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御蛇元雷夏 《過去編》 〜前編〜
雷夏「げほ、゛ッげっほ、ッッ゛」
雷夏「か、あさん、゛ッいだッい、゛゛ッ」
僕には父親がいない
いわゆる母子家庭だった
そして母さんいわく、
らしい
それから、物心が着く頃にはもう体中アザだらけで、殴られても痛くなくて、
そんな僕を母は不気味に思ったらしい
……知らないよ、そんなの。
母さんのせいじゃん、
……6歳ぐらい、だっけ、
母親が他界したんだ
理由は飲酒運転による交通事故
父親も母親もいないとなると、僕と秋雷は施設に入るしかない
でも、そこで問題は起きた
なぜか僕と秋雷は、別の施設に送られることになったのだ
……秋雷、1人になっちゃうじゃん、
そもそもなんで、?
なんで僕と秋雷は施設が違うの、?
考えても意味の無いことを必死に考えて、
結局辿り着いた答えは真っ白
つまり空白
だからもう、
考えないことにした
次回 御蛇元雷夏 《過去編》〜中編〜
施設での話
コメント
1件
読み終わりました……第3話、一気に重い過去が明かされて胸が締め付けられましたね。6歳の子どもが「自分のせいで父親が消えた」と言われ、虐待を受けながら育つって、ただただ辛すぎます。しかも母親を事故で失い、弟の秋雷くんとまで離れ離れにされてしまうなんて。施設が別になる理由もわからず「考えないことにした」という一文に、子どもの無力さと諦めが痛いほど滲んでいて、切なかったです。次の中編、どんな環境でどう生きていくのか、気になります……。