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ある日、スマホに照からメッセージが届いた。
『話したいことがある。今日、俺んち来れる?』
既読だけつけて家を出た。
照の家に着くなり、照が真剣な顔で見つめてきた。
「どした?なんかあった?」
「最近、余計に気を張ってる気がする」
「うん」
「…正直、隠すのがきつい。俺は、ふっかといると落ち着く。でも、このままでいいのかとも思う。」
「……それは、俺も思うよ。でもさ、やっぱり……」
お互いに惹かれながらも、アイドルという立場が邪魔をする。
照は小さくため息をついた。
「でも、〝バレたら終わり“だろ」
「うん。でも……それだけじゃなくて、もっとちゃんと考えないとだよな」
言葉を詰まらせる俺に、照がそっと手を伸ばした。
「ふっか、俺らは大丈夫だよ」
その言葉に、俺はゆっくりと目を閉じ、照の手を握り返した。
「明日、みんなにちゃんと話そう。」
二人はお互いの瞳を見つめ、確かめ合うように深く口づけを交わした。
その夜、メンバーが集まるグループLINEに一通のメッセージを送った。
『俺と照から話があるんだけど、明日練習前に全員で集まれない?』
全員から承諾の返信がきたのを確認し、眠りについた。
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次の日、早めに練習室に集まったメンバーの前で、俺は覚悟を決める。
「……俺たち、付き合ってる」
一瞬の沈黙の後、佐久間が「マジで!?」と大きな声を上げた。
「えっ、いつから?」
「全然気づかなかった……!」
驚くメンバーが多い中、半信半疑の阿部が、「本当に?」と腕を組みながら俺らを見つめてきた。
「冗談だったら、今すぐに訂正しろよ?」
「本当だよ」照が落ち着いた声で答える。
舘さんが静かに「でも……よくバレなかったね」と感心したように呟いた。
「いや、バレるかと何度も思ったけど……なんとか誤魔化してた」
俺は苦笑した。
「ていうか、なんで今になって言おうと思ったの?」
と翔太が尋ねてきた。
照が一度俺の方を見てから、「これ以上隠し続けるのはしんどいって思った」と正直に答えた。
「やっぱ、隠れて付き合うのってきついよな……」
その言葉に、メンバー全員が静かに頷く。
アイドルとしての立場を理解しているからこそ、二人の苦悩が痛いほど伝わるのだった。
「でも、俺らはふっかさんたちの味方だから!」
ラウが笑顔でそう言い、佐久間が「そうそう!むしろ祝うべきでしょ!」とテンションを上げる。
「うるせぇよ」と笑いながらも、目にはうっすらと涙が滲んでいた。
「ていうか、隠さんくてもよかったのに」と笑う康二に、俺と照は思わず肩を落とす。
意外にも、メンバーのみんなは驚きながらもすぐに受け入れてくれた。
「ありがとう」
照が、静かにメンバーを見渡して微笑んだ。
こうして、二人の秘密は明かされたが、それは決して悪いものではなかった。
「……もっと早く言えばよかったな」
安心感とともに、俺らの絆はさらに深まった気がした。