テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
真冬の12月
手の感覚が分からなくなるほどに
外も廊下も冷え切っている
そんな中
生徒や先生が手をもみながら廊下を歩いている
mb「さぶぅ゙~!タッタッ!」
mb「おい!廊下走るなぁ!ブルブルッ…」
未津「……はぁ…///」
でも私の世界は相変わらずの灰色
未津「……さぶ…/」
生徒の頬が赤面なのもわからない
人の感情が
何もかもわからない
分かるのは絵の具の色だけ
未津「グチャッ…」
唯月「………八つ当たり?」
未津「ん~…そんなとこ…ググッ…」
引っ張れば引っ張るほど
色は霞んでいく
未津「…いつかは消えていく……」
唯月「……そうだね、世界も何もかも消えるかもね」
未津「世界は何に興味があるんだろう…地球は…スッ」
子供のような
幼稚なことを言って
筆に力を込めた
分かって欲しいなんて
思ってもない
唯月「~~~♪」
未津「~~~~~~♪」
歌う二人の女生徒
誰も居ない
二人しか居ない
世界はいつも囚われている
kyo「……」
未津「アホなのッ?www」
唯月「ワンチャン馬鹿だね、」
kyo「もうアホでええやろ」
先生「お前ら俺が教師じゃなかったら殴ってたからな」
唯月「きょーさんのデコピンで倒れる先生が~?」
Teacher「虐め反対、絶対ダメ😶」
唯月「フフッw」
未津「てか先生がフジコの大事な大事な日記帳間違えたのが悪いんだよ~?」
Teacher「下心なんて無いからなッ?!」
未津「え~…だって先生の顔いっつもむっつりスケベの顔じゃ~んw」
Teacher「ほう?死にたいと?」
唯月「みっちゃん…wあんまりからかうの良くないよ…w」
kyo「まあ…w俺らは見てておもろいから全然ええけどな…w」
Teacher「はぁ゙~…ほんっと…お前らくらいだよ…w」
Teacher「先生おちょくって成績下がってないやつw」
未津「あったりまえじゃん、下げられるのが意味不明だよ~」
唯月「みっちゃんは下げられてても可笑しくないけどねスン」
未津「え~w手厳し~w」
Teacher「まあ、せっかくの部活休みだ」
Teacher「ファミレスでも行ってこいよ…w」
kyo「んじゃカラオケでも行くか?」
唯月「私は全然…みっちゃんは?」
未津「ん~、私は今回パスかな~」
未津「今日は私用事あるから~」
唯月「とか言って…どーせいつも寝てるだけでしょ…ムスッ…」
未津「睡眠とは、人にとって三大欲求と言われるほど大切なものなんだよ~?」
kyo「欲言うてるやんけ」
未津「きょーさんうるさ~い」
唯月「まあいいや…じゃあ私も家帰るね」
未津「私も~、んじゃ…w」
未津「ばいばいw」
唯月「……またね、」
kyo「おん、またな~」
校門前で後ろ姿を見せて消えていく
きょーさんは何も気付いていないのか
何気なく『またね』と返した
でも私は
彼女が『バイバイ』というのが
許せなくて
それを言い直すかのように
『またね』って言った
彼女が『またね』と返してくれるまで
唯月「……馬鹿な狐…ホウ///」
未津「~~~♪」
私にとっての貴方は
雪は私を嫌い
mb「チッ…」
雨は私を嘲笑い
mb「クスクスッw」
晴れは私を憐れむ
mb「……」
曇りは私を隠したがる
mb「~~~~?w」
どれもこれも
馬鹿みたいだ
未津「……ボリッ…」
家の天井を見上げても
広がるのはいつもの天井だけ
未津「つまらんね~…ノビッー!」
散らばった絵は
価値のない絵なのだろうか
未津「ぁ−…バグッ!」
獣のように
食いちぎって食べる
固苦しくお上品に食べるのは
まるで窮屈な人間を表すそのものだ
私は自由がいい
この世で一番愛してるのも
この世で一番私を理解してくれるのも
私をありのままで居させてくれるのも
未津「ぜぇ~んぶ…コト…」
未津「私だけ…フフ♪」
未津「……スッ…」
未津「今日もまた…全て美しい…スル…」
理解されなくていい
理解されようと努力しようなんて思わない
私が理解できるなら
それでいい
我儘って勝手に言ってろ
窮屈でつまらない奴らへ
プルルル
プルル
未津「……誰からだろ…ポチ」
未津「は~い、鷹居ですけど~」
未津「何方様ですか~?」
「お、未津やんな?」
未津「ん?そのいつでも怠そうな声は…」
syp『翔也です~』
未津「……ブチッ」
未津「さぁ~て…寝よ~☆((((プルル、プルルルルルルルr」
未津「……ニコ」
未津「ポチッ」
syp『いきなり切るなんて…従兄弟やぞ??????』
未津「従兄弟だろうと嫌なやつは嫌な奴で~す」
syp『そういいやするけど…(汗)』
syp『昔お前俺めっちゃこき使ってたやん…(汗)』
未津「はいは~い、んで?要件は何?」
syp『いやぁ゙~…それがさぁ゙…』
syp「親父とお袋が当分の間仕事でおらんくてさ~」
syp『それで未津んとこにお邪魔しよかなって…w』
未津「はは~…なんだその迷惑な話😊」
未津「おばあちゃんのとこ行けばいいでしょ~?ポリポリ…」
syp『俺があそこのばあちゃん苦手なん知ってるやろぉ゙~?』
syp『せやからお願いッ!ちゃんと家事もするからッ!』
未津「当たり前じゃ、ボケ」
未津「着いたらまた連絡ちょ~だいブチッ」
syp『あッ!ちょッ((((』
未津「……」
未津「はぁ゙ッ~~~…!」
未津「今日は寝よ~…何か喋るだけで疲れた…ペタペタ…」
NEXT➳♡700
次回➳彼 女 の 海 ___
コメント
3件