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コメント
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［とある大国の兵士の会話音声データ］
1ーなぁ、最近＿＿様が怒っていないかー
2ーそうだよな。やっぱり”あの国”のエンジニアの少年来たからじゃないかー
1ーしかしなんで＿＿様は少年を受け入れたのか……ー
2ー噂だと数年前に滞在していた”魔女”を追うためだとか聞いたぞ。ー
1ーあの殺人鬼で冷酷な魔女かー
2ー……確かトリオンがとても多かったから神にしようとしてたんだってなー
1ーけど、”魔女”の行方は不明のはずだ。＿＿様は心当たりでもあるのか？ー
2ー＿＿様ら遠征部隊の次の行き先は玄界だから”魔女”もそこにいるんじゃないか？いなかったとしても雛鳥を攫ってくればいいからなー
1ーこぇ〜な。……ただそれがこの国のやり方だ。文句は言えねぇよー
2ーいや、文句ってか………ー
1ー！？おい、もう時間だ！早く行くぞ！ ー
2ーうぇ、！？やばっ、ー
2ー”魔女”…………シュナさんはそんな人ではなかったのにー
1ーおい！！とっとと来い！ー
2ー……あぁ！すまないー
音声はここで途切れている
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
次の日
夢主視点
『遊真、今日は寄り道しないで学校行ってよね』
空「分かってるよ」
『じゃあ、また後でね』
空「うん」
昨日の分かれ道で遊真と別れる
あ、そういえば
スマホを取り出して検索機能を開く
🔎界境防衛組織 ボーダー
検索ヒット：241件
界境防衛組織「ボーダー」公式ホームページ
最高司令官 城戸正宗
……？
城戸さんが、司令官？
やば、めっちゃ面白いんだけど
てか忍田さんは本部長？
あのやんちゃ小僧が……？()
じゃあ今は水の上とかは走ってないか
ある意味よかった
？「よっ、しゅーなーちゃん」
後ろから声を掛けられたからスマホをしまって振り向く
『……米屋先輩、なんの用ですか』
なんか探ってきてる感じがするから早く離れたい……
米「え〜朱南ちゃんひど」
『ところで、三輪先輩達はどうしたんですか？昨日は一緒でしたよね？』
米「あ〜……秀次は本部に籠っちまったし、仁礼はオールで任務だったからな！まだ寝てんだろ」
『夜もあるなんて大変ですね』
城戸さんブラックだな
米「だ・か・ら、学校まで一緒に行かね？」
『えっとー……』
米「いいよな？」
『……ドウゾ』
米「よっしゃ！実は朱南ちゃんと”お話”したくてさー！」
『………そうですか』
……断ればよかった
in学校
「あれ、転校生だ」
「ホントだ！」
「ロシアのクォーターでしょ？」
「やばー」
『……』
すごく視線を感じる
米「朱南ちゃん有名人だな」
『好きでこうなっている訳じゃないですよ』
米「ふーん…」
米屋「あ、わりー２年こっち」
『分かりました』
米屋「じゃ、昼休み教室いくなー」
『え”っ、いやちょっと』
米屋「じゃーなー」
拒否権ないのかな……
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
笹「あ、枯月さん！おはよう」
『おはよう、笹森くん』
笹「昨日は大変だったでしょ？転校初日に近界民が出るなんて」
『そうだね。すごくびっくりしたよ……市街地にも出るなんて思ってなかった』
警戒区域に門を集めてるって聞いたし……
笹「……うん、けどボーダーがいるから大丈夫だよ」
『頼もしいね』
笹「そう言ってくれるとやりがいが増えるよ」
なんか笹森くんって優しいな
言葉の端々に性格の良さが出ている
笹森「……枯月さんどうしたの？」
『なんか……言葉の端々から性格の良さが出てるなー…と』
笹森「言葉の……端々…………？？？」
『大丈夫、褒めてるから。うん』
笹森「枯月さんって不思議な人だね」
『褒めてるのか分かんないけど、ありがとう』
笹森「いい意味でだよ？褒めてる」
『なんかこういうの嬉しいね』
？「マジで転校生と仲良くなってるじゃん……ダル」
？「ホントだ！！日佐人すごっ！」
笹森「半崎に太一じゃん。 」
『笹森くん、友達？』
笹森「うん！あ、紹介するね。こっちは半崎義人」
半崎「ダル……よろしく」
『よろしく、半崎くん』
ダルってずっと言ってる……
反抗期か？イキってるだけか？
笹森「そっちは別役太一。」
別役「よろしくっ✨太一って呼んでっ」
『よろしく、太一くん』
笹森「二人ともボーダーなんだよ」
『あー！えーすごっ、そうなんだー』
嘘でしょ
なんで虫みたいにボーダーいる訳……！
『この学校にはボーダーの人が沢山いるんだね』
ホントに何で
笹森「うーん……なんでだろう」
別役「まぁボーダーってほとんどが学生っすからね」
笹森「確かに！」
『………！？え、学生って高校生とか？』
笹森「そうだね」
えー……大丈夫かな
半崎「……なんで転校生はボーダーのこと聞く訳？」
『え？』
半崎「ん？」
『単純に気になっただけ……』
後はボーダーの人と関わりたくないし
言えないけど
ボーダーの人とばっか絡んでいるけど
半崎「……ふーん」
なんかちょっと怖い
ボーダーじゃない人と仲良くしないと
頑張らないとな
別役「あれ？そういえば佐鳥は？」
確かに佐鳥くんがいない……
太一くんが言って初めて気づいた
笹森「佐鳥は午前中は広報の仕事で、午後は防衛任務だって」
やっぱり城戸さんはブラックだ
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