※この作品はフィクションであり、この作品に出てくるような事実はありません。
※この作品と御本人様達は一切関係ありません。
※年齢操作があります。苦手な方はこの作品を読むことを、おすすめしません。
※検索避けのため伏せ字を使用しています。ご理解よろしくおねがいいたします。
zm視点
あの脱走から1ヶ月。
あの後、
眠ったままのemさんを引き取って、
いつものベットに戻した。
だいぶ疲れていたようで長い時間寝ていた。
目覚めて普通の生活に戻りつつあった
1週間の間は
ciの名前を呼んだり、
「ごめん」って言ったり、
泣いて喚いたりしてたけど
俺がなだめるとおちつく。
1週間を過ぎても発作のように
泣いてたりしてたけど。
前よりは元気なくなっちゃったけど、
俺に対する関わり方は変わらなかった。
そこは不安だったから良かったと思った。
em 「ねぇ、zmさん。」
2人きりの図書館。
声が余計に響く。
zm 「ん?」
em 「,,,ciくんに、会いたい。」
zm 「,,,前も言ったやろ。駄目やって。」
em 「じゃあ、大先生。」
zm 「駄目。」
em 「shaさん。」
zm 「駄目。」
em 「,,,一瞬だけでもええk」
zm 「はぁ。だから、駄目やって。
お前らが導いた結果やぞ?」
em 「,,,ごめッ、ごめんなさいッ,,,。グスッ
で、でもッ、みんなにッ、謝りたくてッ,,,。グスッ」
zm 「,,,ごめんな。
でも、俺が決められることじゃないねん。」
″ギュッ″
泣き出してしまったemさんを抱きしめる。
俺だって、sypに会いたい。
でもgrはなんも教えてくれへんし、
会わせてもくれない。
だから2人がどうなってるかもわからん。
emさんの気持ちも痛い程分かる。
emさんが捕まって、みんな囮になって逃げて、
それで捕まったら自分のせいだと、
誰でも思う。
zm 「なぁ、emさん。」
em 「グスッ,,,はいッ,,,。」
zm 「なんで俺に、普通に接してくれるの。」
em 「,,,え?」
zm 「だって俺、捕まえたんだよ?
敵側なんだよ?」
em 「,,,zmさんは、悪い人ではないと思うから。
多分、捕まえたのも理由があると思うから。」
zm 「,,,そっか笑 ありがとうな。」
子どもってピュアやなぁ〜。
いや、emさんの心が綺麗なだけか。
このまま綺麗に、
誰も恨むことなく、
復讐するなんてことなく、
成長することを願ってるで、emさん。
-13年後-
あれから、俺の願ったとおりに成長したemさん。
半年前に20歳をむかえて、
妊娠できる体かを調べたところ、
その体質ではなかった。
そのため、研究員になるための検査を
つい一ヶ月前に受けたばかりだ。
そして、その合否が今日分かるらしい。
俺は今、その報告を13年間emさんと
過ごした部屋で待っていた。
この部屋は、無事emさんが研究員になれれば
使わなくなり、次の実験体の子どもの部屋になる。
いろんなことがこの部屋であったなぁ。
emさんには、無事に研究員になってほしい。
やっぱ、13年間もいたら幸せになってほしいという
気持ちがでかい。
研究員になれなかったら一生雑用か、
実験体に使われる。
20歳になった時点で、
妊娠できる体じゃなかったら
研究員の採用試験を受けるかを選択できる。
でもみんな一生雑用とかは嫌なので
だいたい採用試験を受ける。
この採用試験に受からせるためにも、
子供の時から研究施設にいる奴は
勉強をする。
emさんは自頭がええから、
落ちるなんてことないと思うけど,,,。
″ バンッ!! ″
扉が勢いよく開く。
em 「はぁ,,,はぁ,,,」
zm 「!!,,,どうやった,,,!」
em 「,,,合格、しました!!!!」
zm 「ほんまか!!」
em 「ほんまです!!」
俺はemさんの元に走って、抱きつく。
zm 「よくやった!さすがem!!」
em 「ちょッ、zmさん、痛いですって、笑」
zm 「いやー、emさんなら受かると思っとったよ。」
em 「でも、そんなに喜ぶってことは
少し不安だったんでしょ笑」
zm 「あ、ばれた?笑」
em 「もー、ひどいですね笑」
zm 「まぁでも、よかったやん。」
em 「そうですね笑
,,,みんなにも、伝えたかったなぁ,,,。」
zm 「,,,そうやね,,,。」
あれからgrは、本当に警戒しまくって
兄弟たちを一回も会わせてない。
俺ですら、教育係のみんなに会わせてもらってない。
rbrにあいたいんやけどなぁ。
でも、心臓サンプルが誰になったのかは聞いた。
そう、shaは今,,,。
kn視点
?? 「兄ちゃん!!」
そういって俺の後をついてくる子ども。
こいつ、誰だ、?
お兄ちゃん?
誰のことだ?
