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< side ？？ >
記憶喪失になった 。
開いた口が塞がらなかった 。どうして 、なんで
翔太を取られたくない 。
メンバーとしても、恋人としても 。だ
俺と同じくメンバーも あんぐりと 口を開け 放心状態の者もいれば 、膝から泣き崩れる者も居た。
その日は翔太の容態を確認したのち
俺たちは各自家へとわかれていった 。
< side 🦜 >
最近 、主人の様子がおかしい 。
小さい頃から遊びに来ているショータを何年ぶりか家に呼んだ、と思えば 僕が入っている鳥籠をくるっと窓の方へと向かせ 布で覆われた 。
その微かに光が差し込む隙間からは、普段温厚な主がショータの服をびり〃に破き大きな声を出している。その間ショータはわん〃と泣きじゃっくて主がすっぽんぽんになったところで、膨れ上がった風船の少ししぼんだバージョンの物が姿を現し、それを無理やりショータの中へと入れていた
さっきと一緒でショータはイタイ、イタイよと叫び声も交えつつ、リョータリョータ と縋り付くように首に腕を回している 。
主は必死な顔で無我夢中に腰を振っていた。
どこかで見たことあるような。。。
あ！この前、ピンク髪の子が遊びにきたときに動物のドキュメンタリーでおおきなクマどうしが互いに腰をぶんぶんと振って、暫く雑談が入ったら小さな子供がすやすやとあほ面を晒しながら眠ったじょーたいで一方のくまの中から出ていた 。
そーか。あれは子作りなんだ。
主は俺のパートナーについては好きに巣立って連れてきても良いし、お家をおさらばしても構わないよ？と僕にそのドキュメンタリーのあと話しかけていた 。その間ピンク髪の子は、クマ同様にあほ面を晒していた顔は何度思い出しても笑いが止まらない
でもどーしてショータと子作りを？
ショータ泣いてる。主、との子供嫌なのかな？
僕はただ、ぴーぴー、とショータの鳴き声を真似するかのように鳴いた。
< side 🐱シャチ >
わたしの飼い主はかわいい 。
前はくろかみだったけど、今は桃とおなじいろ。
最近は、鼻につんとくるよーな、頭がふわふわするすぷれーを家に撒いていた。
その日は必ずきまって 、あの子が来る 。
茶色ががかった髪色にねぐせが少し着いた幼げのある可愛いぼうや 。
ツナはてくてくとその子に近づいて、シャー！と威嚇してる。ご主人様を取られるのが怖いんだ。
私も最初はそうしてた。でも今じゃ
🐱にゃ〜ぁ 、（すりすり
💙んゎ、シャチどぉした？
好きで懐いてるわけじゃない 。ただの私なりの謝り方だもん。ツナはご飯を食べたあとはすぐ寝ちゃうから知らないかもだけど 、私たちをゲージに入れたあとげんじゅーに鍵を何個も掛けて閉じ込める 。それは目の前のあの子もおなじ 。
ご主人様と一緒にてれびを見てご飯を食べたあとは必ず、ばたんとなんの前触れもなく倒れる。
ご主人様は分かっていたかのよーにわたしたちに見せたことの無い不気味なほどの笑顔であの子の頭を撫でながら私たちのゲージよりも遥かに上回るゲージにあの子を閉じ込める 。
ただ、何もしない。触れない。手を出さない 。
見詰めているだけの無音の空間 。
最初は何なのかずっとわかんなくてにゃーにゃーずっと鳴いてた。でもそれだとあの子が目をぴくぴくさせちゃうからご主人様は少しこまったかおをしながら、しーっと指を当てる。
何日か 、10日くらい続いたところでご主人様はあの子の服をぬがして素っ裸にさせた。それでも何もしない。見るだけの無音の空間 。
人間にとってのあいじょーひょうげん？なのかな
なんて呑気に考えといたほーが良さそうだにゃ 。
