テラーノベル
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md「…キタ。」
pe「はい、お待たせしました…!」
駅で緑君と合流する。
そして互いに頷きあった後、
タクシーに乗り込み実家へ向かう。
車内で会話が盛り上がることはなく、
しばし静寂を漂わせた後に
夢見町に到着した。
料金を払い、夜道を歩く。
その時、緑君が口を開いた。
md「クロノアサン、ダイジョウブ?」
pe「あぁ、はい。一応今は落ち着いて、あの写真についても、色々聞くことができました。」
md「……オシエテ。」
pe「えっと…元々クロノアさんとらっだぁは、ブルーデーモンを増殖させるために使われていた実験体で、ある研究員によって、そこから逃がされたと…」
pe「そして、逃げた先でブルーデーモン化してしまったらっだぁに記憶を消されて…って感じらしいです。」
md「…オオムネ、ヨソウドオリ。」
緑君とそんな話をしていると、
俺の実家へはすぐに到着した。
あの目立つ黄色い屋根は、
夜中だと言うのに見えやすい。
家のチャイムを押す。
するとすぐに、
中からお母さんが顔を出す。
pe母「いらっしゃい、こんな夜中にどうしたの?忘れ物でもした?」
pe「母さんごめん、今日は少し大事な用で…その……」
俺が言い淀んでいると、
緑君が俺の背中を肘で小突く。
それで決意を固めると、
俺は母さんに向き直り、口を開く。
pe「…父さんの部屋に、行きたいんだ。」
pe「お父さんの部屋?いきなりどうして?」
pe「えーっと…その、なんというか… 」
俺がまた口ごもっていたとき、
お母さんはにこりと微笑んだ。
pe母「…ごめんなさい、理由を聞くのは失礼だったわね。」
pe母「そんな真剣な顔するってことは、何か大切なことがあるんでしょ?それなら、自由に入りなさい。」
pe「………母さん……」
親というものは、
自身の子のことなら何でも
見通すことができるのだろうか。
そんなことを考えていたとき、
お母さんはふとこう言った。
pe母「ただ…あの人の部屋、電子ロックがついてて開かないのよねぇ…」
pe/md「…………え?/エ?」
お父さんの部屋の前までやって来る。
その扉のドアノブ近くには、
横長い小さな電子パネルと
数字の入力キーがついている。
pe母「何度か開けようと試したんだけど、パスワードなんて聞いたこともなかったし、何桁かも分からないしで全然開けられなくて…」
pe「いやなんでうちにこんな高価な鍵を…」
pe母「違うのよ〜。あの人が自作したって言って、勝手に付け始めたの。」
pe「…なるほど……」
何か隠すものでもあったのだろうか。
そう話している間、
緑君はどうにかロックを解除しようと
パソコンと向き合っていたが、
しばらくした後にこちらに振り返る。
md「…セキュリティ、スゴクツヨイ。」
pe「…そう、ですか。」
生憎俺もパスワードなんて
一度も聞いたことがない。
なんなら扉に怯えすぎて、
電子ロックの存在すら
知らなかったくらいだ。
pe「…どうします?これ。」
pe母「うーん…そろそろ業者さん頼んで、開けてもらった方がいいかしらねぇ…」
md「…ハイレナイ…」
俺らは三人で頭を悩ませる。
三人寄れば文殊の知恵というが、
それでも今すぐに扉を開ける方法は
力技以外に思いつかない。
しかし、ここに力の強い者はいない。
俺らは完全に、行き詰まっていた。
その時だった。
頭の中で、声がした。
dp「お困りかい?ご主人。」
pe「え、ダーペ?」
dp「そのロック、やけに頑丈だよな。数字十桁もあるなんてよ。」
pe「…え、え?」
dp「確か数字は…4111150121だったか。なんか単純な数字ばっかだなぁ。」
pe「は?え?お前、なんで知って…」
