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「あれは、おそらくサバですね」
先生がそう解説。
そして美洋さんが、更に仕掛け付近に落ちるようアミエビを撒いた処で。
仕掛けが一気に下がった。
2匹サバがかかっている。
「彩香も悠も、仕掛けをそこに移動するのです。私は、エサをちまちま撒いて、魚を寄せておくのです」
そう言いながら、未亜さんが少しずつ、アミエビを撒く。
なので僕と彩香さんも、便乗させて貰って。
そして美洋さんが、魚を外して、エサをつけて、また入れて。
魚が寄っているせいか、僕の仕掛けにも、彩香さんの仕掛けにも、魚がかかる。
でも、餌付きの美洋さんの方が、断然釣れている。
僕と彩香さんをあわせても、美洋さんの方が多いくらいだ。
「遠慮せず、エサをつけてやるのです」
というので遠慮無く、エサ付け道具を借りてつけて。
なかなか上手く針にささってくれないけれど、それでも下ろすと釣れる。
そんな感じで、お祭り状態を10分位して。
そしてまた、ふっと釣れなくなった。
そして。
「来た!」
先輩が、竿を一気に上げた。
そして、ぐいぐいと巻き始める。
結構、大物のようだ。
時々、リールが巻けて、糸が出たりもしている。
糸が太くないから、リールのドラグを弱めにしているせいもあるだろうけれど。
それでも、何とか上げたのは、立派な黒鯛。
「悪いな。そっちでエサを撒いているのに、便乗して、長い仕掛けを潮にあわせて流していたんだ」
なるほどな。
30センチはある、立派なサイズだ。
そして更に。
「1匹下さい」
先生が、小さめのサバを、バケツから取っていく。
「生き餌で、泳がせ釣りです」
かなり長い仕掛けを綺麗に投げて、40メートル以上先へ。
あの無人島での釣りみたいに大きいのがガンガン釣れる訳では無いけれど、こういうのもいいな。
そう思いながら、僕は再び投げサビキに戻る。
なかなか釣れないけれど。
その後は、ぽつり、ぽつりという感じで。
彩香さんの仕掛けに始めてサバ以外、と言ってもイワシが釣れて。
未亜さんは相変わらずキヌバリとかネンブツダイとか、色々種類を稼いでいって。
そして僕が投げていた仕掛けの、ウキが消えた。