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「ついたぜ。」
「本当にありがとな。」
「んじゃあ、少しでも記憶のかけらがあったら、言えよ。」
「わかった。」
おしゃれな靴が豊富にあり、絵もたくさんあった。緑色のLEDに整理された棚。バーのような雰囲気だった。その時だった。
「…っ!!!」
「…望、どうした」
「…何かが…」
「記憶が…!?でも、一体何が…?こんなところで…」
「記憶を失ったのは身近な場所なのか…?」
「てか、大丈夫か?」
「う、うん…多分」
「ベッドに寝てろ!なんか作ってやっから!」
「ありがとうな…」
ベッドに仰向けになり、瑠実が作ったお粥を口に放り込む。少し熱かったが、とても美味しかった。
「ところで…さっき、記憶を思い出しかけていたようだが…」
「うん…だけど、分からない。何が反応したのか…」
靴か?それともバーの雰囲気か?はたまた絵なのか?なかなかに分からないことだらけで、一夜を越した。
「泊めてくれてありがとな。」
「おうよ。んじゃ、仕事…というか、会議行くか。」
「そうだな。」
外に出てみると、案の定公園やテーマパークで多くの人が夢を見ている。一体どうしたものか。
仕事場につき、会議を始める。
「富田が遅刻のようです。」
「わかった。では、会議を始めてしまおう。」
こうして、第二回の会議が始まった。会議の中で、霧が濃いことや回線が遅いことは偶然であることなどが分かった。その中で、
「人々が夢を見ているのは、脳が原因だと分かりました。それが、脳の一部に異常が発生しているようで、」
「側頭葉…か?」
「ああ、望。その通りだ。」
「側頭葉に原因があることはわかったんだが、それを治す方法や、どうやって傷が入ったかは全くもってわかっていないんだ。」
「なるほど…」
こうして、会議が数十分経った後、富田が到着した。
「とんでもない事実がわかったぞ!」
「とんでもない事実って…なんだよ」
「この夢には、犯人がいる。」