?? 「目ぇ覚ましてよ、兄ちゃん!!」
″ ハッ ″
syp 「knさん!」
kn 「,,,ん、?」
目の前に椅子に座り手足を縛られた青年がいた。
kn 「,,,誰だ?俺、なにして,,,。 」
さっきまで何をしていたか思い出せない。
でも、ここにいるということは
『grに何か、頼まれたのだろう。 』
俺は、『仕事』を終わらせたのか、?
『utはどこにいる。』
あいつのこと、『見てなきゃ。』
″ ガチャ ″
tn 「kn、終わったか?」
kn 「え、?」
『tnだ。 』
終わった?
やっぱり仕事頼まれてたのか。
まぁでも、多分終わってる。
思い出せないのは、疲れてるだけだろう。
kn 「お、終わったで。」
tn 「そうか。
『記憶消去の薬』の注射器が使われたってことは、
sypの記憶は消したんだな?」
kn 「syp,,,??」
目の前の青年に目を向ける。
そして目が合う。
その目はどこか懐かしく、愛しさを感じた。
なんかよくわからんが、
多分こいつがsypで、
俺はこいつの記憶を消す仕事をしたんだろう。
確信はないが、
なぜか俺はこの仕事を『成し遂げた』という確信はあった。
kn 「あ、そ、そうや。こいつの記憶を消した。」
tn 「,,,分かった。お疲れ。
grの指示があるまでは自室で待機してろ。」
kn 「了解。」
そう言い、この部屋を出ようとした時ふと
青年が気になり少し見てみる。
そいつはうつむいたまま泣いていたような気がした。
そして俺は「ごめん」って思った。
謝ることなんてないのに。
多分、
-13年後-
あの日からずっと頭にもやがかかっているように
『何か』が思い出せない。
大切なもの、だった気がする。
でも、思い出せないのは
それほど重要じゃないと思うから、
無理に思い出そうとは思そうとはしてない。
utはあの日、脱走してたらしい。
なんでこんなに大事なこと
覚えてないんだと思うが、
本当にあの日は疲れてただけだと思う。
utはあれからずっと元気がなく、
夜は眠れなかったのか、
1ヶ月くらいは目の下にクマができていた。
でも、あいつに過干渉しようとは思わなかった。
だって、実験体と研究員という関係だけだから。
死ななければなんでもいい。
utは20歳になった時、
妊娠できる体か調べたところ、
見事その体質だった。
そして2年前、子どもを出産した。
子どもは、出産後すぐに取り上げられたが。
utのおかげで研究も大進歩し、
ここの研究施設はここ数年で
めざましい成長を遂げた。
utはほんとうに無口だが、
あいつのおかげで俺の地位も上がり続けている。
kn 「検査お疲れ。」
ut 「,,,」
検査が終わった後のutに話しかけるが、
もちろん返事はない。
kn 「そういや、お前の赤ん坊元気だったぞ。」
ut 「,,,」
ただ一点を見つめている。
こいつに感情はあるのか。
昔は、あった、気がする。
普通、教育係は担当の子どもが20歳になったら
担当をはずれるが、
utはまだまだ検査が続くため、
『監視役』として今はutと一緒にいる。
kn 「もうそろそろ2人目の準備が始まるらしいで。
次も頑張れよ。 」
ut ″ フッ,,, ″「,,,」″ スッ,,, ″
一瞬、こちらを見たが
また戻ってしまった。
kn 「フッ笑
こいつに可愛いっていう感情を抱いて
同情するのは無理だわ、syp笑
,,,syp、?,,,ハハッ笑sypって誰やねん笑」
″ フッ ″
ん、?今誰かいたか?
ま、気のせいか。
kn 「じゃ、俺もう行くわ。
検査、がんばれよ。」
ut 「,,,」
本当に喋らんな。
人生楽しいんかな。
楽しくはないか。
そういえばこいつに兄弟いるらしいけど、
そいつらに会わせれば,,,。
あ、無理やった笑
grに止められてたの思い出した。
まぁ、死ななければええし、
ここじゃ死ねんからええか。
第34話、内容が割と鬱で辛いです。
まぁでも、この作品は割と鬱要素強いんで
今に始まった話じゃないんですけどね,,,😅
話は変わりますが!
あと4話くらいでこの作品が終わる予定なのですが、
私のフォロワーさんももうすぐで100人を突破しそうということで、
どちらか先に達成したら新しい作品の連載を始めようと思います!!
新しい作品の案はだいたい決まっているのですが、
最終的にはみなさんに決めてもらおうと思っているので、
ご協力おねがいいたします!
コメント
6件
コメとてもおそくなりました……、前話見たんですけど、話の構成とか、メンバーの喋り方とかモロで、すごいとしか言いようがないです…!!! これからの内容が、バットエンドかハッピーエンドなのか、気になる所ですし、続きがとても気になります…!投稿待ってますー!
初コメ失礼します! ずっとこの作品が好きで、いつも、え!?そんな展開に!?ってなってます。笑 ciや、syaさんがどうなったかとか、shp君は、ciの研究員を続けられたのかなどめっちゃ次の話が楽しみです!! もうすぐで終わっちゃうのが悲しいけど、応援しています!!
もう少しでこの作品終わっちゃうのは悲しいけど、今後の展開が楽しみでもあるんですよねぇ… shaさん、どうなるんだろ これからも応援してますっ!!