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ショッピさん推しですか?とても面白かったです。僕も我々だの小説を書いて、そのままにしてるやつがあるから続き書いてみようかな、とやる気チャージさせてもらいました。('∇')
初めまして、さよきです!
これから物語を描かせていただきます。
どうか見守っていただけると幸いです。
ご本人様には全く関係ございません。
それでは、どうぞ!
No side
ウウーーーーーーーーー
と、L国にサイレンが鳴り響く。
L国の幹部は慌てている。
L国の総統は怒っている。
その日、1日中L国の人々が発していた言葉は、ただ一つ
「幹部のショッピ様がL国から逃げ出したぞ」
だった。
ある晴れた冬の朝。
W国幹部のコネシマとシャオロンは、二人で警備という名の散歩をしに、城を出た。
kn 「いやー、寒いなぁー。それしか出てこーへんわ」
sho「寒いのは同感やけどそれしか出てこーへんことはないやろwww」
kn「じゃあ、他に何が出てくんねん」
なんて雑談をしていた時。
ふわっと空気の動く気配を二人は感じ取った。
『誰や!』
kn「…!」
sho「シッマ、誰か倒れてんで!」
kn「……おう」
そこには、身体中傷だらけの1人の男性が草むらに倒れていた。
kn side
俺とシャオロンは取り敢えず、その男を医務室に運び様子を見ることにした。
しんぺい神によるとその男の体には、草などで皮膚が切れた傷がある上に、ところどころ銃弾が掠った跡があることから何者かから逃げてきたと推測できるらしい。
失神はしているが命に別状はないとの事だ。
kn「けど、こいつめっちゃ寝るやん」
sho「やんな、もう2日経ってんで」
kn「起きるとええけど…」
shp side
薬品のツンとした匂いがする。
誰かの話し声で俺は目が覚めた。
見知らぬ天井が視界に入る。
自分の体を見るとあの時できた傷が処置されているのが分かった。
すると突然
kn「おーー!!起きたんかお前!」
と耳が潰れるほどの大声が部屋に響いた。
shp「うるせ」
と思わず言葉がこぼれてしまった。
kn「なぁ、聞いたかシャオロン…こいつうる
せって言ったぞ…」
sho「一回落ち着けやコネシマ」
shp「あのー…ここどこですか?」
sho「ここはな、W国の医務室やで」
shp「W国?あの強いとこか?」
sho「そうそう!俺はな、W国幹部のシャオロンやで!よろしくなー」
kn「んで、同じく幹部のコネシマやで!よろしくーー!!!!!」
shp「………どうも」
sho「引いたちゃったやんかー。ちなみに名前はなんていうん?」
shp「ショッピです」
sho「ショッピ君かーええ名前やな」
コネシマさんとシャオロンさんと話しているとガラガラとドアが開いてまた人が入って来た。
sn「あー!起きとるやん!教えてやー」
kn「ごめんて、忘れてたわ」
sn「ひど…ちなみに俺はしんぺい神ね。しんぺいって呼んでくれていいよ。あとね、ちょっと聞きたいことがあるんだけどいい?」
shp「はい、いいっすよ」
sn「なんであの時倒れてたの?体に銃弾の後もあったし」
shp「……」
sn「言いたくなかったら言わなくてもいいよ」
shp「…俺はL国の幹部だったんです。でもそこの国でもちょっとハブられちゃって。もともと親に無理やり兵になれって言われて嫌々やってたからもういいやって思って。逃げたんすけど途中で見つかって。逃すなら俺を消せってL国総統に言われた一般兵の撃った弾が、ちょっと掠ったんですよね。しんぺいさんが処置してくれたのは多分その傷ですね」
sn「そうか…ありがとう」
shp「…いえ」
別に隠してたわけじゃないし。
L国が大切だったわけでもないし。
ハブられたって一人で生きていけるし。
ただ、俺がちょっと周りとずれてたってだけだから。
kn side
ショッピ君が医務室に来てから4日がたった。
そろそろグルッペンがショッピ君をどうするか決めるらしい。
L国の元幹部っていうから、しんぺいに話したことは全部でたらめってこともありえる。
もしかしたら潜入者の可能性もあるからその辺は情報収集係のエミさんが調べてくれてるらしい。
俺はショッピ君が嘘をついてるような目はしてなかったと思うけどな。
sho side
廊下を歩いているとインカムで通信が来た。
(gr「W国幹部は至急会議室へ」)
ショッピ君についてなんか分かったのかな、と考えながら会議室へ向かう。
扉を開けると幹部が集まりだしていた。
エミさんから、話があるという。
em「ここ2日間、私はL国について調べていました。そこで分かったのが、ここ最近、L国の幹部が国を逃げ出したという事実です。総統はその幹部を撃ち殺すよう他の幹部及び一般兵に命令を下したようですが、銃弾を掠らせた者はいるものの殺すことが出来た者はおらず、その幹部は逃亡中との事です」
gr「うむ、ごくろうさま。ちなみにその情報源は?」
em「公には他の国へ発表されていないようなのでL国のニュースなどを分析しました。情報は確かです。」
じゃあ、ショッピ君の言っていたことは本当なのか…
gr「本人の意見も聞くが、ショッピをW国に入れたいと思う。これは、コネシマの意見だ。他の者はどう思う?」
rb「最初の1ヶ月くらいは監視付きでええなら俺は賛成やで」
ut「せやなぁ、情報は確かでも監視はつけといた方がええと思うし」
sho「確かに」
zm「おん、おれもええと思う」
tn「せやね」
gr「じゃあ、後はショッピに聞いてみる。」
会議が終わった。
それにしても、コネシマがショッピ君をW国に入れたいというのは意外だ。
なんか思入れでもあるんかな。
でもあの子、煽りがいありそうやな…
shp side
俺のいないところで俺をW国に入れるって話し合いがされていた、とシャオロ…シャオさんが教えてくれた。(なんかシャオさんって呼んでほしいってもじもじしながら言ってきた)
俺はどこにも行くところがないし、受け入れてくれるなら、とその話を承諾した。
取り敢えず実力テストをして、その結果からどの位に入るか、どの部隊が向いているかを決めるらしい。
断然俺はL国よりW国の方が好きだ。
みんな優しく接してくれる。
最近シャオさんは煽り気味になってきたけど。
俺、何処かでコネシマさんを見たことがある気がするのは気のせいなのか…?
kn side
それから2日後、ショッピは実力テストで素晴らしい結果を残した。
実技はもちろん筆記も成績が良かった。
もともと運動神経が優れており、特に遠距離武器が好ましいとの事で、位は見習い期間1ヶ月の幹部、部隊は遠距離となった。
さすが俺の____。
あいつは、忘れてるみたいだけど。
shp side
試験監督を務めたゾムさんから、
「これくらいの実力があれば、幹部でもええやろ」と言われた。
さすがにW国に入ってすぐ幹部というのは気が引けた。
とりあえず一般兵でいい、という俺の主張をゾムさんが「お前は十分強いから、一般兵で居んのは勿体無い」と曲げられた。
いろいろとめんどくさそうだけど取り敢えず了承した。
まぁ、幹部の人たち優しいし、大丈夫かな。