テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
20
コメント
4件
ジンさん、桜ちゃんおめでとう🎊🎉 やっと思いが通じあった😭😭 かっこいいフネさんに感動✨2人を思う気持ちに涙😭 浜やんありがとう! 晴れて夫婦に(*´˘`*)♡♡ 二人でビザ貰いに行ってね💕︎
良かった〜〜😭おめでとう🎉🎉🎉♥️😻もう本当に心配したんだからね!浜崎さんとフネさんに感謝だわ😊(誤字の為削除しました)
私も生配信見たかったです〜。 おめでとう、ジンさん桜ちゃん🎊 フネさんかっこよかったね。 ありがとう、浜やん🙏
その時桜が突然叫んだ
「私は死にませんっっ!!」
みや江すず江も叫んだ
「そうよっ!辛い出来ごとに心を奪われないで!」
「愛を恐れないで!!」
「どこかで聞いたセリフじゃの?」
「どこだ?」
みや江、すず江が目に涙をためて叫ぶ、米吉と松吉は人差し指と親指で顎を挟んで首をかしげる
「ごちゃごちゃ煩いわね」
その時、フロアの空気を真っ二つに切り裂くような声が飛んだ、フネだった
フネはまっすぐ背筋を伸ばしたまま、手を前に組んで、ジンをじっと睨んでいた、その目に、有無を言わせない光があった
「あなたの辛い気持ちはよくわかるけど、それでも人は生きていかなきゃならないのよ、残された時間を死んだように生きるの?亡くなったご家族は本当にそれを望んでいると思うの?」
ハッとジンはフネを見た
「少しはうちの大切な娘を幸せにしようという男気はあるの?」
フロアが水を打ったように静まり返った、フネはジンから視線を外さなかった、ゆっくりと、しかしはっきりと、続けた
「どっちなの?ハッキリしなさい、パク・ジン!」
社員も、山田旅館の面々も、奈々も、桜でさえも、ただフネとジンを交互に見つめていた、浜崎が社長室のドアから少し背中を離し、中折れ坊のツバを上げてよく見ようとした、その時、ジンが桜に向かって叫んだ
「結婚してくれ桜っ!!やっぱり君なしでは僕は一日たりとて耐えられないっ!必ず君を幸せにすると誓う!!初めて君が社長室に入って来た時から僕はずっと―」
ダッ
「結婚するわっっ!」←※フライング桜ちゃん
ジンの声が、三十階のフロア全体を揺らし、二人の三メートルの距離が一瞬で消えた、桜はジンが言い終わる前にジンの方へ駆け出し、彼に飛びついた
ジンの両腕が桜をしっかりと抱きしめた、桜はジンの首に腕を回し、胸へ顔をうずめた
ジンの心臓の音が・・・桜の耳に直接響いた、温かい彼の心臓は自分のものと同じ速さで打っていた、涙が止まらない、この人を死ぬほど愛している
そしてジンは桜の顔を両手で包み、ゆっくりと、静かに二人はキスをした
「キャーーーーーーーッ!!!!!!」
二人が口づけした瞬間、三十階が歓声で爆発した
「やったーーーっ!!」
「ついにーーーっ!!!」
「見たか!見たか!!」
「配信は?」
「今ライブ視聴者1000人超えた!」
社員達も総立ちになって騒いでいる、拍手があちこち湧き上がり、口笛を吹いたりデスクを叩いたりしている、ファイルを天井に向かって投げ上げる者もいた
「やったわ!さっちゃーーん!!」
みや江とすず江が抱き合って飛び跳ねた
「よかったのう~よかったのう~!」
松吉が米吉の背中を思いっきり叩いた、米吉は叩かれながら号泣していた
「やれやれ、やっとか・・・」
正宗が肩をすくめて言ったが、その目が真っ赤だったことには誰も突っ込まなかった、誠一郎はといえば、あたりをはばからず声を上げて泣いていた
奈々も他の女性社員達と泣きながら抱き合って喜んでいた、エレベーターがまた開いた、遅れてやってきた株主達も何事かとこの騒ぎを見渡していた
「何があったんだっ!?」
「社長が告白したんですよ!!」
「結婚するんですっ!!あの二人」
「え!?結婚していたんじゃないのか?」
「今までのは偽装で、今度は本当みたいですよ!」
「遅れた人は後でビデオで見てください!」
奈々は株主達にハッキリ言った
「あの二人は本物なんですから!」
。 .:・.。. .。.:・
。 .:・.。. .
三十階は完全にお祭り騒ぎになっていた、まだ抱き合ってクルクル回っている二人を真ん中に拍手と歓声と笑い声が渦を巻いていた
誰かが拍手をし、誰かが泣きながら踊っていた、その喧騒の端で浜崎とフネだけが静かに立っていた
浜崎はいつの間にか社長室のドアから離れ、入り口付近のフネのすぐ隣に並んでいた、トレードマークの中折れ坊を深くかぶり、祭りになったフロアを静かに眺めている
抱き合う二人を見つめるその表情は穏やかなものに変わっていた、やがて浜崎は小さく肩をすくめて隣にいるフネに言った
「・・・来週、新しいビザを発行しますからお二人に取りに来るようにとお伝えください」
フネは浜崎に深々を頭を下げて言った
「この度は、娘と娘婿が色々とご迷惑をおかけしまして・・・」
「いえいえ・・・」
浜崎は笑って淡路島からここまでの長い道のりを思い出していた、そしてこれほどにも二人を祝福する面々を目を細めて眺めていた
泣き笑いの奈々、二人に紙吹雪を散らしているみや江とすず江、号泣する米吉、よかったなとばかりに腕を組んで二人を見つめている正宗、そしてその真ん中でジンの胸に顔を埋めている桜・・・
「それでは、私はこれで、ワイフが待っていますのでね」
「はい」
浜崎の口元に人知れずゆっくりと笑みが浮かんだ、この長い物語の中で、初めて見せる柔らかい表情でフネに言った
「ご結婚おめでとうとお伝えください」
。 .:・.。. .。.:・
。 .:・.。
. .。.:・
二人は周りが騒ぐ中、見つめあってお互いにしかわからない音量で囁きあっていた
「ジンさん・・・」
「なんだい?」
「もう一度「愛している」と言ってください」
クスッと桜は笑った
「『月が綺麗ですね』はなしですよ」
ハハッ
「ああ、やっと気づいてくれたのかい?絶対伝わっていないと思ってた」
「もう知ってます」
コツンと二人はおでこを突き合わせて幸せそうに笑った
「愛しているよ桜、これからは100万回だって言うよ」
。 .:・.。. .。.:・.:・.。.
。 .:・.
.。