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さて、最後は志保を懲らしめる番だ。
と考えてはいるが人前では愛想よくしているので中々陥れるのが難しい。その時はふと佳奈さんが言っていた事を思い出した。
(あいつは人に仕事を押し付けるだけで自分は出来ないその癖手柄だけはとる。狙うならここだな)と考えていた。
すると、後ろから佳奈さんの慌てる声がした。
「梶原くん!ちょっと」
「どうしたの?そんなに慌てて」
「こっちきて!」
俺は無理やり人のいない部屋に
連れていかれた。
「佳奈さん何ですか?急に」
「この写真みて欲しいんやけど」
とスマホを見せられる。
そこには志保さんと中尾ではない別の男が二人でホテルに入っている写真だ。
「これがどうかしたの?」
「ここに写っている男私の本命の男!」
「それがどうしたの?」
「志保が私の男をとったのよ!男も男で浮気するなんてどうかしてる!」と憤怒していた。
俺は佳奈さんが怒っているのをみて
(お前も三股してるから人の事言えないだろ)と思ってしまった。
「で結局俺になんの用?」
「私を助けてくれるんでしょ。これを証拠に志保を懲らしめてよ」
「なんで?俺が?」
「私を助けてくれるって言ってたじゃん」
「でも佳奈さんも浮気してるんだよね?」
「それとこれとは話が違うの!」
俺には何が違うのかが分からなかった。
「もういい!私が志保に仕返ししてここから追い出す」といい佳奈さんは出ていこうとした。
俺は佳奈さんの行く手を阻み扉を閉め強く壁に手を付き無表情で
「邪魔するな。志保も中尾も俺の手で地に追いやる。もちろん佳奈さんお前もだ。」
「えっ?なんで私も?」と困惑していた。
「お前もイジメをしていただろ?」
「違うあれは志保がやろうって言ってきて」
「じゃあ、志保が男をとるからって言えば許したのか?」
「そうじゃないけど」と怯えた様子で涙目に。
「でも俺は最初から佳奈さんには選択肢を与えようと思ってたから」と優しく言った。
「選択肢?」
「そう。自分で退職するか、志保と中尾と一緒に地獄に落ちながら辞めるか」
「ちょっと待ってよ。私の事好きなんでしょ」
俺は声高々に笑い終わった後真顔で
「好きだなんて嘘に決まってんだろ。今すぐ選べ自主退職か地獄に落ちるか」
「助かる道はないの?」
俺は考えるフリをしたあと
「なら一つだけ条件をつけよう 」
「えっ!何?」
「自主退職するなら男の件も俺が片付ける」
「それはほんと」
「あぁそれは約束しよう」
「でもすぐに退職はできない。仕事探しから始めないといけないから」
「なら期間は1ヶ月後だ。1ヶ月以内に仕事を見つけて退職届をだせ」
「わかった」と下を向きながら佳奈さんは震えていた。