kr「あ、左見て。」
ふとクロノアさんに声をかけられ左を見る。
そこには掲示板があった。
見出しには、大きく、
「明日、我が校に転入生!」
と、書かれていた。
sn「わ!!これはチャンスですよ!」
僕は大きな声で言った。
周りの視線なんか気にするもんか。
空気に気圧されるな、僕。
kr「え、ええ…なんの?」
クロノアさんが控えめな声で言った。
sn「友達増やしチャンスです!!1人増えれば僕は…っあ!いや…なんでも!」
友達は量より質。
それに気づいたのは最近だ。
…たくさんいればいいんだけどね。
kr「…確かに。俺も友達増やさなきゃ。」
sn「…じゃあ今から1人増えて友達2人ですね!」
kr「え、しにがみくんと…?」
sn「ぺいんとさんですよー!!」
彼の名前を出すと、クロノアさんは少し怯えたような顔をした。
kr「えっ、む、むり!それはむり!」
sn「ええ?!何でですか?!」
kr「………。ちょっと、ね。」
sn「…なるほど。」
無力な僕に2人を友達にすることはできない。
だから…
…………。
……でも、
でも、それでいいの?僕は。
いつもそうやって諦めて…
無力を言い訳にして…それでいいの?
まだ、何もやってないじゃん。僕。
やらなきゃ変わらないのに。
クロノアさんは頑張ってきたのに…
ぺいんとさんも頑張ってるのに…
僕は本当にこれでいいの?
…………、
………ダメに決まってるじゃん!そんなの。
てことはまず…
…ぺいんとさんのいじめをどうにかしなきゃ。
そしたらまだいい生活ができる!!
てことで…。
次の日。
朝から僕は学校をサボっています。
「ぺいんとさんのいじめやめさせ隊」
です!
1人しかいないけど!
まずは窓から朝のHR確認。
あれ、そういえば今日は転校生が…
「じゃあ、自己紹介お願いします。」
??「初めまして。名前は________」
tr「______トラゾーです。」
コメント
2件
何ですかこれ 神小説過ぎません!? 表紙につられてきたけど…( スゲエエエエエ