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◯天界・北宮
北宮に着くと皆お酒を美味しそうに飲んでいた。
奏太と美優は水界の王子の幸太(<こうた>水界の第一王子)と幸太の護衛のかいきとお喋りしていた。
幸太「結婚おめでとうございます。末永くお幸せに。」
美優はお礼を言ったが、奏太は麗奈を目で追っていて何も聞いていなかった。
幸太「どうやら奏太様は美優様ではなく他の者を好きでいらっしゃるようだ。」
麗奈はすぐ近くにいたため幸太の声が聞こえていた。
麗奈はその声を聞くとすぐに反応した。
みらい「麗奈王女様、お気になさらず天神王様に挨拶しに行きましょうぅ。」
麗奈が固まって奏太を見ていると、奏太が嬉しそうに笑っていた。
麗奈(昨日は忘れろって言ったのに、バカバカしい。
二人で私をからかってるんだわ!)
麗奈は怒って北宮から出て行ってしまった。
みらい「麗奈王女様、お待ちください!」
みらいも麗奈を追いかけて出て行った。
美優が麗奈をにらんでいると奏太が
奏太「何てこと言うんだ!でたらめ言うな!」
幸太「まぁそう怒らずに。私も用事があるので失礼します。」
幸太は奏太と美優にお辞儀して部屋を出て行った。
かいき「幸太様、どうして麗奈様を怒らせるようなことを?」
幸太「ちょっと気になって、部屋を出て行った時話そうと思ったんだが・・・道に迷ってしまった。」
◯天界・麗奈の部屋
椅子に座り怒っている麗奈。
麗奈の愚痴を聞いているみらい。
麗奈「あの二人きっと私をバカにしてるんだわ!
奏太は私を振るし、知らない男はバカにするし。」
みらい「ちょっと気にしすぎでは?
もしかしたら知らない人のほうは麗奈王女様に気があってわざと奏太様との仲を悪くしたのでは?」
すると、部屋のドアをノックする音が聞こえてきた。
麗奈はみらいに開けるよう指示した。
みらいがドアを開けると幸太とかいきが立っていた。
みらい「少しお待ちください。入っていいか聞いてきます。」
みらいがドアを閉めて麗奈の所へ行った。
みらい「麗奈王女様、さっきの知らない人が来ました。護衛もいます。
入れてもいいですか?」
麗奈(何で来たんだろう。まぁ話くらい聞いてもいっか。)
麗奈「入るよう言って。」
麗奈がみらいにそう言うとみらいが大きい声で
みらい「どうぞお入りください!」
と言った。
幸太達が入って来ると麗奈が冷たい表情で
麗奈「何の用ですか?」
と聞いた。
みらい「あ、まあお座りください。」
みらいに言われて幸太が座った。
幸太「先ほどはすまなかった。」
と幸太が麗奈に謝った。
麗奈「用事はそれだけではないはずです。私に話があって来たのでは?」
幸太「実に賢いお方だ。かいき、王女と二人にしてくれ!」
幸太に命令されて、かいきがみらいと一緒に部屋を出て行った。
麗奈「なぜ外に行かせたのですか?」