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凛道桜嵐 新
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がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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あっ、これ302話の番外編!千歳視点で和泉くんの大慌てが見られるの、めっちゃ新鮮だったわ。 千歳が「金もらえなくなってもいてほしいって言われて嬉しかった」ってとこ、じんわりきた。で、この厄介ファンの話がつながってく展開、解像度高すぎて「なるほど!」って声出た。佐和さんが「カチコミに行くなら私も」ってのも、キャラ立ってて笑った。 南さん全面協力も嬉しいし、狭山からの着信で終わるタイミング、すげえ気になる……!続き待ってます🔥
祟ってる奴が「嘘だろ……」とつぶやいて、それからしばらく停止してしまった。ど、どうしたんだ?
しばらくして、祟ってる奴は髪の毛を両手でかき回しながらうなり始めた。
「いや、確かな証拠は何も、いや、佐和さんに朝日さんの住所聞いて鹿沼さんに方角教えれば特定はいけるのか、どうしよう、今の時点で狭山さんに話すか?」
『お、おい、何がどうしたんだよ!』
思わず問いただしてしまった。お金もらえなくなってもワシがこいつのところにいていい、いてほしいって言われて嬉しかったけど、なんでこいつ、いきなり訳わかんないことになってるんだよ!?
「えーと、あの、えっとね、一言で言うとね」
祟ってる奴は、どう言っていいか困ってる顔になり、それから言った。
「峰朝日さんが、こないだ狭山さんから相談受けた厄介ファンな可能性が出てきた。狭山さんに結婚してほしくないから、金谷さんに求婚してるのかもしれない」
『は!?』
なんで!?
『なんでそんなことわかるんだ!?』
「えっとね、その、そうだとするといろいろ説明がつくし、矛盾がないってだけの話なんだけどね」
祟ってる奴は、詳しく説明してくれた。そうか、そう言えば、あの厄介なファンって狭山先生に結婚してほしくなかったみたいだ。それにワシ、狭山先生にけっこう時間と手間を取らせちゃってる……。
祟ってる奴は、さらに説明してくれた。
「俺ね、前に相談受けた後、狭山さんといろいろ話して、その厄介ファンのアカウント知ってるんだ。でさ、鹿沼さん、使い込んだSNSアカウントと、そのアカウントの持ち主がいる大まかな方角がわかれば、アカウントの個人特定ができるじゃん。で、峰朝日さんの住所、佐和さんなら多分知ってるじゃん」
『じゃ、じゃあ、早く住所聞いて鹿沼さんに頼めよ!』
そう言うと、祟ってる奴はなぜか慌てた。
「え、えっとね、その厄介ファンのアカウント、めちゃくちゃエロ画像貼りまくってるから、それを男の俺が女子中学生の鹿沼さんに教えるとね、ちょっとね、別の問題が発生するかもって」
『今の話ちゃんと説明すれば、わかってくれるだろ!』
「え、えっとその、その前に、狭山さんに全部今の話をして、狭山さんが特定してほしいって言ったら頼むとかじゃダメ?」
うーん、まあ、狭山先生がメインの問題だもんな……。
『じゃ、狭山先生にまず言えよ!』
「うん、そうする……」
祟ってる奴はスマホで文字を打ち始めた。
『結構かかるか?』
「打つのはそんなでもないけど、狭山さんが考える時間いるかも」
『じゃあ、早めにさっと昼飯作るから、さっと食って、狭山先生とじっくり相談しろ』
「うん、ありがとう」
そういうわけで、ワシは急いで焼き飯と卵スープ作って、食卓に出した。
焼き飯を頬張りながら、ワシは祟ってる奴に聞いた。
『首尾はどうだ?』
「狭山さんに詳しい説明送って、あと、佐和さんにもとりあえず峰朝日さんの住所聞いておいたよ。まだどっちも既読ついてないから、あとは待つしかないけど」
祟ってる奴は卵スープをすすった。
『そうか……』
待つだけなの、つらいな。ていうか、ワシ、金もらえなくなるんだった。貯めてある分あるから、すぐには困らないけど、それもつらいな。
『なんか、ちょっとの間にいろんなことありすぎて疲れた。ワシも金ためてるから、すぐに困るわけじゃないけど、つらいな』
ワシはため息をついた。祟ってる奴が慰めてくれた。
「そうだよね、千歳すごくショックだったよね。南さんが何か、助け舟出してくれるといいけど」
『うん……働けって言われたらちゃんと働くから、なんか仕事くれないかな……』
そっか、ワシ、ショックだったんだ。言われて初めて気付いた。こいつ、割と細かいこと気がつくんだな。
二人で昼飯を食べ終わって、皿を下げようとしたら、祟ってる奴のスマホが鳴った。
「あ、南さんからだ」
『じゃ、それ読むの先にやれ、皿洗うのワシやるから』
「ごめん、ありがとう」
ワシが皿を洗ってる間、祟ってる奴はスマホをにらみ、いじくり、それからワシのところに来た。
「南さん、俺たちに全面協力してくれるって。千歳がお金に困って仕事ほしいなら、どこかいいところ探すって。組紐のお金については、緑さんが今、金策できる限りやってるから、そっちに任せたほうがいいって話だったけど」
『え、本当か!』
ワシは皿を干しながら、嬉しくなった。そっか、南さん、ワシらの味方になってくれるんだ!
「あと、佐和さんからも朝日さんの住所教えてもらえたよ。「カチコミに行くなら私も行かせてください」って言われたから、それは断ったけど」
祟ってる奴は、なんとも言えない顔をした。
『か、カチコミ……そ、そっか、佐和さんってそう言えば、峰朝日さんに婚約破棄されてるのか……』
「そうなんだよね……まあ思うところはあるだろうね……。一応さ、「こちらとしても考えてることがあるので、事態が進んだら詳しくお伝えします」って言っておいたけど」
祟ってる奴は、スマホにまた目を落とした。
「狭山さんの方はさ、既読ついてるんだけど、まだ返事なくて……」
すると、祟ってる奴のスマホが震えて鳴った。
「狭山さんだ、着信だ!」
祟ってる奴はすぐにスマホを耳に当てて、狭山先生と相談し始めた。