〈オウム〉の場合どれだけ度が高くなろうとも、遠くが見渡せてぼやけないのである。
「約2.7km先発見。相手側も気づいたっぽいですね。あっ、今それぞれが別の方向に動き出しました。」
「了。全員改造ボーガンを構えて。」
僕が命令する。
「狙え。」
〈鴉〉がそういった。
「うてぇぇぇぇ。」
〈百舌鳥〉が最後にそういう。
コメント
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第5話、読み終わったよ〜!!🌟 もう最初から世界観に引き込まれちゃった!!「モールス信号で呼び出し」とか「クローゼットから白梟登場」とか、めっちゃかっこいい設定だし、仲間たちの個性がバチバチに立ってて面白すぎる😂✨ 特にカササギとオウムのバカップル喧嘩、めっちゃ好き!!!「事実言われてキレるな」の掛け合い、笑ったwww でもその後のピエリストの脅迫文で空気一変するところ、ギャップがエグかった…!! マスク装着→バイク疾走→船上バトルの流れ、完全に映画やん!!続き早く読みたいです😭💕