『 きっと私にしかできない人生 』
私は毎日、恐怖と葛藤で戦った。
不登校気味になりながらも
必死に学校へ向かった。
その日の放課後、私は体育が終わり、
教室へ戻ろうとすると
仲のいい先輩が私の教室の入口で待っていた。
その時は何も感じず、普通に
「やほー」という形で手を振った。
そうすると仲のいい先輩の後ろに
もう1人、私の見たことない先輩が居た。
知らない先輩に私は声をかけられた。
「りうちゃん、だよね、?」
戸惑いながら私は返事をした。
「はい…!そうです!」
知らない先輩は自分のSNSの
アカウントを見せてきて
「私、美空(みそら)。たぶん知ってるよね、? 」
そう聞かれ、
確かにこのアカウントは知っていた。
おそらくいつの間にか、
フォローしていたパターンだろう。
「あ、はい!知ってます!」
そう答えると美空先輩は
すぐに顔色を変え、
成のことに対して話し出した。
「私ね、成の元カノなんだけど、
絶対成は辞めとき!ブロックしとき!」
「りうちゃんは優しいから
ブロックなんてできないだろうけど…
ほんとに成はそれだけ危険だから!」
それだけ言われ、美空先輩は去った。
どうやら、私のことを心配し、
美空先輩は私のことを呼び出したようだ。
そしてここで私はある疑問があった。
“なぜ晴海先輩ではないのだろう”と。
仲のいい先輩達が教えてくれた、
成の元カノさんの名前は
確か”晴海先輩”だったはずだ。
そこで帰りに美空先輩とSNSで話していた。
それで私は予想が成り立った。
“成は一学期だけで2人も彼女を作ったのだろう”
と。
成はどんどん私に距離を詰めてきた。
電話をしたり、毎日夜に2時間ほどは話したり、
一緒に帰ったり、成にメイクをしたりと。
今までなかったことが日常に変わった。
音楽の授業の時には
「りうー!ごめんけどちょっとノート写させて」
と言われ、私は軽々ノートを見せる。
そのノートを見せるのも
誰でもよかったはずなのに成は私を選んだ。
それはきっと、成は私を
女遊びの標的として見ているから。
『 10月23日 』
この日から私は本当に狂い出した。
仲の良かった女子2人と喧嘩をした。
次の日からみんな私のことを無視し、
ある1人は「まじこの席やだ〜最悪〜」
と一言放つ。
私はこのことを成に相談した。
でもそれが間違いだった。
成はどうやらスパイだったようだ。
私が言っていたことを全て
女子2人、ましては私が
仲良かった人達にまで全て話していた。
私のSNSのアカウントもバラされ、
なんとも言えなかった。
私が話していないことまで話され、
私はこの日から
成と都合のいい関係が始まった。
コメント
4件
久々に見て気付いたけど、よく考えたらノンフィクションとは一言も言ってなかった!!! 実話を元にしたやつじゃないよな!!!うん!!そうであれ!!! 成のやつ、りうのこと表面上ですら大事にしてないじゃんかよ……ド畜生…… りうはこれからどうなっちゃうんだろう。学校で孤立して成に縋ってズルズル肉体関係が続いたりしたら救いが無くて泣いちゃう… 続きを待機(っ ॑꒳ ॑c)
都合のいい関係か、 成の思考がやっぱり読めない、 スパイでなにか企んでそうで怖い、 続き待っています!