md「ナニハナシテルノ?」
pe「あ、え、いや……」
俺がしどろもどろになっていると、
ダーペは呆れた声で俺を急かす。
dp「ほら、入るんだろ?さっさと入れ。」
pe「で、でも……」
dp「…大丈夫だ、父ちゃんは怒らねぇよ。」
その言葉を聞いた時、
俺は何かの緊張の糸がほぐれた。
手が自然と電子ロックへ向かい、
先程聞いた番号を入力する。
そして解除キーを押すと、
カチャリと 扉は容易く開いた。
pe母「あら、パスワード知ってたの?」
md「ナラハヤクアケテヨ。」
pe「い、いや、俺も何が何だか…」
pe母「とにかく入ってみたら?探し物、あるんでしょ。」
pe「……………うん。」
俺はゆっくり深呼吸をして、
固唾を飲み込み、
意を決してそっとドアノブに手をかけた。
pe「…こ、れは……」
中に入ってまず認識できたのは、
部屋一面に広がった赤と青だった。
その鮮やかな二色は互いを引き立て合い、
俺達の目を痛いほど刺激した。
数秒後に、その正体を理解した。
それはらっだぁがつけていたものと
全く同じデザインの、
赤いマフラーと青いニット帽だった。
それが無数に存在していて、
部屋中に散乱していたのだ。
md「ラダオノガ、イッパイ…」
pe母「あら、真っ赤の真っ青ねぇ…」
pe「なんで、父さんの部屋に、こんな…?」
俺は少し躊躇いながらも、
そっと中へと足を踏み入れる。
その時、下からくしゃりと
何かが潰れる音がした。
見てみると、それは紙の束だった。
その拍子で広く中を見てみると、
マフラーとニット帽以外にも
様々な文房具や資料が
床に散らばっているようだった。
pe母「邪魔しないように、私はリビングで休んでるね。探し物終わったら、また声掛けに来て。」
pe「うん、ありがとう母さん。」
md「…ユカサガス。」
pe「分かりました。それじゃあ…俺は、机の上を。」
取り乱しつつも二人で役割を分担し、
それぞれの場所を調べにいく。
足元に気をつけ作業机へ近づくと、
そこには熟読された後がある
分厚い紙束がしまわれたファイルと、
一冊のノートが目立つように置かれていた。
dp「明らかに読んでくださいって感じで置かれてるな。」
pe「今日はよく喋るなぁ…うん、読んでみるよ。」
俺はそっとファイルを持ち上げる。
中の紙束を取り出すと、
そこそこ重量があってよろけてしまい
数枚を床に落としてしまった。
pe「おっと、危ね…」
それを拾おうとその場にしゃがむ。
しかし、その手をすぐに止めた。
pe「…これ、は……」
その紙には気が遠くなりそうなほど、
長く文字が羅列されていた。
その中に、ある単語を見つけた。
そこに書かれていた、単語は。
その、単語の羅列は。
pe「四番、らっだぁ…五番、クロノア…」
pe「…レウクラウド、コンタミ、金豚きょー、緑色…これら六匹を監視するため、『運営国』という新たな国、もとい監獄をつくる… 」
pe「五番は未だ、カラーデーモンとして覚醒していない。そのため、他五匹とは別で監視をする…」
pe「…新たに『日常国』を設立、そちらに五番を頭領として配置。幹部は運営国でよりカラーデーモンとの適合率が高いと判断された、しにがみ、トラゾーを設置する。」
pe「二国に住む国民は全て、特に国の幹部は、カラーデーモンの研究におい役に立つ人材ばかりだ。国全体を丁寧に育成するように…」
pe「…………は?」
コメント
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あら胃の中の蛙だっけ。手の中の小鳥? 4111150121の内1111はダァの誕生日で0121はアァの誕生日として残されるのは45。45…?? 今更だが夢見村って匿名希望とか羅生門辺りを思い出すね。