テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#鬱展開
Mist-404
1,165
mogyumogyuGemi
646
コメント
1件
**みぅ🤍🥀** 第51話、読み終えました…! Azが消えた後の静けさ、でもその隙間を埋めるように現れた「マスタークラウン」…一気に息を呑みました。特にマランの存在感、すごく気になります。「弱い者を♡♡♡ても意味はねぇ」って言葉の裏にあるもの、デウスも見守ってるみたいだし、これからどう動くんだろう。 ソウヤとイレイダの訓練シーン、ちょっとほっこりもしたけど、最後の王冠の紋章でまた緊張感MAXです。 新しい幕、静かに上がりましたね…続き、ちゃんと受け取らせてください🌙
能研本部・作戦会議室
Genesis崩壊から一週間。
Azは壊滅し、世界は一時的な平穏を取り戻していた。
しかし、その裏では新たな混乱が広がり始めていた。
タジがモニターを操作する。
「世界各地で能力犯罪が急増しています。」
「Azの壊滅によって生まれた空白を、別の組織が埋め始めています。」
画面に現れたのは、見覚えのある紋章。
『マスタークラウン』
惣一が静かに説明する。
「以前交戦した連中だ。」
「しかし、あの時は先遣隊に過ぎなかった。」
次々と幹部の情報が表示される。
グラン
ペイン
ラルゴ
アランダ
ネネ
そして最後に、一枚の写真。
マラン
ソウヤは写真を見つめる。
「……コイツが。」
惣一は頷く。
「幹部No.2。」
「我々の前には姿を見せているが、本格的な戦闘には加わっていない。」
イレイダは腕を組む。
「だから余計に厄介なんだ。」
「実力を隠してる奴ほど怖いのだ。」
惣一は続ける。
「能力は『壊滅』。」
「全能力者の中でも最強クラスと言われている。」
会議室に緊張が走った。
マスタークラウン本部
巨大な円卓。
グランが立ち上がる。
「Azは消えた。」
「これより世界は、我々が導く。」
ペインは待ちきれないように笑う。
「やっと本気で遊べるな!」
ラルゴは短く答える。
「……命令を。」
アランダは妖艶に微笑む。
「今回は、どんな舞台になるのかしら。」
ネネは静かにマランを見つめていた。
グランが言う。
「マラン。」
「お前は引き続き単独行動だ。」
「能研を監視しろ。」
マランは短く答えた。
「ああ。」
「まだ動く時じゃねぇ。」
その言葉に、グランは小さく笑う。
「好きにしろ。」
能研・訓練場
木刀がぶつかる音が響く。
カンッ!
ソウヤとイレイダが訓練を続けていた。
ソウヤが踏み込む。
イレイダは最小限の動きで受け流した。
「甘い。」
「もっと相手を見ろ。」
ソウヤは息を整えながら笑う。
「やっぱりイレイダは強いな。」
イレイダは木刀を肩に担ぐ。
「当たり前だ。」
「私を簡単に超えられたら困る。」
結衣は二人の様子を見て微笑む。
「二人とも、少し休憩したら?」
その時だった。
タジが勢いよく訓練場へ飛び込んでくる。
「惣一さん!」
「緊急です!」
作戦室
タジがモニターを映す。
「国内で能力者が次々と消息を絶っています!」
「しかも全員、戦った形跡がほとんどありません。」
惣一は険しい表情になる。
「犯人は不明です。」
「ですが、現場には共通して、この紋章が残されています。」
画面に映し出されたのは――
王冠の紋章。
イレイダは静かに呟く。
「……マスタークラウン。」
エピローグ
夜。
人気のない山道を、一人の男が歩いていた。
マランだった。
その足元には、倒れた能力者が横たわっている。
しかし、命は奪われていない。
マランは倒れた能力者を見下ろし、小さく呟く。
「……弱い者を殺しても意味はねぇ。」
そのまま踵を返し、闇の中へ消えていく。
少し離れた場所から、その様子をデウスが静かに見つめていた。
「その優しさを、お前はまだ隠している。」
「だが、その心が……いずれ世界を変える。」
月明かりの下、新たな戦いの幕が静かに上がろうとしていた。
第51話 完