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記録物語-R.s.༗《レェズ》メリーさんの執事《極夜ノ暁金 編》の続きでございます…では、続きをご覧下さい。作者より
――(教会)メシアの墓場――
そこは広々とした庭園に大きな教会が立たずみ綺麗な雰囲気とは裏腹に、周囲には不気味にも墓石が無造作に置かれていた。
ロディ「ついた様だ……教会の祭壇に答えがあるのだろう……」
オグリ「不気味な所なんだな…」
瀧奈「行こう…」一歩先に進む…
ラス「行きましょう」
αメリー「うん」
教会の扉に手をかけ押す……
意外にも鍵は掛かって無く簡単に開き、木製特有の軋む音が響き渡る。
開けた瞬間にすぐに理解した、
誰も教会の中に居なかったのだ…
人の気配すらも、感じない静けさだ。
異常過ぎる空間の中…
心臓の音、呼吸音、外から響く風の音のみしか聞こえなかった。
オグリ「誰も居ないんだな…」そう言い先に辺りを見渡し進む…
ロディ「出かけているのだろうか」
瀧奈「祭壇…多分コレの事だろうな」
ラス「何か仕掛けでもあるのでしょうか」
瀧奈「そこは手探りしないと……お、あった!スイッチみたいなのが」そう言い触りに触っていじって押すと、
〈ガタ〉〈ガタガタガタ〉何かが揺れる音
大きな揺れが起き、祭壇近くから血の様な液体がポタリと降ってくる…
頭上を見ると大きなマリア像の目から赤い液体が流れ出ていた。
その赤い液体が丁度真下にある聖杯を満たした時はマリア像から奥へと繋がる道が開かれて生暖かい風が吹く……。
瀧奈「どこか見覚えのあった様な…」…
ロディ「行こう、私が先頭に立とう」
……全員は奥へと進む……
そこその長い道と階段を降ると二重に設置された扉を開けるくぐる…
扉は鉄で防音の為に二重構造なのだろう……だが、不思議に鍵はかけていない。
瀧奈「何だここ…」
中には別々と広がる部屋が奥へと続いている…その場所にあるすべての部屋を確認すると、必要最低限の生活ができるスペースと清潔感があった……
αメリー「ここの食卓も…知ってる」
瀧奈「…確か…ここで初めて……」2人は何かを思い出す様に歩き回る……
瀧奈「アルカ聖堂?…でも何でだ」
……瀧奈が考えてる中、突然に姿を出すネメシスは急いで″静かに″と口を塞ぐ。
耳を澄ますと、コツンっと足音がする。
??〈誰か居るのか……〉
突然、得体の知れない声が響く。
ロディ「誰か来るようだ隠れよう」
ラス「……隠れましょう」少し悩みラスはαメリーとオグリが隠れる場所を探す
ネメシス「…ここが良いわ、ラス…」2人が隠れるには丁度いい大きさの場所に誘導して、αメリーの中へと戻る。
瀧奈「やべ…どうしよう……あ」
気づくと既に瀧奈とオグリ以外はちゃんと隠れていた……
オグリ「ここにしとくか?オイラの変幻で多少は何とかなってほしいんだな…」
瀧奈「もうちょと奥に……狭い」
何とか隠れる瀧奈とオグリ……
〈コツン……コツン……〉
その音は迫り来る…
そして薄ら見える人影……
その姿は……瀧奈とαメリーも知る見覚えのあった人物であった。
いや、見間違いや人違いの可能性もあるのだろう…並行世界、別世界なら有り得る事だ…だけど目の前に居るのは…
紛れもなく似ていた。
アルカ聖堂…その教会に居た…
神父?「誰も居ない…」
微かに声質は似ているが、不気味にも違う何かが混ざっている。
αメリー『……?』
不思議に思う…何故なら、実際の人物像…記憶の人物像と…どの姿にも関係している…
瀧奈「……いや…別人にしても」
……(魂の)物が同じすぎる。
困惑する2人、
そんな感情の隙も与えぬように…
神父?「観ているな…3人?……」
ロディ『…バレたか?』そう感じたロディは食器棚からスプーンを瞬時に取り遠くへ投げる……
〈カッ…キィィィィィィィン〉と、金属音が鳴り響く…
スプーンで音を立てて視線をそらせようと試みたロディは少し焦るも待機する…
神父?〈廊下の方から音が〉そう言い部屋を出ていく…
