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おんりー視点
大分落ち着いてきたころ、おらふくんが、ゆったりと話し出した。
「おんりーはさ、どんな毎日がいい?」
「どんな毎日か?」
考えたことはある。
「お父さんとお母さんが、毎日朝おはようって言ってくれて、夜寝る前に、おやすみって、言ってくれる日が、毎日続いてほしい、、、かな」
「学校のほうは?」
「楽しくて、友達と遊んだりする日、、、とかかな」
自信がなくて、だんだんと小さな声になってきたけど、おらふくんは満足したのか、何度も頷いている。
「そっかそっか。おんりーはそれがいいのか」
と、小さく呟いた。
そして、ソファーから立ち、後ろにあった、木でできた引き出しから、なにかを選ぶそぶりをしていた。
少し立ったまま考えてから、何かを手に取って、もう一度ソファーに座ってる。
それから、手に持っていたなにかを、机の上においた。俺が見やすいよう、俺の前あたりに。
「これ、おんりーにあげるよ」
おらふくんがおいたのは、綺麗に輝いている宝石?だった。
証明の光りが反射して、一層キラキラと光っている。
綺麗で見惚れていたら、おらふくんが、楽しそうに笑ってから、言った。
「それ、おんりーにあげるってば」
「えっでも、、」
「それはね、願いが叶う石なんよ。おんりー、その石、何色に見える?」
何色か?そんなのは、見たらわかるのに。
あえて言うならば、、、
「ペリドット、かな」
そう答えると、おらふくんは驚いた顔した。
それから、すぐに笑顔になった。
「そっかそっか。おんりーは、スゴイなぁ」
わけがわからないでいたら、おらふくんが、説明してくれた。
「さっき、願いが叶う石っていったやん?これ、見えた色によって、使う人の叶う願いの数が違うんよ」
スゴイ石なんだなって、思った。正直、そこまで信じてないから。
それに気づいたのか、おらふくんが不満そうに言った。
「おんりー、信じとらんやろ。ひどいわ〜ええよ。俺が一回使ってみせたるよ」
そう言ってから、ペリドットの宝石が入ってあっただろう引き出しから、違う石を取り出した。
今度は、黄色の宝石。
「おんりーは、何色に見える?俺は水色やね」
「黄色、だけど」
そう答えると、おらふくんは、今まで以上に驚いた顔をした。
「そーなん?!おんりーは、ほんとにスゴイわぁ。ペリドットも珍しいんやけど、黄色はもっと珍しいんよ。ペリドットは、願いが2つ。黄色は、3つ叶うんよ。他は大体1個やから」
そうなんだ、なんて呑気に考えていたら、おらふくんが、ハッとした様子で、壁掛け時計を見た。
「もうこんな時間や!おんりー、宝石あげるよ!黄色のほうは、うまく使いこなせんやろうから、お守りときて、持っとき!ペリドットのほうに、家族と学校、別けて願ってな。両手で包むように持って、心の中で3回、『家か学校の毎日が理想通りになりますように』って、願ったええから。変に付け足さんかったら、大丈夫」
早口で捲し立てるように言ってから、2つの宝石を、俺の両手の上にのせた。
「ごめんな、おんりー。俺が出来るのは、ここまでやから。けど、2度とここに来ない方がええよ」
それから、お店から追い出すように、俺を突き飛ばした。
びっくりして、衝撃に備えて目を瞑ってしまった。
しりもちをついてしまい、おらふくんにどうしたのかと聞いたが、返事はない。
不思議に思って、目を開けると、目の前には、なにもなかった。
あの水色のお店も、看板も。周りを見てみても、なんの変哲もない、ただの路地裏だった。
「はっ?おらふくん?」
あの、本当にごめんなさい。
もう、短編じゃなくなってました。
次で終わりかは、まったくわかりません。
長くなったので、今回は切ります。
また、次のお話で!