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「タヒにたいな…」

そう呟きながら1本。また1本と刃物滑らせる。

私は自分が分からない。分かるのは名前と歳だけ。どうして生まれて来たのか、どうして私なのか。それは誰も教えてくれない。


朝目が覚めてまずすること。それは鏡に向かって挨拶をすることから私の1日が始まる。

「おはよ!なつめ!今日も可愛いよ!」

朝から自分で自分を可愛いなんて言うやつはきっと世界中を探し回っても私だけの自信がある。

いつも笑顔でいること。それは私が生きていくために必要なもの。大丈夫、まだ誰にもバレてない。

「行ってきます!」

私は主役にはなれない。嫌われ者にはいじめをするという一軍の流れは誰にも止められない。


私は思う。綺麗さっぱり忘れられるよりいじめられる方がまだいいと。逆算して考えれば存在は認められているということ。


震える足を拳で叩き覚悟を決める。笑顔で目立たずに、私は今日も村人Bを演じる。

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