……神父?が出て行ってから数分経過し、静かになると…全員は出て周りを確認する。
ロディ「行った様だな…」
ラス「その様ですね……」
オグリ「こんな所を抜け出すの考えると大変なんだな…本当にバレなくてよかったんだな……」
瀧奈「……まぁ…先を急ごう」
閉まってるドアをゆっくり開ける……そっと辺りを見渡し、そのまま開ける。
瀧奈「居ないよな……」…
そのまま部屋を出る…
オグリ「なぁ?……こんな所に箱なんてあったか?」オグリが、来た道を指差すと、そこには小さな木箱が置かれていた。
ロディ「罠かもしれん…確認してこよう……そこで待ってくれ…」…ロディが確認しに歩いていく…
突然、ラスが慌てた様に周りを彷徨く。
ラス「……!…居ない!αメリー!」
瀧奈「どうした……居ない…」
隠れてた場所も部屋も確認するが、姿や形も無かった。…
オグリ「ダッ!」
通路からオグリの声が響く。
2人は見に行くとロディとオグリが消えていた…αメリーの様にいた形跡も無く。
ラス「……何も感じなかった」
〈ガタン〉…っと何か足元にぶつかる……
先ほどの小さな木箱だ…箱が開くと音の鳴らないオルゴールが回っていた。
ラス「聞こえる…」
瀧奈「鐘の音色?」
謎の生物「迷えるの…行く』…
……眩い光の様な何かが瀧奈とラスを包み、その場所から姿が消える……
神父?「ここに居たかモベノ、にしても…先ほどの音は一体?」
モベノ「迷えるの…導きた』
小さな謎の生物が笑顔で木箱を撫でる。
モベノ「エフェン〜♪』
\\\\\\\\\\\\\\場面は変わり\\\\\\\\\\\\\\
……目覚めると辺りは薄暗い、小さな電球がほのかに光照らす。
そこは地下トンネルだった。
αメリー「ここどこ?……あ、ネルティ叔母…大丈夫?」
ネメシス「えぇ……私は無事だけど、怪我とか何か気分悪くなってない?」
αメリー「ん〜大丈夫」
ネメシス「それなら良かった……誰か居るわ!…」何かに気づきその方を見る。
??「臭うなぁ……クセエなぁ…」
その声は少しずつ近づいてくる……
微かな金属音が打つかる音にグルルっと獣のの様な唸りが響く。
ネメシス「何で……バラードが…」
目の前にはゾンビに近い皮膚や肉が爛れ方をした鬼の様で違う人型の化け物がいた…その化け物の右腕は真っ赤な色で大きく異様な刃物でできていた。
バラード「あぁ?……ネメシスぅ…生きてやがったかぁ〜…」不気味な笑顔を見せる。
ネメシス「……αメリーよく聞いて、今から出会う人全員偽物だと思って離れてちょうだいね…いい」そう言いαメリーに魔法をかけてトンネルの奥へと逃がす…
αメリー「ネルティ叔母!」…
ネメシス「能力、誘誤斬ノ違業……って言ったかしらね…その腕」
バラード「あぁ…そうだぁ、だけどよぉ良いのかぁ?ガキを先に送って」
ネメシス「アナタには関係ない事でしょう…私に倒させるんだから」
バラード「よく言うなぁ…死にぞこないがぁ……あ、思い出したぁ」
グチャっと口を開けてニヤける。
バラード「あのガキ…死んだお前らが愛しくしてた…孤児じゃねえかぁ?」
ネメシス「フォーチ…ュ……」
……急に誰かに口を塞がれる感覚がネメシスを襲い何かが囁く…
バラード「愛おしいだろうよぉ……その男がぁその家族がぁぁッ……」
……ネメシスの背後には見覚えのある警察の男性…そして女性に、ラプラス・アンデルセンが…いや偽物の幻影が…ネメシスを誘惑しとてめにかかる……
ネメシス「……同じ…手には、もうかからないわ!」
…ネメシスに まとわりつく幻影が突然現れる大きな人の手によって振り払われる…
ネメシス「私のフォーチュン(運命)…名付けるなら…クロートー(紡ぐ者)!」
大きな手が2つ浮遊し、その中心に女神像かの様なモノが現れる…
バラード「やっと……姿を見せたなぁ…運命ぃ!……リベンジだぁ」右腕の刃を構えネメシスめがけ突進する。
ネメシス「断ち切らせないわ」
……これは私個人の復讐よ……
ネメシス「もう未来は変わってるのよ!」
大きな手から操られるクロートーの糸がバラードの行手を塞ぐ。
続く→