八位のメグルを倒し再びトップテン入りを果たしたプリンは当初の目的通りミーシャに会うため森の中をゴザル共に行動する。
「俺らは運がいいことに一位のヒカルという人物に会ってないが会いたいと思うか?」
「一位と二位の間には絶対的な差が生まれてるので私は会いたくないですねぇ。」
「まぁそうだよね。」
「それよりも私はお友達に会いたいんですよォ?このイベントの日までの一週間連絡も取らないでお互い今の実力を隠してるんですよ。なので相手がどんな風に強くなったのか知らないんで知るためにも会いたくてですね?」
「まぁそのお友達がまだこのラウンドまで生きてるのならの話だよねそれ?」
「まぁたしかにそうですけど、その子は少なくとも私よりもこういったゲームには詳しいので簡単にはやられたりはしないと思いますけどね?」
「意外とやられてるかもよ?君みたいなダークホースに目をつけられた、とかね?」
「まっさかぁ?だって私たち初めて大体1ヶ月とかしか経ってないんですよ?十分初心者でしょこれは?」
「そんなに強い初心者さんは俺も見た事ないよ。 」
「事実なんですけどねぇ?」
そんな会話をしながら適当に歩いてると向かい側から獣に乗った何者かがやってくるのが見えた。乗り物として使われてるのは大きめの猪でその上に人が3人。2人は子供のような身長で残る1人は見覚えのある人物だった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?とまんないやぁぁぁぁぁぁ!!! 」
「何やってんだクソガキ!?」
「だから私もイノシシさんは辞めてオオカミさんにしようって言ったのに! 」
「疾走感が欲しいからこっちにしたのぉぉぉぉぉ!!」
「その結果言う事聞かないで暴走してちゃぁ世話ねぇぜ!?」
「………避ける?」
「多分あのイノシシに乗ってる人のうち1人は知り合いだから止めてみるね」
そういい突っ込んでくるイノシシの導線に立ち一息ついた後に構える。
「剣は使わないんだ?」
「今の私にはデメリットが大きいからそう簡単には使いたくないんだよね。だからこのイノシシは私の脚で止めようかなって。」
タイミングを合わせ回し蹴りをイノシシの額に合わせて蹴り飛ばす。さすがに勢いは殺せなかったため多少後ろに飛ばされはしたが簡単に受身をとり土埃を落とす。蹴られたイノシシは吹き飛んでそこに乗ってた人物たちも投げ飛ばされていた。ちなみにあのイノシシは光のつぶになって消えてた。
「いったぁぁぁぁぁい!!?」
「…はぁ、またお前は地面に頭から刺さったのか?」
「これがミーシャさんの話してた状況なんですね!」
「阿呆な姿を見れてよかったなルーマちゃん。」
こちらも土埃を落として暴走するイノシシをとめてくれた人物に会いに向かうとお互いが探し求めていた人物と会う。
「ミーシャみーつけた!」
「相変わらずそんな極振り癖強ステータスのくせしてくっそタフだなプリンはな?」
「おや?この人が君の探していたお友達なのかな?」
「そっ!私もこの世界に読んでくれたお友達のミーシャ!」
「どもー、極振り癖強ネームと髪型をしてるプリンのお友達のミーシャです。」
「アンタも確か魔法に極振りなんでしょ?」
「ロマン砲はやはり惹かれるものがあるからな。で、あなたは一体?」
「俺は偶然共に行動することになったゴザルっていうやつだ。」
「おぉ!トップ10に名前乗ってた人ですか!これは凄い人と知り合いになれたもんだ。」
「おたくのお友達があんたを探してたらしいからこれで目的は達成だな。まぁ、そうは言っても俺も一人になるのは嫌なんで変わらずこの子と一緒に行動する予定だけどね。」
「手綱しっかり握ってあげてください。この娘目を離すとたまにやばいこと始めたりするんで。さっきみたいに蹴りでイノシシ止めるとか。」
「ですねぇ…。実はあなたがたに会う前にとある方を彼女が倒したんですけどその火力とかもイカれてて確かに手綱しっかり握らないとってなりましたよ。」
「あっ!それでも思い出した!おいプリン!」
「んぉ?」
「お互いの成果を見せ合うってことで少しやり合わないか?」
「おっ!いいねぇ…。先に言うけどやられてから文句はなしよ?」
「当たり前でしょ?私を誰だと思ってんのよ?」
「畜生クズ魔法使い。」
「クソ魔法使い。」
「随分な言いようだなぁ…。それと、クソガキは後で108回尻叩きの刑だな。」
「除夜の鐘並みに叩かれるの私!?」
「それじゃあ早速やろうよ!」
「よしやるか!みんなは手出すんなよ?」
「おっけー。俺もダークホース”達”の実力見てみたいわ。」
「私もミーシャさんのタイマン勝負見てみたいです。」
「私は暗闇しか見えてないし身動き取れないから手出が物理的にできない!…ていうか誰か助けろよ!?」
「という訳らしいのでやるぞプリン?」
「ミーシャに見せてあげる私の隠されたもう一個の武器」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!