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着替え終えた私達は早速近くの焼肉屋へと向かう。
一同焼肉にテンションMAXだった。
拓海「yakiniku♪yakiniku♪」
モリピー「レバー食いてぇな」
(さっきの話やっぱ嘘だな。顔見れぼわかるよ。本当はもっと近付きたいってことくらい)
秀斗「どうしたの?もしかして…モリピーのこと?」
涼香「え?」
秀斗「僕も薄々気付いてたんだよね。モリピーが双葉ちゃんを昔から好きだってこと」
涼香「?!」
慌てて秀斗の口を塞ぎ確認する。幸い前にいる四人には聞こえていなかった。
安心して口元から手を離し会話を続ける。
涼香「いつから知ってたの?!」
秀斗「僕は四年生の頃から。いつ告白するんだろう?」
涼香「告白はしないんだって…今の距離感がいいみたい。
でも、本当にこのままでいいのかなって思っちゃうんだ」
秀斗「うん、僕もそう思う。けど、モリピーの気持ちも少し分かるんだ。僕もそうだから 」
涼香「秀斗も好きな子いるの?」
秀斗の顔を覗き込むようにして質問する。
秀斗「僕は〜…まぁ……ウン/// 」
涼香「………!!///」
照れながら小さく答える秀斗の顔は誰が見ても惚れるくらいイケメンだった。
(イケメンの照れ顔最強説。なんかこっちまで照れてきた!!照れって移ったりするの?!)
真っ赤な顔を隠すようにフードを深く被る。内側から熱を感じる。
夕日の色でどうにか誤魔化したいところ。
菜月「着いたー!焼肉屋ー入ろ入ろ!」
店内のテーブル席は四人席しかなく仕方ないので男女で分かれる事にした。
菜月「泳ぎまくってお腹ペコペコ〜」
数分後、注文した肉が届き焼き始める。その間もガールズトークは進んでいく。
するといつの間にか恋愛話になっていた。
(焼いてる間に?!これはチャンスだ!)
菜月「私好みのイケメン近くにいないかな〜」
双葉「案外いたりしてね」
涼香「双葉は好きな人いないの?」
(よし完璧!今の自然な流れだった)
双葉「いないよー」
菜月「好みのタイプは?!」
(ナイスアシスト!)
双葉「うーん…優しくて守ってくれる人…かな」
(付け加えて一途な人なら貴方の近くに居ますよ!気付いてー!)
菜月「私の知ってる限りそれに当てはまるのはモリピーか秀斗?拓海は論外」
(ナイス…ナイスだよ!!!今日一番のファインプレー!!手の震えが押されられない!!)
興奮しすぎてトングを持つ手が震える。お陰で少し焦げてしまった。
双葉「ち、違うよ!でも今日のモリピーはか…かっこよかった」
(これはワンチャン押せばいけるかもしれぬ)
菜月「双葉はモリピーのことどう思ってるの?大丈夫私口硬いから」
双葉「本当に?」
涼香「安心して!私も!」
聞かれたのが自分でなくともドキドキしてしまう。
双葉「スキ……だよ///」
照れながら答える双葉はとても初心で愛らしく私もついときめいてしまった。
菜月「キャ━━ァ♡可”愛い!!」
涼香「最っ高じゃん…」
(モリピー両思いだよ…)
それから暫く恋愛トークは続いた。
菜月「お腹いっぱいーもう食べれないー」
(どっちの意味でもお腹いっぱい)
ピロンッ
双葉「あ、男子達の方も食べ終わったみたい」
腹も満たされ私達は店を出ることにした。
拓海「美味かったー!もう入らねぇ」
涼香「モリピー鉄分摂れた?」
モリピー「摂りすぎた」
その日は、もう遅かった為解散する事にした。
涼香「あ、秀斗には伝えとこうかな」
唯一モリピーの事情を知っている秀斗に双葉の気持ちを伝えようとスマホを取り出すとLINEの通知は10件を越えていて、そのほとんどが母からだった。
涼香「うわー、めっちゃ来てる」
母からの連絡を無視して、秀斗へ電話を掛けた。
数回鳴ってスマホ越しから秀斗の声が聞こえてくる。
秀斗「涼香ちゃん?どうしたの?電話掛けて来るなんて珍しいね」
涼香「モリピーの事で話したいことがあって。今日双葉の気持ち聞いてみたの、そしたら両思いだったみたいでね。要らぬお節介だと思うけど私モリピーには諦めて欲しくないんだ」
秀斗「両思いなら僕も諦めて欲しくない。そうだ!空いてる日ある?モリピー達をくっつける作戦考えよう!」
こうして私達はモリピー達をくっつける作戦を企てた。
それはそうと、このまま家に帰るのは気が重い。
涼香「また弁護士弁護士ってうるさいんだろうな」
家の前まで来てドアハンドルを握る手が震える。
深呼吸して一気に扉を開けると目の前には母がいて仁王立ちで構えていた。
その姿はまさに武将そのもの。
母「おかえり」
涼香「…ただいま」
母「ちょっと来なさい」
母は冷静な口調で私をリビングまで呼び出す。
(かなり怒ってるな)