テラーノベル
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『来たか、おい竹内!協力するんじゃなかったのか〜?』『古臭ぇ組織になんか手ぇ貸さねぇよ!そんなことより窯場!お前うちに来いよ!親父はお前のこと気に入ってるぜ!』そう言い竹内は窯場に鎌を投げつける。
『おいおい投げて大丈夫なのかよ!?残りの鎌一本で俺の高枝切り止められると思ってんのかぁ!?』『うるせぇ!お前こそそんな得物で俺を…!?』ジャキン!(あっぶねぇ…)竹内は間一髪高枝切りを躱わす。
『はい!福舟組の窯場っス!すぐにお願いします!』そんな中、霧山組の舎弟の菊池は組に増援を要請していた。
パンッ!『おいそこのガキ、誰に電話してんだ?』命尾は菊池に向けてチャカを放つ。
(命尾じゃねぇか!?やべぇ隠れねぇと)そうして菊池は茂みに潜み、姿を消した。
(俺は大丈夫だが、命尾の傷がヤベェな…さらに増援が来るとなると逃げ切れるか)窯場は最善の行動を取るため思考を巡らせる。
『命尾ォ!逃げるぞ!撤退だ!』突如窯場は命尾の服を掴み、引きずりながら走り出した。
『クッ!兄貴!さすがに自分で走れます!』そうして二人は霧山組の増援が来る前に戦場から逃げ出した。
その後、その戦場に一人の男がやってくる。
『すいません土佐の兄貴!逃げられました』『そうか、まぁ仕方ねぇ、たが当分目を光らせておけ』竹内は男に深く頭を下げて単独行動へと戻った。
霧山組の最強戦力、土佐三太郎(とささんたろう)。
槍を得物とし、抗争の最前線に出る他、友好組織との交渉にも赴く大幹部である。
そうして数日後、霧山組では組長の佐々木敬人によって組員達が組長室に招集される。
『親っさん、おつかれさまです!』そう言い佐々木を出迎えたのは若頭の笹内滝也(ささうちたきや)だった。
『ありがとな笹内、で、本題に入るとしてだ』
佐々木はイスに座ると同時にドンっと机を叩く。
『福舟の奴らのタマが一つも取れてねぇのはどうゆうことだ?なぁ、竹内?』『すいません、親っさん…!?』ザシュッ、(嘘だろ、親父!?)なんと佐々木はその場で竹内の指を2本切り捨てたのだ。
『白鷺とも斑鳩ともやり合ってる今が福舟を潰すまたとない機会だ!死ぬ気でやれ!』そうして招集は終わった。
組員が組長室から出ていく際、佐々木は一人の男に声をかける。
『日根野!明日の大阪での護衛を頼めるか?』『了解です親っさん、ちなみにどちらへ行かれるのですか?』『天王寺組だ三國の用がある』そうして翌日、佐々木と日根野は天王寺組へと向かった。
天王寺組にて〜
『久しぶりやな陣内、若頭になったんだろ?』
『おかげさまで、有難い限りです』そうして陣内は佐々木を組長室に通す。
『三國の兄弟、大変やったみたいやな羽王戦争』『いいんだ佐々木、それより今日はなんのようだ?』一見二人の会話は穏やかに進むと思われた。
しかし、佐々木の一言が二人の間に緊張をもたらす。
『そういや城崎の話、千堂を引かせたってことは俺たちがシノギ全部もらってええってことやな』『あぁ、今までは天王寺組と霧山組で共同でシノギをやっとったけど、今日からシノギの利権は全部霧山組に渡す』(やっぱりな、羽王戦争があってから三國はこういうのは奥手や)そうして佐々木は城崎のシノギの交渉を有利に進めることができた。
夕方、大阪から豊岡へと帰る前に佐々木は居酒屋で日根野と酒を飲んでいた。
『城崎のシノギの利権を手に入れたのはデカイっすね!しかし、使い道はどうするんすか?』『酒鬼組との交渉に使うんだよ、アイツらには斑鳩と福舟の抗争を撹乱させてほしいからな』すると、隣のテーブルから一人の男が勢いよく立ち上がり、こちらに近づいてきた。
『さっきからオッサンよぉ、シノギだのなんだのうるせぇぞ、お前ら天王寺組の奴らか?』(現地の半グレか)佐々木は咄嗟にチャカを抜こうとする。
その時、日根野が佐々木の前に立った。
『親父に対してなんだその態度は?』日根野は懐から獲物を抜く。
『俺に口答えとはバカだなお前、殺してやるよ!』半グレは日根野に斬りかかった。
カキンッ!(受けられたか、ん?)日根野によって受け止められた半グレのナイフが刃に沿ってスルッと滑る。
