TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

誕生日🩷

一覧ページ

「誕生日🩷」のメインビジュアル

誕生日🩷

1 - 第1話-誕生日の始まり

♥

221

2025年07月05日

シェアするシェアする
報告する


薄明るくなった部屋の中。

視界はまだぼんやりしてて、意識も少しふわふわしてる。

隣で動く気配がして、康二が俺の髪をゆっくり撫でてくれる。


昨日も遅くまでずっと抱かれて、身体はまだその熱を覚えてる。

触られるたびに変に敏感になってて、くすぐったいような、疼くような感覚が残ってる。


🩷「…おはよ、康二」


かすれた声で言うと、康二は目を細めて笑う。その手が、ゆっくり頬を撫でた。


🧡「おはよう。起こしてもうたな」


🩷「ん…起きるつもりなかったけど、康二が触ってくるから」


康二は笑いながら俺の髪を撫でた。

髪を梳く指が、心地いい。


康二が、少し身体をずらして俺を見下ろすようにする。

その視線は優しくて、でもどこか意地悪そうで。


🧡 「なぁ、今日は誕生日やで」


🩷「…うん」


そう今日の7月5日は俺の33回目の誕生日。


🧡「なんか欲しいもんある?」


そう言われて一瞬考えたけど、すぐに首を振った。


🩷「今ので、十分」


🧡「今の?」


🩷「康二が触ってくれんの、嬉しいから」


康二は満足そうに笑って、俺の首筋から胸、腹をゆっくり撫で下ろしてくる。


お互い裸のままでシーツに包まってるのが、余計にその感覚を鮮明にする。


康二の手が、熱を持った俺のそこを包む。


🩷「…あっ」


昨日も何度も触れられて、まだ敏感な場所。

触れらるだけで息が詰まった。


🧡「昨日あんだけしたのに、もうこんななってる」


低く響く声が耳に響いて、余計に火照る。


🩷「…っ、康二……や、め…」


小さく吐き出すように声が漏れるけど、手は止まらない。

康二の大きな手に包まれると、抗う気持ちなんて簡単に溶ける。


🩷「っ…や……あ、だめ……」


口ではそう言っても、腰は逃げきれずに震えた。

康二の顔が近づいてきて、軽く唇を吸われる。

深くじゃなく、何度も柔らかく啄むみたいに。熱が伝わって、繋がりを確かめさせられる。


手がゆっくり締めつけるように上下に動いて、堪えきれずに声が漏れる。


🩷「…っ、だめッ……こうじぃ、や…ぁ」


呼吸が荒くなって、涙が滲むほどに高まっていく。


ラストパートに向けどんどんスピードが上がってきて、力が入らない。


🩷「んぁっ……もう…イッッ」


全身が跳ね上がり、康二の手の中で果てた。



荒い呼吸の中、康二は少しだけ笑って、覗き込む。


🧡「…かわいいな」


そう言われて、頬が熱くなる。

ふざけた笑いじゃなくて、本当に優しい声。

頭を撫でられると、素直に目を閉じてしまった。




しばらく抱きしめ合って呼吸を落ち落ち着けた。

シーツの中で康二が頬を寄せてきて、真面目な声を出す。


🧡「…なぁ、大介」


その呼び方に、びくっとした。

普段は絶対「さっくん」とか「佐久間くん」って呼ぶのに。


🩷「康二、今……」


初めて康二に下の名前を呼ばれ、胸がきゅっと締めつけた。


康二は俺の髪を優しく梳きながら、目を逸らさずにいう。


🧡「これからも、ずっとそう呼んでもいい?」


優しくてあたたかくて、苦しいくらい嬉しかった。


🩷「いいに決まってんじゃん」


康二がまた優しく「大介」って呼ぶ声を聞きながら、俺は目を閉じた。



康二の温もりを感じながら、誕生日の朝が迎えられるのが、何よりのプレゼントだ。






この作品はいかがでしたか?

221

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