Happy end
ではどうぞ!!
Y「またな…右手さんよ…」
S「左手くん!やめて!!!」
左手くんがナイフを大きく振り上げた…もう間に合わない…、その時だった、
M「左手……何をしているのですか…?」
Y「!?」
振りかざしていた手が止まる、
M「はぁ……全く…疲れましたよ…」
よく見ると額には汗が沢山流れている
S「め…右手…くん…?」
M「千ト……少し左手と2人きりにならせてもらっても…?」
S「う…うん…わかった、」
M「…さて、左手…なぜこんなことを?」
Y「…っ…」
M「……人の記憶に勝手に入って…久しぶりに激しい怒りを覚えましたよ…」
Y「…兄貴…」
M「……あの時の自分は幼く、なぜ私だけが✖︎られ蹴られしなくてはならないのか…正直意味がわかりませんでした…」
Y「………」
M「だから、父を✖︎せた時は全てが終わって気持ちが良かったです…ですが…」
Y「…?」
M「同時に、左手に対して殺意が芽生えました…」
Y「っ…!!」
俺はナイフの持つ力を強くする
M「ですが…一緒に過ごしていくうちに、もうどうでも良くなってしまいました…」
Y「…はぁ?」
M「こんなことをしても無駄だと、後から一緒に過ごしてきてわかったんですよ、」
Y「……いつだって2人になれたんだし、そんときに✖︎せばよかったじゃねぇか…!」
M「左手……」
Y「俺にあんな最悪なもの見せやがって…!」
M「……」
Y「なら、最初からそうしてくれりゃ……!?」
兄貴は俺の持ってたナイフを首元に近づけ自分の首を切った、
M「っ……!」
Y「兄貴っ…!!何してんだ!!」
M「……ふふっ…せめてもの、罪滅ぼし…です、よ…」
Y「兄貴!しっかりしろ!」
M「助ける、か…助けな…いか、は…貴方しだい…で、す…」
そういい、兄貴はゆっくりと目を閉じた
Y「…兄貴っ!!おい千ト!医者呼べ!速く!」
S「っ…!わかった…!」
Y「くそっ…!(何してんだバカ兄貴がっ…!)」
??
M「……ここは…?」
色とりどりの花、一本の橋、そうここは“三途の川“だったのだ
M「はぁ……(あの橋を渡れば…)」
??「右手…久しいなぁ、」
M「…!?……父上…なぜここに…」
父「なんでって、ここは三途の川だからだよ…お前、左手に首切られたんだって?」
M「…正確には自分でしたことですけどね、」
父「はっ…まさかこんなに早く会えるとはな、」
M「…私はまだそちらにいくとは言ってないですが?」
父「そうなのか?残念だ…」
M「…は?」
父「俺、また色々としくじっちゃってよお〜相手する人がいなくて困ってたんだ…」
M「…相変わらずクソみたいな考えをお持ちのようで…」
父「親に対する口調がそれか〜?」
M「…貴方のせいで…左手に悲しい思いをさせたんですよ!!」
父「…あぁん?」
M「…貴方が私たちに虐待をしなければ…左手に殺意なども向かなかった…」
父「…だからなんだぁ?お前が勝手に左手を守ってただけだろう?」
M「…」
父「“左手をこれ以上傷つけるのはやめてほしい“…そう言ったのはお前だろ?」
M「……(そういえば…そんなことを…)」
父「もう言う言葉も無くなったかw」
M「貴方には、心というものがないのですね、」
父「…は?」
M「…私は心を入れ替えてあの日からずっと生きてきました、ですが……貴方は何も変わっていない…」
父「お前…!」
M「どうせ、私が✖︎ぬ選択をしたら私をこき扱うつもりだったんでしょう?あいにく、私はまだやることがあるので、」
父「あ…おいこら!待て右手!!」
M「最期に会えてよかったです…さようなら、」
意識が遠のいていき目の前が真っ暗になった
病室
M「……(ここ…は、)」
S Y「右手くん!\兄貴!」
M「……千…ト?…左手…、」
S「あぁ…!よかった…!」
Y「…ったく…バカ兄貴が…」
千トが泣く姿は普通だが、左手が泣く姿は初めて見た
S「……僕っ…!先生に報告しにいくね…!」
千トは空気を読むかのように走り去っていった…
Y「…兄貴っ…悪かった…!俺…兄貴のこと…✖︎そうと…!」
M「……それは…私も、おな、じ…ですよ…左手、」
Y「俺…兄貴がいなきゃ…っ…!」
M「…おやおや…左手らしく、ないですね……手、ずっと繋いでて…くれたのですか…?」
Y「……わりぃ…」
M「…いえ…懐かしいです…ね、小さい頃…よく繋ぎまし…た、」
Y「…兄貴?」
M「すみませ…もう少し、ねて、も…?」
Y「……おう、」
ゆっくりと目を閉じ、その後兄貴は1週間眠り続けた……
病室
Y「やっほ〜兄貴、調子どう?」
M「…かなり良くなっていますけど…左手、もう少し声を抑えなさい、」
Y「はいはい、」
M「…おや、今日は千トはいないのですね、」
Y「養護施設のボランティアで今日はいねーよ、」
M「そうですか、ならちょうどいい、」
Y「…?」
M「父上に会ってきました、」
Y「…は?」
M「三途の川に行ったんですよ、私」
Y「……兄貴、大丈夫か?」
M「えぇ、」
Y「……んで?どーだった?」
M「…相変わらずクソ野郎でした、」
Y「ふはっ、あいつあっちの世界でも暴れ回ってるってか、」
M「そうみたいですね…はぁ、あんなのが親だと恥ずかしいですね…」
Y「どーかん、俺もそう思うぜ」
M「…私たちがあちらへいく頃はいなくなってるといいですね、」
Y「……そーだな、あ、そういや兄貴、暴走、しなくなったか?」
M「……そういえばここ最近、頭痛も記憶の暴走もしなくなりましたね、」
Y「そりゃあよかった、」
M「…ほんと、千トと左手には迷惑をかけました、」
Y「まぁ、迷惑だったな、ようやく…腹の傷も癒えてきたし、」
M「……」
Y「でも、俺も千トも思ってることは一緒だぜ?」
M「……?」
Y「生きててくれてありがとな、兄貴」
M「……ふふっ、それは貴方たち2人にも言えることですよ?」
Y「そうだな、」
ガラガラっと扉が開く、
S「あ、右手くん!体の調子はどう?」
M「千ト?養護施設のボランティアでは…?」
S「意外と早く終わっちゃって…そうだ、りんご買ってきたんだ!左手くん切ってあげて?」
Y「おいおい、面倒ごと押し付けんなよ〜…はぁ、兄貴食うか?」
M「えぇ、ぜひ頂きましょう、」
S「僕も!!」
Y「お前らなぁ……」
S「ふふっ、これでこそ、ナイトアウルだね!!」
M Y「そうですね\そうだな…」
一週間後、再び“ナイトアウル“は事件の解決をしていくのであった………
Happy end見てくださりありがとうございました…!
もしかしたらBad endも出すかもしれません…!
ではまた次の物語でお会いしましょう…!
20人フォロワー様ありがとうございます!!
コメント
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読んでみましたけど、とても面白かったです!! 右手君が無事でよかった…✨