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「おおい、夏帆!!」
「うわっ。何よ・・・。」
私の彼氏水川彩人は、ものすごい束縛彼氏です。
「誰とLINEしてたんだ!?」
「隣の中学校の・・・」
「隣の中学校の彼氏!?お前浮気してたのか!?」
「最後まで聞いてよ!隣の中学校の友達だって!妄想が激しいんだから・・・。」
「そういうことか。紛らわしいことするなよ。」
いや、あなたが勝手に勘違いしましたよね?なんで私が悪いみたいな感じの展開になっているんですか?
そのうち、「スマホ禁止!」って言われそうで怖い。
ぼぉーっと外を眺めている時、彩人がまた私の席に来た。
「な、な、何ですか?」
私、今何もしてないよね?
「今、外を眺めてただろ。誰を想像してたんだ?」
「は?」
まさかの、「自分以外の他の人を想像しちゃいけない。」とかルールもあるの?私のできる行動は何があるんだ。
「別に想像してないよ。ただぼぉーっと・・・」
「俺のことも考えてないの?ひど。」
色々と私を縛るあなたの方がよっぽどひどいと私は思いますが。
なんてことは言えない。彩人がマジギレするから。
「あのさ、女子とは喋っていいでしょ?」
「だめだ。」
「え?なんでよ。」
「同性が好きになるかもしれないからだ。」
「違います。私はそういう生まれてからある病気はありません。普通の体です。」
「いや、わからないぞ。自分は見た目が女だが、中身は男みたいなこともあるだろ。」
「名探偵コ○ンみたいに言わないでくれる?」
「ほんとに違うか?」
「もう、しつこいな!私は一人でいたいの!」
「一人でいたい?お前、まさか別な男の想像に集中したいから「一人でいたい」と言ったのか?」
「なんでそういう考えになる?」
彼は・・・序盤にも言いましたが、超がつくほどの束縛彼氏。束縛Level.999。いつになったら別れられるのか。
あの頃の彼に、戻ってほしい__。