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第38話 黒野の過去2/3
前回までのあらすじ
黒野の過去を少し 見た。以上。
※ここから下も黒野の視点です。ゆっくりしていってね。
「リアル?大丈夫?」
「大丈夫だよ。姉ちゃん」
あのまま寝ちゃったのか。
「も〜いきなり寝るからびっくりしたよ」
「安心したからね」
「まぁいいや。昨日のうちに家造っといたから、早く入ろ」
ここは『時を創る』で創られた世界。願えばそれが手に入る世界だ。周りは何も無いがな。
「わかったよ。姉ちゃん」
〜食事後〜
「「ご馳走様でした」」
「よし。この世界にももうお別れかな?」
「リアル、ここで過ごすんじゃないの?」
「えっ?いやいや、現実世界に戻らないとでしょ」
「なんで?」
「だって、現実世界には友達が…」
「0だよね?」
「い、家が」
「ここにもあるよ?」
「お父さんとお母さんが!」
「…もう居ないでしょ?」
…。
「げ、ゲームが」
「望めば出てくるよ?」
クソ!欠点がひとつもない!
「で、でもインターネットはないよね?」
「望めば出てくるよ?」
「参りました」
「はぁ、わかった?これからここで暮らす。Do you understand?(ドゥーユーアンダースタンド?)」
「YES」
そして、ここで暮らすことになった。
「あ、でも私には家族がいるから、リアルはここで1人で生活してもらうね」
「そんなのあり!?」
「仕方ないでしょ?またいつかお邪魔する日があるかもしれないけどね」
「はぁ。わかったよ。行ってらっしゃい」
「うん。行ってきます」
そして、俺はここで1人暮らすことになった。
にちのうcv.黒野
ここは時の進みが1/100らしい。だから現実世界とこの世界では老いるスピードが全然違う。俺は今現実世界では6歳だが、ここではもう25歳になる。
でも、それによって時が過ぎるのが早く感じるなんてことは無い。歳をとると時が過ぎるのが早くなると言うがね。
ついでに言うと、ここには暑さなどもない。常に常温で、恐らく26℃くらいだろう。
にちのうcv.美涼
そんなある日のこと。その日は何の変哲もない普通の日だった。俺は家の中でゲームをしていた。
「ごめん!黒野!お邪魔するよ!」
「え?姉ちゃん?その女誰?」
「お前は私の彼女か!?これは美里だよ!」
あ、美里か。最近見てなかったから忘れてた。にしても、結構美人さんに成長したなぁ。
「で、どうしたの?それと、その男は姉ちゃんの旦那さんかな」
「そう。とりあえずリアル、ちょっと向こう向いていてくれる?」
「はーいよ」
ぬちゃ、ぬちゃ ズプププ
変な音が聞こえる。嫌な音が。『固有力』を入れてるのかな?にしても音がグロいな。じゃあ違うか。
「美里!美里!」
「お母…さん…?」
※ここから下は「美里の過去1/2」と同じ展開なんで割愛しますね。
「その穴に入れば外に出れるよ」
「分かりました。ありがとうございます」
「そこ、ちょっと失礼するよ」
よし。とりあえず外に出れた。あの世界はやっぱり暇すぎる。外の方が何億倍も楽しい。
よーし。これからどうするか。
「お困りですか?」
…だれだ?