『雑魚が、消えとけ!』そう言い日根野は獲物一閃し、半グレを殺した。
日根野が使う得物は切れ味が増す特殊加工が施された兜割、刃物を受け流すことができる守りに向いた武器だ。
『ありがとな日根野、そろそろ組に戻ろう』『そうしたいところなんですけど、牛山の兄貴に次の任務の件を伝えないと行けなくて、福知山辺りで護衛は竹内の兄貴に変わります』それを聞いた途端、佐々木は顔を曇らせる。
(竹内か…単独行動が基本のアイツに俺の護衛が務まるかね)そうして二人は福知山に向かった後、日根野は牛山と護衛を交代し、日根野は牛山の元へと向かった。
しばらくして、福知山から目的地に向かった日根野は牛山を探し始める。
(牛山の兄貴がいないな、どこに行ったんだ?)日根野は辺りを見回している、その時だった。
『うわぁぁあ!』(悲鳴!?あの建物からか)日根野は急いで悲鳴が聞こえた方へと向かう。
(なっ!?)そこで牛山が目にしたのは悲惨な光景だった。
『うぅ…痛え!痛えよ!』血まみれのワルたちが倒れているなかで一人刃物を持って佇んでいる男がいた。
(アイツ!斑鳩連合の亀内か!?)『あぁん?お前何見てんだ?顔をシャワーヘッドにしてぇんならいつでも引き受けるぜ?』そう言うと亀内は両手にダガーを構えて日根野に向かって走り出した。
日根野もすぐさま兜割を構えて戦闘態勢に入る。
『おりゃぁぁ!』亀内はダガーを振り下ろすも日根野はそれを受け止める。
(刃が滑るな、だが問題ない)亀内は斬りつけるという戦いから突き刺すことに狙いを変える。
(さっきよりも攻撃速度が上がった!?さすが突き刺し魔って呼ばれてるだけあるな)『右肩もらったぁ!』そして日根野は肩を貫かれる。
(このままじゃマズイ!何か打開策を!)日根野はチャカを抜こうとする。
『チャカは使わせねえ』次の瞬間、亀内のダガーが日根野の左手を貫く。
(ダメだ!もう両手が使えねぇ)亀内はトドメをさそうとダガーを振り上げた。
その時、突如何者かが雄叫びをあげる。
『どっせぇぇい!』(何っ!?)亀内の体は激しく吹き飛んだ。
『牛山の兄貴!』『おう日根野、こんな雑魚に手間取ってんじゃ強くなれねぇぞ』牛山猛一(うしやまたけいち)元力士で大太刀を得物とする霧山組の最強戦力だ。
『牛山ァ!テメェはパンチングメタルだ!思いっきり突き刺してやるよ』血反吐を吐きながら牛山に突進する。
しかし、牛山は躱わそうとせずにその場にどっしりと構えている。
ドス!『兄貴ィ!何やってんすか!?避けてください!』『二つ目の穴ァァ!』亀内はもう一本のダガーで牛山を突き刺そうとする。
その瞬間、牛山は即座に全身を力ませ、大太刀を振るった。
『フンッ!』『ゴフッ!』ゴトっという音と共に亀内の首が地に落ちる。
『兄貴ィ!大丈夫ッすか!?』『何も問題ねぇ、コイツは酒鬼組への手土産だ』そう言い牛山は亀内の首を掴み上げた。
『てことは兄貴、今回の任務の件知ってるんすか?』『あぁ、お前には酒鬼組の援軍として俺を手伝ってもらう、親父からの命令だ』そうして牛山たちは酒鬼組の事務所へと向かった。
一方、斑鳩連合のヤサにて〜
『亀内が死んだ!?本当ですか!?』『おい南条、斑鳩が嘘をついたと思うのか?』そう言い南条を静止させたのは、No.3の敷田七成(しきたしちせい)。
『やったのは霧山組の牛山だが、それでもやるよな?酒鬼組襲撃?』『もちろんアイツらがいる川西をとれば争っていた伊丹のシノギの利権もこっちのもんだ』そうして斑鳩連合の酒鬼組襲撃に向けて時間は刻一刻と過ぎていった。
コメント
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**はる。** 第5話、めっちゃ熱かったわ…!佐々木親っさんのヤバさと、日根野の兜割の使い方、そして牛山のどっしり構えた強さが全部刺さった。亀内との戦闘シーン、スピード感あって一瞬で読んじゃったわ。組織の上下関係と武器の個性がしっかり生きてて、この世界観に引き込まれる🔥 次、酒鬼組襲撃どうなるんだろ…楽しみすぎる!
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