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み「なぁ、すちくん!見せ合いっこえっちせぇへん?」
す「え、嫌なんだけど……」
Discordで通話しながらの作業中。いきなりみことがぶっ込んできた。二人以外誰もいないからと言ってもやめて欲しい。
み「え〜、!良いやん!なっちゃんめーっちゃ可愛いよ?」
す「いや、いるまちゃんもかわいいけどさぁ。あの子たちも絶対嫌がるでしょ」
み「いやなっちゃんはなぁ、恥ずかしいのが好きなんよ〜。この前もな〜」
楽しそうに弾んだ声。恐らくニコニコとしながらエグいプレイ内容、恋人の醜態を話し始めた。知りたくないこと知ったな〜、なんて適当に相槌を打ちながら作業を続ける。
み「だからさ、見せ合いっこしよ〜。二人ともぜ〜ったい可愛いからさぁ」
す「あー、うん。そだねー」
み「え、!?ええの??やった~!」
す「え、」
延々と暇なつの可愛い所を話されて途中から話なんて聞いていなかった。作業も波に乗ってきたところでの再びの提案に気がついていなかった。みことの嬉々とした反応に、意識が戻ってきた。
み「いつが良いかな?ホテルも取っとかんとやね!」
す「ちょ、待ってみこちゃん」
み「楽しみ〜、なっちゃんにも教えんとな」
最悪な約束を取り付けてしまった。いるまになんて話せば良いのだろうか。
い「四人で遊ぶの久しぶりだな、楽しみ」
す「……そうだね〜」
みこととの約束の日。結局いるまには「四人で遊ぶ」ということだけ伝えて正直に話すことができなかった。
純粋に遊ぶだけと思っている楽しみにしているいるまを見て心が苦しい。
待ち合わせ場所に行くと先にみこなつが着いていた。二人を見つけて嬉しそうにいるまが早足で近づいていく。
い「なつ、みこと、おまたせ」
み「わぁ!、いるまくん今日もかっこいいなぁ。ね、なっちゃん」
ひ「あー、そうだな」
す「いるまちゃん今日楽しみにしてたから、」
み「んえー!まにきもソッチ系興味あったん!楽しみやね!」
い「そっち……?」
す「ちょ、みこちゃん!」
楽しそうに爆弾発言をするみことの腕を引き「今日のこと、いるまちゃん知らないんだよ」そっと耳打ちをする。
み「うぇ、言ってないん?」
す「いや、そんなこといえるわけないでしょ!」
二人でヒソヒソと話す姿を不思議そうに見つめるいるま。みことの側にいた暇なつは二人の会話が聞こえたのだろう。呆れたように溜息をつく。
ひ「いるま、今日は四人で遊びっていうより、ダブルデートって感じなんよ」
い「は、デー、!?」
ひ「そ、みことがどうしてもって言うから。わりぃけど付き合ってやって?」
暇なつからのお願いにはハッキリ嫌とも言えないのだろう。何か言いたげに口をモゴモゴさせながらもコクリと頷いてくれた。
流石に真っ昼間からラブホに直行するわけもなく、暇なつの言う通りダブルデートを楽しんだ。自分たちのデートに友人がいる気恥ずかしい思いもあったが、楽しそうに笑う恋人を見てそんなのは何処かに行ってしまった。
い「あー!楽しかった〜!たまにはこんなのも良いかもな」
今日のメインイベントを知らない、いるまはニコニコと上機嫌にカメラフォルダを遡る。色々な写真を撮りそれを満足そうに見返している。
そんないるまに今から行くところ、する事を教えるのは非常に忍びない。この可愛さに免じて解散にはならないだろうか。
み「なぁなぁ、まだ行きたいとこあるんやけどええ?」
い「なに、みこと。まだあんの?別に良いけどさ」
ひ「お、いるま乗り気じゃん」
い「楽しかったし、」
そんなすちの願いも虚しくみことはメインに向けていこうとする。上機嫌ないるまはそのお願いにも了承してしまう。
ーだめだよ、いるまちゃん。なにも知らないのにおっけー出しちゃ。
み「やった!じゃあ行こ〜!」
みことのハツラツとした声に続いてネオン輝く繁華街へと足を運んでいった。
「ここやよ!」みことが案内してくれた、ギラギラと輝く建物。これはなんの建物か知らない訳はない。予想もしていなかった事に流石のいるまも困惑している。
い「……なぁ、みことの行きたいところ間違ってね?」
み「んぇ、間違っとらんよ!」
い「ここ、ラブホだけど?」
み「そうやよ!」
ひ「最近、ラブホ女子会ってやつ流行っとるやん?それしてみたいんやって」
い「いや、さすがに騙されねーよ!?」
ひ「あちゃー駄目か」
い「つか何でそんな乗り気なん。コエーよ」
ひ「いや、俺も出来ればやりたかねーよ?すっちはどうなん」
す「え、」
まさかこっちに話を振られるなんて思っていなかった。三人の目がすちを見つめる。
やりたくは、ない。いるまが嫌がるだろうから。
す「いるまちゃんが、嫌なら、したくない、かな」
い「フツーに嫌だけど」
す「なら、」
み「そんなこと言わんといてよ〜!もう予約してしまったし……ほんまに手出さんし、だめ?」
まるで捨てられた子犬のようにいるまに縋るみこと。あ、マズイかもしれない。
い「……ぜってぇ出さねぇ?」
み「せん!」
ひ「もし出したら?」
み「え、えぇ……なっちゃんの言うこと何でも聞きます!」
い「すっちも同じ条件な、」
す「あ、うん」
いるまの性分なのだろうか、歳下のお願いは無下には出来ない。みことに念押しをしてなぜか、ホテルに連れ込むことに成功してしまった。