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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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(サカナーウミ様のお誕生日

1日遅刻

申し訳ございません

土下座ギロチン

私の生首でサッカーでもしてやってください。



イタリアとドイツのカプって言ったくせに枢軸が現国の世界に行くだけになってしまいました。

これは死刑。

あ、最後の晩餐はじゃがいもでお願いします。

待たせてしまった癖に短い。)

主人公はナチです。

ドイツ家結構出てきます。

割と暗めかも。


スタート



































お彼岸。

それは、一年の中であの世とこの世の距離が1番近くなる日。

全世界共通で、太陽が一直線に進むのだ。






「というわけで、イタリーに会いに行ってくんね。」

「どういうことでだ。」

「あ、私も行く。」


そうナチスの家で呟くのは、上からイタリア王国、ナチスドイツ、大日本帝国である。

お彼岸ということで、なんか頑張れば旧国も現国の世界に行けるらしい。

なんかはなんかである。


「そもそも何故行く必要がある。お前は私の家でピザでも作ってろ。」

「ピッツァなんよ。で、かわいい息子に会いにいくのに理由は必要ない。」

「ドヤ顔で言うな気持ち悪い。……とはいえ、私も日本に会いたいのは事実。イタ王、私も着いていくぞ。」

「あっそう。」

「興味をもう少し持てよ。」

「で、ナチは? 僕たちが行くんだから行くよね?」

「当たり前だろ、あのナチスだぞ。私達がやりたいと言ったら全てを叶えてくれる、あのナチだぞ。」

「…貴様らの中での私は一体なんなのだ。」

「オーケイ、行くんだね。」

「準備しなければな。」

「行くなんて一言も言ってないが?」

「強制に決まってるじゃん、僕らが行くんだからお前も行くんだよ。」

「どうせなら道連れだ、あと米国と会った時の盾に。」

「日帝、お前それが目的だろう。」

「……はは、まさか。尊敬する先輩にそんなことさせるわけ無いじゃないですか!」

「日帝の目がキラキラしてるときは嘘をついてる時なんよ。」

「死ね。」

「もう死んでる。」



ということで、ナチスは枢軸の仲間と共に現国の世界に行くことになった。


重い腰を持ち上げ、小さく一言呟く。


「……どうせ追い出されるよ、私なんて。」










「ということで着きました、現国の世界であります。」

「何がどうしてこうなったんよ。あ、ありがとうプロイセン。」

「いいぞ、別にこれぐらい。イタちゃんのお願いだったら仕方ないしな!」

「相変わらずイタ王に甘いですね、師匠……。」

「クソジジイが。」

「何か言ったか、ナチス?」

「圧かけるの辞めてもらっていいっすか。」


さぁいざ行こうとしたところにプロイセンが家へ尋ねてきたのだ。

プロイセンの不思議なパワー(物理)で西の空へ吹っ飛ばされ、気がつくと現国の世界へと来ていたのだ。とはいえ、家族と近しい人物(国)にしか己の姿は見えないため、大声を出しても正直痛くも痒くもないのが本音である。


