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目を覚ますと、私は雨の中突っ立っていた。
「ここ….どこ、?」
そう私が言葉を漏らすと、
「雨宮 海雨さん…あなたは残念ながら…」
そう言いながら私の前に金色に包まれた
女の人が現れた。
一瞬でこの人は神で、
私は死んだのだと理解した。
私が唖然としながら黙っていると
「死因は疲れた体で湯船に浸かり、眠ってしまったことによる溺死です」
そう淡々と告げられる。
「嘘、でしょ…」
「残念ながら本当です…」
だが、後悔したところで
どうしようもないのは変わりない。
「私は..どうすればいいんですか?」
「海雨さんには地球とは違う場所である私が守っている世界、アンリュークに転生してもらいます」
「転生…?」
「その代わり、名前と容姿と使いたい魔法を指定していただいても構いません」
魔法…。
ずっと魔法を夢見てた。
だって私の好きな雨を降らすことが
出来るってことじゃん!
そう心の中ではしゃいでいると
不思議な目で見つめられた。
「名前は、ミウでいいです」
「そのままでいいんですか?」
「はい。案外この名前は気に入ってるんで」
「分かりました。では、容姿は..?」
「容姿..は別に指定しなくてもいいですか?」
「逆にいいんですか!?」
「はい…」
「本当に助かります!!」
私がそう言うとその人は私の肩をガシッと
掴み、揺らしながら
「他に転生者は容姿はイケメンがいいとか美人がいいとかうるさいのよ!!!」
と愚痴ってくる。
「他にも転生者が居るんですか?」
「今は居ないけどね」
「そうなんですか…」
「それで、魔法はどうする?」
「雨を降らす魔法とか風を吹かせる魔法とかありますか?」
「じゃあ自然魔法とかどう?」
「自然魔法?」
「雨を降らせることはもちろん、他にも水魔法や風魔法だって使える混合魔法よ」
「それがいいです!!」
「じゃミウ、行ってらっしゃい」