コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
あの後しばらく沈黙が続いた。
『 おわった〜〜〜!!!!』
ん〜っと伸びをする。
『 ありがとね!白布くん!
これもだけど……
名前も呼んでくれて嬉しかった(ニコ)!!』
満面の笑みで美樹は笑った。
その笑顔で不覚にも、心臓が高鳴るのを俺は
自覚した。
はあ、嘘だろ
『 いつもお兄ちゃんがすごいから
私の名前なんて覚えてくれなかったり
瀬見妹、だなんて言われてたりして
ずっと悩んでたんだ……
けど、白布くんが名前呼んでくれたから
全部チャラだよ!!』
何言ってんだよ
「そんな事悩まなくても元から
お前はお前だろうが。」
えっ?
白布くんがそう言った時
サアアアアアア
っと風吹いてカーテンが揺れた。
漫画みたいと思うでしょ?
ほんとに心が高鳴って、
それと同時にタイミングよく
私の心が動くように風が吹いた
恋をするってこの事を言うんだと思った。
なんだか長年の悩みがスーッと引いて
とても体が軽いような気がする!
『 白布くん、部活早く行ってきなよ!
みんな待ってるよ
プリントは私が持っていくから』
と言うと白布くんは
「じゃ、頼む」と部活に行ってしまった。