その後、昼は俺の手料理を振舞ってあげた。めめがあまりにも美味い美味いって食べてくれるから嬉しくて、もっと料理頑張ろうって思った。
ご飯食べた後は2人でゲームしたり、ただごろごろしてみたり。やってることはいつもと変わらんけど、めめと一緒ってだけでこんなに幸せな気持ちになる。
食べた後は風呂に入って、後は寝るだけ。ジャンケンで順番決めをして、後から入ることになった。
蓮「康二、出たよ」
まだ濡れている髪を拭きながらめめが脱衣所から出てくる。水も滴るいい男ってこういうことやんな…なんて思いつつ、自分が風呂に入るための準備をしに動く。
家に誰かがいる時に風呂に入るのは久々で、何かこそばゆい気持ちになる。何故か急がなあかんような気持ちになって、いつもより早く上がった。
康二「出たで〜」
リビングに行くとめめはスマホを触りながら待っとって、声をかけるとこっちを向いて微笑んできた。顔がいい自覚を持って欲しいと心底思う。
蓮「ちゃんと髪拭きなよ」
そう言いながら俺の髪をわしゃわしゃと拭いてくれるめめ。ナチュラルにイケメンな行動するところほんまやめてほしい。心臓持たんねんな…
そんなことを思いながら見惚れていると、めめが欠伸をして。
康二「もう寝よか?」
蓮「んー…まだ大丈夫だよ」
最近めめ忙しいからな、早く寝かしてあげた方がいいかもしらん。
…恋人と泊まるってのに、何もあらへんのは残念やけど。そんなわがままも言ってられんからな、と自分に言い聞かせてめめを寝室に連れていく。
まだ寝ないと言っているめめを布団に押し込んでお腹をぽんぽんと叩く。
康二「…ねーんねーんころーりーよー」
蓮「俺何歳だと思われてんの」
ボケると安定に突っ込んでくれた。そういうとこ好きやで。そんなことを言いながらわちゃわちゃと遊んでいると、俺も眠くなってきて。欠伸をするとめめがもう寝る?と聞いてきたので頷く。
サイドテーブルの電気を消そうと少し起き上がっためめの背中に抱きつくと、笑いながらなんだよ、と言われる。
恋人らしいことなんもしてないから寂しくなった。とは言えんから、寒いからという適当な理由をつけてぴったりとくっつく。
抱きついたまま、番について話そうと思っていたことを思い出した。この雰囲気を壊したくはなかったけど、今話さんとタイミングを失いそうやから言ってしまおう、と思って話を切り出す。
康二「…なぁ、めめ」
呼ぶと、ん?と優しくこっちを見てくれる。
康二「めめは、俺と番になることって、考えてたりするん?」
急にこの話を切り出されて焦っているのか、目に見えて動揺しているめめ。
康二「…俺ら、もう付き合って3ヶ月ぐらいは経ってんよな」
この間にもちゃんと発情期は来てたし、俺の方の心の準備はできとった。でも、番の話すら出てこなかったし、普段恋人らしくくっついたりすることもない。
もうそろそろちょっと、辛いねんな。
めめは何も言わずに俺の話を聞くだけやった。返答に困っているのか、俺の話をちゃんと聞こうとしてくれとんかはわからんけど。
康二「おれ、すごい不安なんよ」
誰にも言わなかったこと。めめはほんとに俺の事好きなんかなとか、同情なんやないかって思うこともあった。思い返すと何故か胸が痛くなって、鼻の奥がツンとする。
康二「めめのことが好きやから、繋がりがほしい」
そう言った瞬間滲み始めた視界がふと暗くなって、抱きしめられたことに気づいた。
俺が何か言おうとしていると、ずっと黙っていためめがやっと口を開いた。
コメント
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12時に投稿...だと……!? 続きが楽しみだけど寝ろよ( ˇωˇ )