この作品はいかがでしたか?
151
この作品はいかがでしたか?
151
正直内容やばくなることは想像出来る。
まぁ、ウニすんなら読めるでしょ。
⚠️注意⚠️
まじでなんでもありな方だけ呼んでください(うにすんからの苦情は受け付けません。)
バチンッ
「はぁ、はぁ……」
響く打音と痛みを和らげるために吐く呼吸が絡み合う。
「お前は!!出来損ないなんだよ!!俺の手をッもう煩わせるなよ!!」
「これも!!できないお前が悪いんだからなッ俺がいるから、お前がいるんだぞ!!」
「ごめんッなさい、」
「さっさと分かれよこのグズ!!俺の教育が悪いみたいじゃねぇか!!これは俺のあいじょうなんだから!!ありがたく受け取れよ!!もっと優秀であってくれよ!!お前のせいで!!」
「お前のせいで俺はおかしくなったんだよ!!」
「はッい。……」
酒瓶を片手に俺に拳を振り上げるお父さん。
抵抗はしない。
俺には、母親というものがなかった。
全て、男手ひとつで育ててくれた。
お父さんは色んなことを教えてくれた。
お父さんの邪魔にならないようにすること、
お父さんに迷惑をかけないこと。
どれも大事だ。
「誰が、ここまで育ててやったと思っているんだ!」
そして、「痛いこと」が「愛情」だということ。
そうずっと教えて貰って、毎回、夜お父さんが酒瓶を持っている時は「愛情を与えてくれる時間」だった。
俺はそうだと思ったし、滅多に愛情を与えられることがない俺は、「愛情」がとても嬉しかった。
そう、父さんは俺を愛していたんだ。
名前を呼んでくれることはなかったけど。
だから、父さんからの愛情を否定してくるやつは「悪」だった。
「その傷……虐待?」
虐待なんて酷い言葉で差別してくるやつもいて。
いつの間にか俺はそいつを首を掴んでいた。
父さんみたいに、教えるような愛を与えてみた。
その日の夜は「愛情」が多かった。
「なんで!!お前は人様に迷惑かけるんだよ!!」
ほら、人に手をかけてまで俺の愛情を受け入れてくれてありがとうって言ってくれてるよ。
幸せ、なんだよな。
それから何日かたった日、俺たちは引っ越した。
引越し先はより父さんを近くに感じるところだった。
そして父さんはもうプールに入るなと言った。
確かに、水は苦しいのはわかる。だって父さんが俺の頭を撫でて入れてくれたこともあったからね。
きっと「愛情」の1部なのに、僕が他人に愛情を与えられるのが嫌だったんだろうな。
そんな生活を続けていれば、あんまり引っ越さないようになった。
なんでだろうな……
「まるで腐りきったおままごとだな。」
高校の放課後の夕焼けに照らされながらスマイルは言った。
「腐りきったおままごとって何?」
スマイルは、何となく父さんに似ていたから話しかけたら、差別しないし、逆に色んなことを教えてくれる人になっていた。ちなみに、スマイルと言うあだ名をつけたのは珍しいこいつの学校以外で傍にいる人だった。
「いや……酔いしれてるみたいだな。」
「いや難しいこと言うなよ。」
「だってまだ愛情をたくさんそうやって貰っているんだろ?」
「まぁ……うん。」
「このくらいの男子……クラスの奴らいるだろ?そのくらいの奴らは、親がその……嫌いになることもあるんだよ。」
「え?俺は父さんが大好きだよ?」
父さんが嫌い?そんな人がいるのか?
「だから腐ったままごとみたいだなとか酔いしれてるんだなとか言ってるんだ。」
「まだ意味わかんないんだけど、わざと?」
「あ〜まぁ、分からなくてもいいんじゃないのか?」
結局いつもどうり意味不なスマイルのことはいつもされているみたいに、スルーする。
理解したくなかったから。
まだ、定期的に酒瓶を持って愛情をくれる日々は続いていた。
いつも通りだが、やっぱり父さんはいつも家に居ない。
いっぱい家にいて、俺に愛情を与えて欲しいと思うのはおこがましいのかな。
「どう思うスマイル?」
「めんどくせぇこと言うなぁ。」
「だって、スマイルが適任だと思ったんだもん。」
そうだ。スマイルは俺が中学校の時に「高校は父さんと一緒に居たいから、近くのいい感じの高校知らない?あと父さんが楽するためにアルバイトしたい」と言ったら、すごく変な顔をして、本当にぴったりな所を見つけて、一緒に通っている。
つまり、スマイルは俺の要望に叶う所を見つける天才なのだ。
「まためんどくさい事を……」
「はぁ?いいだろ?それにスマイルだって満更じゃないだろ?」
「まぁ……」
ほら、教えてくれそう。
やったな。『まだ』愛情を受けられる。
「それだったらお前が稼げばいい。」
「俺?俺もうアルバイトしてるよ?」
「もっと稼げばいいじゃないか。
大学行って、いいところに就職して、そしたら沢山稼げるだろ?そしたらそのお父さんを養えるレベルにまですればいいだろ。」
「大学……高そう。」
父さんと一緒にいたいけど、父さんが無理して欲しくない。愛して欲しい。
「じゃあ国公立だな。」
「何それ。」
「そこ行ったらお金がそこまで払わなくて済むところだ。」
「行く!!」
そんな好条件を言われてしまったらそこに行くしかないじゃないか。
父さんに愛してもらえるならどんなイバラの道でも踏み抜くよ。
父さんのためならなんでもやった。
黙れと言われたら黙ったし、
プールや、他人に体は簡単に見せなかった。見せても黙らせた。
受験勉強も頑張った。
「頑張った所で入れるか分からないくらいの難関大だったのに……」
「ちょっとスマイルうるさい」
バイトもたくさんしたし、お金がかかる遊びをしてない。
父さんからの愛情もたくさん受け取った。
なのに、なんで、
「なぜここを出ていかない。」
そんなこと言うの。
コメント
1件
途中での考察はどんどんやってください。読み終わった後に〜とかの制約はないので途中での考察はどうぞ。