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地雷少女達の愛は重い ~助けたヤンデレ量産系巨乳美少女達にストーキングされて人生詰んだ件~
第30話 - 第30話 確かに楽しく一年を終わらせた方が良いけれど……。
11
2,440文字
2026年07月15日
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#地雷系
トド村
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「ゲストキャストですか? SNSには書かれていなかったけど……。」
ミィはSNSで自身の写真や出勤予定、お店のイベントの宣伝などを行っていた。俺はメルラブで開催されるイベントの情報について、メルラブの公式アカウントではなくミィのアカウント経由で詳細を知ることすら多かったのだが……ゲストキャストとして系列店でお給仕をすることは書かれていなかったはずだ……。
「急に決まったことなので……。」
アイさんは気まずそうな表情を浮かべつつ、俺と博巳を空いているボックス席に案内をした。
「実はね、今回のゲストに関してミィちゃんが言い出したの。クリスマスの少し前に新しくオープンした系列店から『年末年始にキャストを出してもらえないか?』って打診があったんだけれど、クリスマスの一件があった翌日にミィちゃんが自分から行きたいって……。だからクリスマスの後から、ミィちゃんは系列店の方でお給仕をしているの。」
ミィのやつ……俺とアイさんのことを……。
「ミィちゃん、アイさんと優斗のことを避けているのかもしれませんね。アイさん、ミィちゃんに連絡入れられないんですか?」
博巳がいつもの調子で言い放つ。こいつ時々……人が言いにくいことを、日本刀のようにスパッと言い放つんだよな……。まあ、そこが良いところなんだが……。
「チャットでのやり取りはしているけれど……直接会話をしようとしても、タイミングが合わなくて……。」
「まあ、肝心のミィちゃんがいないんじゃ、ここで話をしてもしょうがないですよね。じゃあ、僕は日本酒を頂こうかな。辛口のやつありますか? あと、アイさんにキャスドリを。」
博巳はマイペースに注文をすると、アイさんもお仕事モードへと切り替わった。
「少々お待ちくださいね。 ユウトくんは何かお飲みになりますか?」
「俺は……俺も博巳と同じやつで……。」
アイさんはスカートを揺らしながら小走りでカウンターへと入っていく。
「お前……切り替え早いな……。」
「考えても仕方がないからね。それに、せっかくメルラブに来たのに、これ以上この話をしても暗い雰囲気になるだけだから……。それなら話を替えて、楽しく一年を終わらせた方が良いでしょ。」
それはそうだけれど……。
「この話は来年に持ち越しということで――優斗はこの一年どんな年だった?」
「……小説を打ち切られた年……かな……。」
「つまり優斗は『前作を超える作品の執筆準備に取り掛かれた年』だったってことね。」
博巳があきれたような表情を浮かべこちらを見ていると、アイさんが戻ってきてお盆の上に乗っていたコップをテーブルの上に並べる。そして一升瓶から日本酒を注ぎ始めた。コップのギリギリ――日本酒が表面張力の限界で山を作るまで注ぐ。
それぞれの前に置かれたコップを3人とも、日本酒がこぼれないように自分の前にスライドさせ少しだけすすった後、3人で乾杯をした。
その後、それぞれどんな年だったのかなどの話をしているうちに時間が過ぎて行った。
◆◆◆◆
三が日も明けてようやく実家から自宅へと戻ってきた。三が日は実家で「おせち」や「お雑煮」などを大量に食べながらゴロゴロとしていた。特に今年はお餅を沢山食べたせいで、若干身体が重たく感じる。
部屋の鍵を開けて中へと入ると、冬コミ会場へと向かった時のままの部屋だった。ミィのやつ……やっぱり来ていなかったか……。俺のいない間に俺の部屋を訪ねて来ていないか若干不安だったのだが――安心と共に何故か心の奥がざわざわとする。
俺は一人暮らしを満喫していたはずだ……。むしろミィに楽しい一人暮らしを侵食されて迷惑をしていたはずなのに……。
荷物を置いてシャワーを浴びた。そして風呂上がりに、ミィに言われて買ったスキンケアクリームを手に取る。実家にいる間はスキンケアなんて全然していなかったのだが習慣とは不思議なもので、この部屋に戻って来たとたん当たり前のようにクリームを顔に塗り始めてしまった……。
そういえば、ミィのやつはどんなお正月を過ごしたのだろう……。
◆◆◆◆
<森 博巳 side>
新宿歌舞伎町――。メルラブは区役所通り沿いのビルに入っているため、歌舞伎町に位置してはいるが、歌舞伎町にしては落ち着いた雰囲気である。しかし、ここはまさに歌舞伎町と言った感じで、周りにはキャバクラやホストクラブが立ち並んでいた。
僕がスマホを見ながら歩いていると、何人ものホストのキャッチに声をかけられた。まあ女装をしているため、男性が無理をして女性の格好をしていると思われていない証拠だと思えば嬉しいのだが……声をかけられる回数が多すぎると流石にウザい……。
そんなザ・歌舞伎町のとあるビルの前で止まり、スマホの地図と見比べる。スマホの地図はここが目的地だと指しているが……。
ビル周辺を見回ると、地下に続く階段の横に張り付けられた紫色のプレートに、白色の文字で”CyBARSuccubus(サイバーサキュバス)”と書かれた小さな表札があった。その字体は店名の通り、サイバー感満載のデザインでメルラブとは異なるコンセプトであることが伝わってきた。
僕はその階段を下り奥にある扉を開ける。すると、黒と紫を基調としたフリル感満載のミニスカートとトップスを着た銀髪ロングの女性に出迎えられた。
トップスの布面積が少なく、へそと肩が丸出しだ。スカートの裾からはバラのデザインがあしらわれた網タイツが伸びており、どことなく妖艶な印象を受ける。
ここはメルラブの系列店であるCyBARSuccubus――サキュバス×メイドがコンセプトのコンカフェで、ミィちゃんがゲストキャストとしてお給仕しているお店だ。
「お帰りなさいませお嬢様。こちらのお店は初めてですよね。お目当てのサキュバスはおりますか?」
「ミィちゃんいますか? もしご迷惑でないならボックス席で。」
僕は受付をしてくれたキャストに伝えると、キャストが部屋の奥に向かって手招きをした。
コメント
1件
いやもう、このエピソード切なすぎますって…!!😭💦 ミィちゃん、クリスマスの一件から優斗とアイさんを避けてるんですね…しかも自ら系列店に移るなんて、何かすごく複雑な心境が透けて見える。博巳の「肝心のミィちゃんがいないんじゃ」って一言、めっちゃ鋭くて胸に刺さりました。 それでも無理に暗くなろうとしない博巳と優斗の乾杯シーン、逆にグッときました…。“楽しく一年を終わらせる”って言いながら、心の中ではモヤモヤ残ってる感じがリアルすぎる。 そしてラストの博巳視点でサイバーサキュバス訪問!銀髪ロングのキャストとか、店の雰囲気からしてもう続きが気になりすぎます…次話も絶対読む!!✨