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舞踏会当日
レリアは瑠璃色を基調としたドレスを着ている。
腰回りにはセンター分けされた半透明の群青色のレースが施されており、胸元には輝くロイヤルブルーサファイアが、大きなリボンの真ん中に付けられ、海を纏った様なドレスになっている。
髪は下ろして巻かれ、それをハーフアップにしている。
蒼い薔薇で髪が飾られ、美しさが増している。
そして僕は黒を基調とし、金の糸で刺繍されたスーツを着る。
シンプルかつシックな正装服で白のジャボに金の飾りのついたチョーカーをつけ、黒のロングブーツと手袋、左耳にはシンプルな金のイヤーカフをしている。
「リース様、レルフィリア様、馬車が到着致しました」
「分かった、ありがとう。行こうか、レリア」
「はい、リィ兄様」
到着した馬車の御者席(きょしゃせき)は白色で金の装飾がされており、その前には白馬が居た。
レリアをエスコートして馬車に乗る。
乗ったのを確認して馬車が動き出す。
「きんちょうするわ…お兄様はだいじょうぶなの…?」
「ん?僕かい?少し緊張するけどレリアが居るから平気だよ」
「まあ!お兄様はつよいのね!」
「ふふ、そうだろか」
しばらく馬車に揺らされていると大きな建物が現れる。
「凄く立派な建物だね」
「わあ!とてもキレイです!」
「そうだな、(でもレリアの方が綺麗だけど…)」
「へ、//」
「?」
どうやら思ってたことが声に出ていたらしい。
レリアは頬を赤く染めて俯いている。
…うん、僕の妹可愛いな。世界一可愛い。
絶世の美女だな。どの宝石よりも輝いている。
この事を誰かに聞かれたらシスコンだと言われるかもしれないな。構わないが()
シスコンで何が悪い。
ファザコンやマザコンよりかはマシだろう。