「ってことで、あとは自由行動だ。夕方までにはここに集合。以上!」

「承知しました。」

「分かったんよ! 待っててね愛しのイタリア!」

「……あぁ。」


私には尋ねるところも無いし、街中をブラブラ散策する他ない。こちら側へ来るのは久々だし、何か目新しいものでも探してみるか。





























「……5ユーロ……ユーロ?」


少々高すぎではないだろうか。いや、私が生まれた時よりかは比べものにならない程安いが…。



「お、ナチスくん?」

「あ……神聖ローマ。お久しぶりです。」

「あぁ、久しぶり。」


懐かしい声がしたので振り返ってみれば、我々ドイツの元と言っても過言ではない人がいた。


「して、何故このような場所に?」

「あぁ、私はただの友人の付き添いですよ。振られてしまいしたが。」

「はは、可哀想に。振られたって、イタリア王国にだろう? どちらかと言えば別行動では?」

「……見てたんですか。」

「たまたまだ。」

「…………最低ですよ、やってること。」

「ははははは! いやぁ、申し訳ないよ! じゃ、妾はイタリアくんに会いに行ってくるから。」

「え。」

「恋人の子孫が気になるだけだよ。」

「……驚きましたよ、まさか現国にまで手を出そうとしたのかと…。」

「いやイメージ酷いな。」

「いえいえそんなこと。ではまた。」

「うん、またね。」




案外かなり昔の国も来ているのかも知れない。

そう思い直し、過去に何度も通った路地に入った。


思ったより暗かったが、この照明がささない雰囲気が好ましい。私にはこれがお似合いであり、そう、まさにそれはダークグレs……


「あ、ナチス!? え、めっちゃ久しぶりじゃん〜!」


少々死にたくなってきた。多分日帝から教わった「厨二病」ってやつを患いかけていたのだろう。くそう、前に枢軸とごっこ遊びでやったことが尾を引いているのかもしれない。

そんな私を正気に戻してくれた人物は一体、と振り返って確認する。


「ふ、フランク王国……!?」

「ねね、やっぱりナチスよね? あらやだ、可愛いお顔〜♡」

「え、えぇ、お久しぶりです。」

「もう…そんな驚いた顔しないでよね。」

「いや、まさか貴方までもがここに居るとは思わなかったもので…。」

「んふ、別に変なことしようとしたわけじゃないよ。ドイツとイタリアとフランスに会いにきただけ! あ、もうドイツには会ったけど。」

「あ、あぁ……そうですか。」

「やっぱりドイツ家は可愛い顔してるわよね、貴方そっくりで。」

「…はぁ。」

「じゃ、フランスの所行くから。またね〜!」

「え。あ、はい。」


嵐のような人、いや国。

まさにこの言葉が彼を体現するのにふさわしいだろう。

ずっとニコニコしていてとっつきやすいが、正直私でも怖い。心の中で父様に助けを求めてしまったぐらいには話したくないし、視界にも入れたくない。こわい。

……あの人、ドイツに会ったと言っていたな。

あいつも近くに来てるのか……だったら移動した方がいいのかもしれない。

足首をひねり、すでに真っ暗になっていた空へ走った。



























「ナチ、遅くない…? もう8時なんよ。」

「いやぁ、あいつは時間は守るタイプなんだけどな〜。珍しい。」

「…流石に探しに行きますか?」

「…ん〜……いや、まだ時間はあるっちゃあるし、夕飯でも食べよう。イタリアくんの家で。」

「僕の息子に迷惑かけるなよ、プロイセン。」

「でしたら日本に頼んでみますか? おそらく準備してると思いますよ。」

「え、なんで準備してるんだよ。」

「日本人ですから。」

「おぉ……Japanese cool ninja!!」

「ふふ。」

「僕、たまに2人のノリが分かんなくなるんよ。」





















ここで会ったが100年目、という言葉が頭をよぎる。

きっと目の前の子供はそう考えているのだろう。


「………なんで、貴方がいるのですか。お父様。」

「…こっちの台詞だ、我が息子。」

「………俺にしたことをお忘れですか? いえ、世界全体と言った方が良いのでしょうか。」

「……………旧国なんてクソ野郎ばかりだ、私もそのうちの1人にしか過ぎない。」

「その筆頭だと言うことを自覚していただきたい。」

「…はぁ。すまないな、私はお前と会うつもりはなかったんだ。本当の偶然。」

「………だとしても、気分は最悪ですよ。」


ドイツ共和国。私の実の息子であり、東ドイツと合併し、今の状態にいたる。

私への感情は、憎愛といったところだろうか。

仕方がないだろう、育てたのは紛れもない私だが、こいつの苦労の9割は私に原因がある。

まして、世界中から戦犯呼ばわりされているんだ、こんな態度になるのも理解できる。

だから会いたくなかったのだ。

悪い予感がしたから路地に入った。

嫌な予感がしたから暗い東に走った。

まぁその行動は今水の泡になったわけだが。



「さっさと消えろ、目障りだ。」

「……そうだな、ごめんな。」

「………………ふん。」


やはり私は来るべきではなかったのだ。

これだから、彼岸は嫌いだ。

実の息子から敵意を向けられるほど悲しいことは無いのだから。

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コメント

4

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全然遅れておりませんよ、私今日生まれました‼️ ナチとイタ王たちの落差が悲しいですね… ドイツ家いっぱいでものすごく嬉しかったです、本当にありがとうございます😭😭😭 既に会っていたフランク王国は拒絶されていなかったようで、尚更キッツイですね…🇩🇪からすれば仕方ないことですが 顔が似ている、という発言にもちょっとダメージ受けてそうですね、偶然会ったことからも運命が感じられて素敵すぎます🫶

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