テラーノベル
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そんな訳で朝7時過ぎ。
インフレータブルカヤック2艇に自転車3台、テント2つにその他大荷物を積んだ車に乗り込んで、学校を出発。
「今日の朝昼御飯から向こうで作りますから、楽しみにしてくださいね」
という事で、高速を通って峠を越えてと2時間半。
湖の畔のキャンプ場に車は到着した。
「よし、いい場所確保!」
そう言う川俣先輩と一緒に、荷物を出していく。
「ここのキャンプ場は、テントサイトは先着順なんだ。だからカヤックを使うなら、簡単に水辺にアクセスできる、こういう場所を取りたかった訳だ」
そんな訳で、テント2張とカヤック2艘を組み立てる。
更に、どこかで見覚えのあるテーブルと椅子もセット。
「これって、先生の家で使っていた奴じゃないですか」
「アウトドア用の折りたたみテーブルと折りたたみ椅子を使っていたんですよ。値段も、ちゃんとした家具より安くて軽いですしね」
テントもカヤックも、既に経験があるから皆さん慣れたものだ。
未経験の亜里砂さんには、彩香さんが教えながらやっている。
もともとテントは山岳用の簡単に立つタイプだから、設営は簡単。
カヌーも、皆でかわるがわる空気入れをすれば、いつの間にか完成する訳で。
「それでは、御飯にしましょうか」
テーブルの上にガスコンロを出して、朝食準備だ。
「そっちの鍋は、コーンクリームスープ用のお湯を沸かしてください。あとは、火を使わないメニューですから」
先生は大きいトートバッグから、フランスパンを4本取り出した。
波形の刃がついた包丁でパンに縦に切れ目を入れ、切れ目の内側にバターを塗る。
クーラーボックスから取り出したタッパーを並べ、中身をパンに挟んでいく。
ポテトサラダ、チーズ、アンチョビ、キュウリ。
そして、更に上にトマトソースを載せて。
「アンチョビは島で作った自作のものですよ。トマトソースにも、アンチョビが入っています」
フランスパンを切り分けて、こっちは完成。
一方コーンクリームスープは、お湯を沸かして粉を入れるだけ。
これを全員の食器に入れれば完成だ。
「何か、お洒落な朝食だね」
確かに2品しかないけれど、色合いが綺麗でおしゃれな感じだ。
「それでは、いただきます」
という事で、食べてみる。
あ、こういう味なのか。
基本は、バター、チーズ、アンチョビの塩味。
それらを、ポテトサラダやキュウリ、トマトソースが包む感じ。
これは、かなり美味しい。
スープも、粉末にお湯を注ぐだけのタイプなのに美味しい。
パンとよく合っている。
「これを片付けたら、あとはフリーです。夕食は午後4時半くらいから作りはじめますから、それまでに戻って来てくださいね」
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